スペースシャワーTV主催のライブツアー「スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2012」が3月10日の東京・赤坂BLITZ公演でファイナルを迎えた。ツアーには
ツアーファイナルのトップバッターを務めたのはThe SALOVERS。2月に発売されたばかりの最新シングル「ディタラトゥエンティ」を含む全7曲のセットリストで、急速に進化しているバンドの姿を感じさせた。また古舘佑太郎(Vo, G)はMCで、ツアーのテーマとして掲げられた「存在証明」に触れ、「結論としては今やれることをビシッと今やることが“存在証明”になるなと思った」と力強く語った。
次に登場したOverTheDogsは、「イッツ・ア・スモールワールド」「神様になれますように」といった物語性の強い楽曲を矢継ぎ早に披露し、フロアを独特の浮遊感で包む。恒吉豊(Vo, G)のハイトーンな歌声とタフなバンドサウンドのコントラストで、満員の観客を魅了していた。
3番手を務めたのはクリープハイプ。尾崎世界観(Vo, G)の「それでは次世代ギターロックの星、クリープハイプ始めます」という不敵な宣言からライブをスタートさせると、4つ打ちの「ウワノソラ」、ジャジーな「グレーマンのせいにする」といった幅広いナンバーを次々に披露。オーディエンスは、その強靭のグルーヴに体を任せ踊りまくる。ラストにバンドは、4月にリリースを控えた1stアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」収録の「イノチミジカシコイセヨオトメ」を演奏し、颯爽とステージを下りていった。
そしてライブのトリを飾ったのはアルカラ。“ロック界の奇行師”を自称する彼ららしく、「Aカップ巨乳」「癇癪玉のお宮ちゃん」といったユニークなタイトルの楽曲が並んだセットリストで、観客をぐいぐいと惹き付ける。トリッキーな展開とユーモアが詰め込まれた歌詞の楽曲、さらに随所で繰り広げられた爆笑MCで、赤坂BLITZをアルカラ色に染め上げた。
またアンコールでは、4バンドのメンバー全員がステージに登場し、アルカラの「交差点」をセッション。全8公演のツアーを、大団円で締めくくった。
なおこのライブの模様が、4月11日(水)23:00からスペースシャワーTVにて放送される。当日会場で楽しんだ人はもちろん、参加できなかった人も、オンエアをチェックしてみよう。
スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2012@東京・赤坂BLITZ
2012年3月10日(土)セットリスト
The SALOVERS
01. 狭斜の街
02. サリンジャー
03. 仏教ソング
04. ディタラトゥエンティ
05. フランシスコサンセット
06. SAD GIRL
07. 愛しておくれ
クリープハイプ
01. ウワノソラ
02. 身も蓋もない水槽
03. HE IS MINE
04. グレーマンのせいにする
05. 左耳
06. 愛の標識
07. イノチミジカシコイセヨオトメ
OverTheDogs
01. イッツ・ア・スモールワールド
02. マルデメロス
03. みぎてひだりて
04. 愛
05. メクルの本
06. 神様になれますように
07. 本当の未来は
アルカラ
01. Aカップ巨乳
02. 癇癪玉のお宮ちゃん
03. チクショー
04. ミックスジュース
05. キャッチーを科学する
06. デカダントタウン
07. ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト
セッション
01. 交差点
特別番組「スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2012」
スペースシャワーTV 2012年4月11日(水)23:00 ~ 24:30
スペースシャワーTV 2012年4月21日(土)25:00 ~ 26:30(リピート放送)
スペースシャワーTV 2012年4月30日(月・祝)23:30 ~ 25:00(リピート放送)
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音楽ナタリー @natalie_mu
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