毛皮のマリーズは去る9月6日深夜にバンド解散を発表。9月7日にラストアルバム「THE END」をリリースし、その後10月8日から全国19カ所におよぶツアー「毛皮のマリーズTOUR2011 “Who Killed Marie ?”」を開催。この夜の日本武道館公演が、ツアーファイナルかつバンドとしてのラストライブとなった。
SE「愛の讃歌」が流れる中、ステージにメンバーが登場すると突然客電がつき、1曲目「REBEL SONG」からライブはスタート。明るく照らされた会場で志磨遼平(Vo)が「武道館!」と叫んで「ボニーとクライドは今夜も夢中」を歌い出すと客席の盛り上がりは早くもピークに達した。
3曲目「人間不信」で会場が暗転し、赤いライトがステージを照らす。志磨は「こんばんは、武道館。俺たち毛皮のマリーズっていいます。今日は最後のライブをどうぞ楽しんで帰ってください」と観客に告げ、バンドは名曲を惜しみなく繰り出していった。
「ラストワルツ」「それすらできない」「ダンデライオン」と、ミディアムテンポの曲をしっとりと聴かせた中盤を経て、ライブは再度アッパーな展開に。富士山富士夫(Dr)が激しいビートを叩き出すと、「BABYDOLL」で越川和磨(G)が観客に手拍子を求め、続いて栗本ヒロコ(B)がボーカルをとる「すてきなモリー」へ。志磨はマイクスタンドを振り回しながら広いステージを左右に行き来し、「コミック・ジェネレイション」で会場は「♪ナナナ」の大合唱に包まれた。
その後も「Mary Lou」「JUBILEE」「HEART OF GOLD」など、バンドは代表曲を次々と披露。そして「ジャーニー」のイントロが鳴らされると、志磨は頭をかきむしりながら「さらば、青春!」「こんにちは、僕らの未来!」と叫んだ。ステージに這いつくばり、のたうち回りながら歌い続ける志磨。そのまま演奏は本編ラストの「ビューティフル」になだれ込み、ライブは感動的なエンディングを迎えた。
アンコールを求める拍手に応えて再びステージに現れたメンバーは、バンド初期の名曲「YOUNG LOOSER」を演奏。バンドが歩んできた8年11カ月の年月を感じさせる懐かしいナンバーに、感極まった観客から「志磨!」「やめんな!」など多くの声が飛ぶ。メンバー4人はステージに立ったままそれらの声をじっと受け止めて、この日のラストナンバー「ジ・エンド」を鳴らし始めた。ステージと客席が熱い狂騒に包まれ、バンドはラストナンバーに渾身の力を込める。曲が終わると志磨はマイクを床に投げ捨て、ギターのフィードバックノイズが鳴り響く中、バンドは挨拶もせずステージをあとにした。
なお、毛皮のマリーズのオフィシャルサイトでは現在カウントダウンが行われており、12月25日に何かが起こる模様。バンドは12月31日をもって正式に解散することを表明している。
毛皮のマリーズTOUR2011 “Who Killed Marie ?” 日本武道館公演セットリスト
01. REBEL SONG
02. ボニーとクライドは今夜も夢中
03. 人間不信
04. 愛する or DIE
05. ガンマン、生きて帰れ
06. ラストワルツ
07. それすらできない
08. ダンデライオン
09. BABYDOLL
10. すてきなモリー
11. コミック・ジェネレイション
12. Mary Lou
13. The Heart Of Dixie
14. JUBILEE
15. HEART OF GOLD
16. ジャーニー
17. ビューティフル
<アンコール>
18. YOUNG LOOSER
19. ジ・エンド
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そまり @hiroadcompany
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