ピッチャーはピエール瀧!カオスすぎる猛毒12年半ぶりライブ

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昨年活動再開した猛毒が、4月5日に東京・LIQUIDROOM ebisuで12年半ぶりとなるライブ「~猛毒・復活再始動ライブ~ これで終わりだと思ったら大間違いだった!?『言いたい事も言えないこんな世の中にデッドリーポイズン!!』マキマキフェスタ2012春」を開催。復活を待ちわびた大勢のファンの前で、ブランクを感じさせない凶悪なステージを繰り広げた。

バカ社長ことザ・クレイジーSKB。

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バカ社長ことザ・クレイジーSKB。

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ピエール瀧を抱え上げるハウス加賀谷と、2人の乱闘を制止するザ・クレイジーSKB。

ピエール瀧を抱え上げるハウス加賀谷と、2人の乱闘を制止するザ・クレイジーSKB。

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熱唱するザ・クレイジーSKB(左)と綾小路翔(中央)。昇龍拳を繰り出す猫ひろし(右)。

熱唱するザ・クレイジーSKB(左)と綾小路翔(中央)。昇龍拳を繰り出す猫ひろし(右)。

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猛毒ライブのエンディングで「YOUNG MAN」を熱唱する掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)。左は猛毒のキーボーディスト・斉藤さん。

猛毒ライブのエンディングで「YOUNG MAN」を熱唱する掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)。左は猛毒のキーボーディスト・斉藤さん。

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開場直後からフロアにはオープニングDJとして友情出演の石野卓球が登場。序盤こそ通常のセットに近い雰囲気でDJを行っていたものの、後半から徐々にBPMが上がり、プレイリストはシュランツやガバ、ドラムンベース、ブレイクコアなど普段とはひと味違った高速な楽曲ばかりになっていった。ラスト付近でプレイされた野坂昭如「ダニアースの唄(Drum'n'Bass Mix)」やEURO MASTERSでは猛毒ファンも激しく頭を振りながら盛り上がった。

卓球のDJが終わると前説としてクリトリック・リスが現れ、次に出演する手ノ内嫁蔵のボーカル・石井モタコがつい先日までイボ痔で入院していたことを暴露。手ノ内嫁蔵は観客からの盛大な「イボ痔」コールに迎えられてステージに登壇した。なおクリトリック・リスはその後、観客から「ハゲ!」「死ね!」などの暴言をぶつけられ、「誰や今ハゲ言うた奴!」と本気で激昂しながらステージを後にした。

手ノ内嫁蔵のライブでは、過剰なまでに荒々しいパンクサウンドと、脱臼したようなローファイ演奏に観客は呆然。激情を叩きつけるようなステージングを経て、最後にメンバーが1人ずつ「た」「け」「し」と発音するパフォーマンスを披露し、彼らは会場中に興奮と大きな謎を残して去っていった。

続いてのライブアクト、氣志團はまず応援団をモチーフにした力強いパフォーマンスの「房総スカイライン・ファントム」を披露。2曲目の「ゴッド・スピード・ユー!」のイントロでは、猛毒のバカ社長ことザ・クレイジーSKB(Vo)や、ドナルド・マクドナルドのコスプレをした人物がお立ち台に現れ、猛毒ファンを大いに沸かせた。

綾小路翔は「One Night Carnival」の曲中で「こんなに猛毒を待ち続けていた人間がいたことに驚愕しています(笑)。オレ以外にもいたんだね!」「今日は自分たちのギグなんてどうでもいいんだ! 今日の伝説の一夜に立ち会える、それだけでいいんだ!」「ここにいる皆様のますますのご発展をお祈りし、今日来なかった人間のご不幸をお祈りします(笑)」と、猛毒への愛にあふれるMCを披露。「窓の外は?」「ガッツ石松!」などのコール&レスポンスでは会場に大きな一体感が生まれた。

氣志團のライブが終わるとステージ上のスクリーンで、猛毒の新曲「悪い知らせ」の無修正版ビデオクリップが上映された。このPVは昨年11月にYouTubeで公開されたものの、あまりにも過激な内容ゆえ全編に自主規制音が挿入され、映像にはモザイク処理が施されていた作品。集まったファンは、この会場で初公開となった無修正バージョンにしっかりと観入っていた。続いてスクリーンでは「猛毒資料館」と題した映像で、「サイバー長介」をBGMに往年の猛毒のフライヤーやアルバムジャケットなど貴重な画像を紹介。さらに会場では復活ライブの「開会式」が執り行われ、アメリカ国歌が流れる中で観客は右手を胸にあてながら壁に掲げられた猛毒マークの旗を見つめた。

まだまだ猛毒のライブは始まらず、次に行われたのは「始球式」。バッターとしてハウス加賀谷(松本ハウス)、ピッチャーとしてシークレットゲストのピエール瀧(電気グルーヴ)が客席に登場し、「瀧」コールが湧き上がるフロアの真ん中で投球が行われた。瀧が「地獄に落ちろ!」と叫んで放ったボールは加賀谷の体に命中。デッドボールに怒った加賀谷は瀧に襲いかかり、周囲も巻き込んでもみくちゃになったまま2人はステージに移動した。Tシャツをボロボロに破りながら乱闘を続ける2人を制止するべく、ここでついにバカ社長が登場。バカ社長の提案で「トントン相撲」で勝負をつけることになり、mono(神聖かまってちゃん)が行司を務めて、瀧と加賀谷は紙相撲のような動きをしながら熾烈な戦いを繰り広げた。

その後、猛毒のライブが始まるのに先立ってバカ社長は「くれぐれも言っとくけど、絶対にダイブとかモッシュとか、物を壊したりすんな!って言われたけど俺は知らない」と、観客に向かって注意をうながすように見せかけて煽動。1曲目「窓の外はガッツ石松」が始まると会場の盛り上がりは早くもピークに達した。

「ダン池田」「夕食バンザイ」「青空球児・好児」といったアクセル全開のファストコアを連発した後、昨年8月にYouTubeなどでPVが公開された復活後初の新曲「北別府(K-BEP)」を披露。激しく掻きむしるようなバンドの演奏に乗せて、バカ社長は真っ赤な誘導灯を振り回しながらシャウトで観客を煽っていく。

今回の猛毒のライブでは、「クロードチアリ」における美しいピアノソロや、「座頭市」でのポップなキーボードなど、音大出身だという新メンバー・斉藤さんが大活躍。ライブ本編終了後はアンコールの代わりに「斉藤さん」コールが湧き起こった。そこでハウス加賀谷と劔樹人がステージ脇から登場し、「みなさん、大人の段取りわかってますよね?」と観客にアンコールを強制。しかしそのアンコールもいつのまにか「猫ひろし」コールに変わり、猛毒ではなく猫ひろしがステージに姿を現した。

猫ひろしのネタ見せを経て、再びステージに上がった猛毒は「関取」「小結」「曙」と立て続けに楽曲を披露。ここでバカ社長は「曙の友だち連れてくるわ」と言って綾小路翔と早乙女光をステージの袖から引っぱり出し、氣志團の「One Night Carnival」のイントロ部分と、初披露となるハードコア曲「昇竜拳」を合体させた曲をセッションした。その後もバカ社長はmono、掟ポルシェ、ハウス加賀谷、劔樹人を1人ずつステージに呼び出し、その都度一緒に「昇竜拳」を絶唱。「昇竜拳」の連呼が続く中で最初のアンコールが終了した。

2回目のアンコールで披露されたのは、数秒で終わる極めて短い楽曲「マス大山」。猛毒のメンバーはこの曲の演奏を一瞬で終え、またステージの袖に帰ってしまった。その後は代わりに掟ポルシェが登場し、フロア中央のミラーボールが回る中で西城秀樹の「YOUNG MAN」を熱唱。この日のゲストたちも掟の後ろで合唱し、さらにバカ社長も銀吹雪を撒きながら現れ、ハッピーな雰囲気に包まれながらステージの幕が降りた。

鳴り止まない拍手を受けて登場したバカ社長は、この日のライブを振り返って「今回ハードル上げすぎたわ。次どうすりゃいいんだ」と反省の言葉を語った。バックのスクリーンにスタッフロールが流れる中、猛毒は最後に「チンがポール牧」を演奏。曲が終わってスクリーンに「これで終わりと思ったら大間違い! 次回予告!」と表示された瞬間に幕が閉まり、予告の内容がなんなのかという秘密を残したまま、猛毒の復活ライブが終わった。

猛毒「~猛毒・復活再始動ライブ~ これで終わりだと思ったら大間違いだった!?『言いたい事も言えないこんな世の中にデッドリーポイズン!!』マキマキフェスタ2012春」セットリスト

01. 窓の外はガッツ石松
02. ダン池田
03. 夕食バンザイ
04. 青空球児・好児
05. 北別府(K-BEP)
06. 志賀勝サル
07. しょかくや
08. セントルイス
09. カッパの黄桜
10. クロードチアリ
11. 鉄人衣笠
12. 座頭市
<アンコール1>
13. 関取
14. 小結
15. 曙
16. 昇龍拳
<アンコール2>
16. マス大山
17. YOUNG MAN
<アンコール3>
18. チンがポール牧

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