今年4月に約3年ぶり、2作目のEP「Early Project 2」を発表したReN。今回のツアーではこのEPを携え、およそ1カ月をかけて8都市を巡った。
冒頭から真骨頂発揮、変化自在なアレンジを続々展開
軽快な足取りでステージに登場したReNは、ツアータイトルにも引用されたEP収録曲「Riot」でパフォーマンスを開始。重厚な打ち込みのビートに乗せ、苦しむ人々が増える社会への怒りを力強く歌った。その一方で「存在証明」ではギターの繊細なフレーズをLoop Stationで重ねていき、「Aurora」ではオーディエンスのハンドクラップに合わせて美しいハミングを響かせ、ライブ序盤からバラエティに富んだアレンジを展開した。
さらにReNは「Tell Me Why」から「Sheffield」まで、Loop Stationを使わずアコースティックギターのみのシンプルな編成へと移行。柔らかな歌声とアコギの音色をマッチさせ、穏やかなひとときを演出した。会場の雰囲気を十分にほぐしたところで、「あーあ。」演奏前には観客たちとコール&レスポンスを練習。途中サビ部分のレスポンスが止まらなくなり、ReNの入る余地がなくなってしまうというハプニングもあったが、そのおかげでReNはリラックスし、観客ともフレンドリーに会話を交わしていた。
ティーンエイジャーの気持ちを奮い立たせろ
その後ReNはさわやかな風をハミングで表現した「Free to go」、ダークかつシリアスな様相をのぞかせる「Rainbow」といったスローチューンを経て、数多くのフロアを沸かせてきた代表曲「Shake Your Body」「Life Saver」をよりダンサブルなアレンジでプレイ。ステージの照明をフルに生かした、きらびやかな舞台演出も相まって、彼の演奏はどんどん熱を帯びていった。
ライブも終盤に差しかかる中、ReNは初の試みとして「We'll be fine」をキーボードで演奏。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」出演時を彷彿とさせる構成で、彼の優しい歌声が会場中を包み込んだ。そして本編ラストナンバーに選ばれたのは、「誰もが抱いたことのあるティーンエイジャーの気持ちを呼び起こす」という思いが込められた「Teenage Dreamers」。観客たちの“Teenage Dreamers”コールにあと押しされ、彼はステージ上を縦横無尽に歩きながら熱唱した。
「ピュアな気持ちを忘れず、大切な人を照らしてほしい」
アンコールで「Friends Forever」「生きる」といった最初期の貴重な楽曲を届けたのち、ReNは「今の世の中はすごく便利になった反面、なんだか人が冷たくなっているように感じます」「そんな中でも忘れちゃいけないのは、僕らは人間であること。ピュアな気持ちを保つことが難しくなっても、その気持ちを忘れずに、心の中で音楽を響かせ続けてください」「このライブが終わったあとも、大切な人を照らしてあげられるような存在でいてほしい」と真摯に語りかける。そしてデビュー時から歌い続けてきた「Lights」にその思いを込め、集まったオーディエンスを温かく見送った。
セットリスト
ReN「Riot Tour ~今こそ立ち上がれ!~」2025年6月20日 EX THEATER ROPPONGI
01. Riot
02. 存在証明
03. Aurora
04. Tell Me Why
05. 僕のミニ四駆
06. Sheffield
07. Why so serious?
08. あーあ。
09. Precious
10. Free to go
11. Rainbow
12. Shake Your Body
13. Life Saver
14. We'll be fine(Piano Ver. )
15. PASSION~One Last Try
16. Teenage Dreamers
<アンコール>
17. Friends Forever
18. 生きる
19. Lights
ちゅ♪🐈🐾 @chu715
音楽ナタリーさん
MC🎤等詳しいレポであの日の感動が蘇ります✨
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