androp、LINE CUBE SHIBUYAでデビュー15周年を感謝「出会ってくれてありがとう」

andropのデビュー15周年を記念したライブ「androp -15th. Anniversary Special Live-」が1月11日に東京・LINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）で開催された。

昨年、デビュー15周年イヤーに突入し、アニバーサリーツアー、主導フェス「TOKYO ISLAND 2024 androp 15th Anniversary day」の開催、ニューアルバム「hooray」のリリースなど、精力的な活動を続けてきたandrop。本公演ではまず壮大なSEとともに、内澤崇仁（Vo, G）、佐藤拓也（G）、前田恭介（B）、伊藤彬彦（Dr）とサポートキーボードの佐藤雄大が登場。デビューアルバム「anew」の収録曲「Image World」の新録バージョン「Image Word（New Recording Ver.）」でライブの幕を開けた。ダンサブルな「MirrorDance」、シャープな疾走感に貫かれた「Roots」と初期の代表曲が続けて披露されたのち、内澤は「思いを込めて、15年かけて作ってきた音楽をお届けしようと思ってるので、最後までよろしくお願いします」と挨拶。「Ryusei」を経て、前田のスラップベースを軸にした「Boohoo」、切なくも美しいミディアムバラード「Happy Birthday, New You」が届けられた。

内澤が「僕らとしては初めての恋愛的な曲と言ってもいいような」と語り披露されたのは「Koi」。続いてシンセベースを取り入れた「Blue Nude」、ネオソウル風のギターが印象的な「Ravel」が畳みかけられる。「Ghost」がスタートすると内澤はハンドマイクで歌声を届け、ライブはさらにディープな音楽性を体感できるコーナーへ。佐藤がサンプリングパッドを操作し、エレクトリックな音像とラップを交えた歌が響き合う「Beautiful Beautiful」、緻密に構築されたギターのアレンジが印象的な「Bright Siren」が観客を魅了していく。「RainMan」はアコギ、コントラバス、カホンによるアコースティックアレンジで披露され、場内に手拍子が鳴り響いた。

エモーショナルに展開していくバンドサウンドに乗せて、“あなた”への思いがストレートに歌われた「Vidro」を経て、内澤は「今年、新しいアルバム『hooray』を出しました。15周年のタイミングのアルバムということで、感謝の気持ちを込めて作って。それをあなたに届けられて、うれしいです」とコメント。彼の「サウンドチェックさせてもらっていいですか？」というMCに導かれ、「Sound Check」が演奏される。「Hyper Vacation」「One」「Yeah! Yeah! Yeah!」とライブアンセムを連ね、巨大なミラーボールが放つ光とともに会場の熱気を急上昇させるandrop。「Voice」ではシンガロングが発生し、紙吹雪が舞い散る。「Toast」が華やかに届けられると、メンバーはステージをあとにした。

アンコールに応えて再登場したandropは「Hikari」を披露。伊藤は「すべての曲もそうだし、我々が出している一音一音は、出会ってきた皆さんのおかげで生み出されたものだと思ってます。ありがとうございます！」、佐藤は「野外フェス、中国のライブとか、いろんなことにトライした15周年でした。この1年を通して、多くの人に支えてもらって活動ができているなって実感しました。これからは僕らが応援していけるようにしたいと思っています」、前田は「こうやってたくさんの人に僕らの音楽を聴いてもらえるのは、とても尊い時間だなと思っています。大変なこともあると思いますが、andropのライブで楽しんでもらったり、明日の活力にしてもらえたら」、内澤は「15年間、音楽を続けさせてくれて、出会ってくれてありがとうございます。これからも、あなたの心を目がけて音楽を届けていきます」とそれぞれ感謝を述べる。ラストナンバーは「NaNaNa」。会場に大合唱が鳴り響く中、ライブは大団円を迎えた。