2015年にミニアルバム「Variety」でメジャーデビューしたミセスは、2025年にデビュー10周年を迎える。ミセスはアニバーサリーイヤーに「MGA MAGICAL 10 YEARS」というフレーズを掲げて、さまざまな活動を行っていく。大森元貴(Vo, G)は「MGA MAGICAL 10 YEARS」という言葉について「デビュー10周年という大きな節目に、JAM’S(ミセスファンの呼称)の皆さんにどれだけ楽しんでもらえるか、どれだけワクワクしてもらえるかを以前から考えてきました。『Magic』という楽曲があるんですけども、ミセスにとってもJAM’Sにとってもマジカルな1年にしたいと思いから、『MGA MAGICAL 10 YEARS』と名付けさせていただきました」と説明。若井滉斗(G)はデビュー10周年記念ロゴのデザインについて「僕たちのイメージカラーでもあるグリーンを基調として、10周年の“10”という数字が象徴的なデザインとなっております。そこにも描かれているように、10周年を僕たちとJAM’Sの皆さんでキラキラとした、ワクワクできる1年にしたいという思いをロゴに込めました」と語った。
会見ではデビュー10周年のコンセプトフォトも公開。大森は「現実と非現実が同じ空間で描かれていまして、僕たちはその境目にいます。僕たちが音楽を中心として皆さんにお届けしているエンタテインメントは、現実から非現実、非日常へとお連れすることができる魔法のようなものであるべきだと考えております。ミセスが現実と非現実を自由に行き来できる、そんなイメージを具現化したコンセプトフォトとなります」と解説。若井は「メンバーそれぞれが花を身にまとっていて、その共通するアイテムでメンバー同士がつながっています。いる場所がそれぞれ違っていても、互いの信頼関係や絆で揺らぐことのない、今のミセスを象徴してる写真が完成したと思います」と述べ、藤澤涼架(Key)は「僕たちはあまりアーティスト写真という言葉を使わずにコンセプトフォトという言葉を用いることが多いです。今の僕たちをただ等身大で切り取るのではなく、その時々のテーマや表現したいことを考えて、それをコンセプトとして表現した写真になっています。JAM’Sの皆さんも写真を見て、いろいろと想像を膨らませていただけたらうれしいです」と呼びかけた。
ミセスはデビュー記念日の7月8日にベストアルバム「10」をリリースする。大森はベストアルバムについて「10周年だからこその特別なものにしたいと思っています。選曲や内容についてもすでにメンバーとチームで今考え始めているところです。僕たちはミセスの活動をフェーズというもので区切っていまして、デビュー5周年を迎えた2020年7月8日に“フェーズ1完結”として一度活動を休止しております。そして2022年3月に“フェーズ2開幕”として活動を再開しました。そのフェーズ2以降だけでも楽曲がたくさんありますので、今回のベストアルバムはかなり選曲に苦しんでいるところです」と頭を悩ませる。若井は「活動を再開してからの約3年間で27曲の新曲をリリースしてきました。それだけたくさんの曲を皆さんに届けることができていて、本当にうれしいです。デビューしてからの10年の中でも、今のフェーズ2の活動はすごく濃密なものとなっています」と語り、藤澤は「この10年間の重みとJAM’Sの皆さんへの感謝の思いをしっかりと形にしたベストアルバムにしたいと思っています。ぜひ楽しみに待っていてください」と期待を煽った。
さらにミセスは7月26、27日に神奈川・横浜市の山下ふ頭にてアニバーサリーライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE」を行い、2日間合計10万人を動員する予定。大森は「僕たちとしても過去最大規模のライブとなります。僕たちのライブには『エデンの園』『NOAH no HAKOBUNE』『Atlantis』といったストーリーラインと呼ばれるようなコンセプトシリーズや、今年開催して映画化もされました『The White Lounge』のようなアートでストイックなライブ、そして『ゼンジン』という等身大のシリーズを用意しているんですが、今回はアニバーサリーライブとして、JAM’Sの皆さんと大きな祝祭を開催したいなと思っております」と話す。藤澤は「10万人のJAM’Sの皆さんが各地から集まってくれるにふさわしい素敵な場所を作りたいと思っています。僕たちと10万人が対峙するという図式ではなくて、10万通りの心の交流が生まれる、そんな2日間にしたいと思っています」と目を輝かせた。
また「MGA MAGICAL 10 YEARS LANDMARK」として、全国の商業施設、ショッピングモールとのコラボレーションも決定している。春には東急不動産のオモカドやハラカド、UNIVERSAL MUSIC STORE HARAJUKUなどとのコラボカフェやポップアップストアで東京・原宿をジャック。夏にはMIYASHITA PARK、ららぽーとなどの三井不動産の大型商業施設および丸井の商業施設マルイ、モディとのコラボを行う。若井は「このコラボレーションで全国の皆さんにミセスをより知ってもらえたり、触れてもらえる機会を作れると思っています。 最近は家族連れの方々など、世代を超えて幅広い方々にライブにお越しいただけてることを実感しています。そういったさまざまな世代の方々に僕たちを身近に感じてもらえたらいいなと思っております」と声を弾ませた。
秋には全国でミセスの展覧会「MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION」も行われる。会場では楽曲制作やクリエイティブにまつわるアイテムや過去のコンサートの衣装が展示される予定だ。藤澤は「撮影やライブでいろんな髪型にしたり、衣装もさまざまなものを着てきたので、その変化も楽しめるものにしたいと思っています。こうして改めて10年間を振り返ると本当に感慨深いですし、たくさんのJAM’Sの皆さんの支えがあってこそここまで来れたんだなということを改めて感謝したいです。本当にありがとうございます」と感謝の思いを述べた。
ミセスは2025年2月15、16に韓国での初単独公演「MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025」をTIGER DOMEで開催することも発表した。若井は「僕はこの数年間、韓国語を勉強していまして、今年は単独で韓国に行ってきました。 個人的に身近に感じる国でライブができることにとてもワクワクしています」と語る。司会者に「いよいよ海外進出となるんでしょうか?」と尋ねられると、大森は「“海外進出”と言うと、個人的にはあんまりしっくりきてなくて、ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれないんですけど、今のMrs. GREEN APPLEのまま、軸足をブラすことなく自分たちの歌を届けることができるのであれば、チャレンジしていきたいなと思っています。例えば『PRESENT』という楽曲を英語で歌っていたり、『norn』という曲はスウェーデン語で歌っていて、 海外の皆様からSNSでコメントや反応をいただくことも増えてきました。日本では“ミセス”と親しんで呼んでくださってるんですけど、なかなか海外だとイメージしづらいというか、伝わりにくいとも思っていまして、海外の方から呼びやすいように、海外では“MGA”という名称を徐々に使っていけたらいいかなというふうに思っております」と展望を明かした。
また2025年内にミセスにとって初のドキュメンタリー映画「MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM」も公開予定。大森は「フェーズ2以降は、すでに密着カメラに帯同していただいていまして。YouTubeで公開してるミュージックビデオの撮影だったり、レコーディングの裏側といったものだけではなく、ミセスの音楽がどういうふうに生まれているのか、どういう経緯で皆さんの耳に届いているのかといった、根幹に関わるようなところをお見せできるようなドキュメンタリー映画になるといいなと思って着手しています。僕たちの音楽への向き合い方だったり、何を大事にしてるのか、エンタテインメントへの向き合い方を感じていただけるようなものになると思います」と予告した。
さらに3人がステージを去ったあと、最後に映像が流れ、昨年埼玉・ベルーナドームでライブ「Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 “Atlantis”」の続編である「BABEL no TOH」が2025年に行われることが告知された。
MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025
2025年2月15日(土)韓国 TIGER DOME
2025年2月16日(日)韓国 TIGER DOME
MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE
2025年7月26日(土)神奈川県 山下ふ頭
2025年7月27日(日)神奈川県 山下ふ頭
Basha @gousebhai48
@natalie_mu Great