「HALL LOTTA LOVE」はEGO-WRAPPIN'がホール会場での音の響きにこだわり開催しているライブシリーズ。今年は富山、神奈川、北海道、宮城、大阪、愛知、福岡の7都市にて実施され、この日のライブはツアーの追加公演として行われた。
ライブって、形に残らないのがいい
場内が暗転すると、伊藤大地(Dr /
中納が奔放なスキャットを聞かせるジャジーな「ニュースタイム」、静寂と混沌が行き交い壮大なサウンドスケープを描き出す「morning star」、情感あふれるミドルバラード「KIND OF YOU」など多彩な楽曲を届けて観客を魅了していくEGO-WRAPPIN'。MCで中納が「ライブって、形に残らないのがいいなと思うんです。(音源や映像で)記録として残そうと思えば残せるんですけど、そうやって残した記録も今味わってるものとは、また違うじゃないですか。この場所でしか味わえない時間というのが絶対にあって、それって奇跡だと思うんです」と自らが思うライブの醍醐味を語ると客席から拍手が沸き起こった。
中納と森による弾き語りブロック
結成後初めて作ったという「Calling me」に続けて、森雅樹(G)の印象的なギターリフを中心にした穏やかな雰囲気の新曲が披露されると、来たるべき新作への期待が高まる。「on this bridge」の演奏が終わると、サポートメンバーが一旦ステージからはけて、中納と森による弾き語りのブロックへ。2人は「満ち汐のロマンス」「admire」「衛星ハロー」の3曲をじっくりと丁寧に届けていく。静寂の中から聞こえてくる吐息交じりの歌声やギターの弦がかすかに擦れる音など、まさに中納が先のMCで語った「この場所でしか味わえない」臨場感あふれる演奏を観客たちはじっくりと堪能していた。
怒涛のピークタイムへ
再びバンドメンバーがステージに合流して「Nervous Breakdown」で後半がスタート。不穏かつスリリングなサウンドが場内を包み込み、中納はおなじみの真っ赤なランプをぐるぐると振り回してカオスな雰囲気を加速させていく。バンドは、アップチューン「CAPTURE」で盛大なハンドクラップを生み出し、間髪いれず次曲「カサヴェテス」をプレイ。パワフルな歌声と分厚いバンドアンサンブルで観客を圧倒した。怒涛のピークタイムを経て本編最後に届けられたのは「だるい」。メランコリックなムードが場内にたちこめる中、メンバーはステージを後にした。
盛大なアンコールに応えてメンバーが再びステージに現れる。アンコール1曲目は「かつて..。」。武嶋が奏でる狂おしいサックスのフレーズを経て、バンドが演奏に加わると、そこに観客が3拍子でハンドクラップを重ね、EGO-WRAPPIN'のライブでしか感じ得ない一体感が会場全体に広がっていく。この日、最後に届けられたのは英語詞の美しいバラード「SORA NO LION」。ロマンチックな雰囲気が会場に広がり、ライブは静かに幕を閉じた。
なお終演後には中納から、7月2日に12inchアナログ「Treasures High / AQUA ROBE」と7inchアナログ「Sunny Side Steady / Sunny Side Dub -Prince Fatty Dubwise-」を同時リリースすること、そして7月12日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)、8月2日に大阪・大阪城音楽堂にて夏の恒例ライブ「Dance, Dance, Dance」を開催することが発表され、会場に詰め掛けたファンを喜ばせた。
セットリスト
EGO-WRAPPIN'「HALL LOTTA LOVE ~ホールに溢れる愛を~」2025年4月27日 昭和女子大学人見記念講堂
01. 水中の光
02. 下弦の月
03. あしながのサルヴァドール
04. ニュースタイム
05. morning star
06. KIND OF YOU
07. Calling me
08. 新曲
09. on this bridge
10. 満ち汐のロマンス
11. admire
12. 衛星ハロー
13. Nervous Breakdown
14. CAPTURE
15. カサヴェテス
16. だるい
<アンコール>
17. かつて..。
18. SORA NO LION
Faf @fafmeta
@natalie_mu EGO-WRAPPIN’のツアーが感動のフィナーレを迎えましたね!ライブでしか感じられないあの空気、まさに特別な時間でした。 #EGOWRAPPIN #helevier #sstvi #zelena #bbvipal4 #GrandeFratello #BBB25 trump2028