倍率は148倍
このライブBlu-ray / DVDには昨年7月に開催され、4日間で約15万人を動員したミセスのスタジアムツアー「ゼンジン未到とヴェルトラウム~銘銘編~」より最終日の神奈川・横浜スタジアム公演の模様を収録。彼らがデビュー前から行ってきたライブシリーズ「ゼンジン未到」の10周年を記念して、“「ヴェルトラウム」=宇宙”をテーマに壮大なステージを繰り広げた。
上映イベントのチケットはミセスのファンクラブの先行抽選にて当選倍率約148倍で完売。丸の内ピカデリーには高い倍率をくぐり抜けた幸運なファン554人が集まった。またイベントの模様は47都道府県の映画館で生中継された。
大事にしていることを守りつつ、大衆化しすぎないように
ライブさながらの大歓声に包まれて、ステージに姿を現した大森、若井、藤澤。改めてスタジアム公演の映像を観たという藤澤は「忘れてるってことではないんだけど、うわー、夏にやったんだなあと思い出して。ライブハウスから始まったこのライブシリーズがスタジアムでできたんだとありがたい気持ちになりました。僕たちも来てくれた皆さんも、キラキラ輝いてました」と感慨深げな表情を浮かべる。隣で大森は「ファンのみんなと同じ目線で見れてるじゃん」と言いつつ、「『ゼンジン』シリーズって僕らの中ではクローズドなイベントだったんですけど、スタジアムでできるということで自分らが大事にしていることを守りつつ、大衆化しすぎないよう意識しました。アレンジ曲はなかったけど、歌唱によってはライブならではのものにして、来てくださった方も楽しめるライブにしようとバランスを取っていきました」と振り返った。若井は「初日からかなり盛り上がって、熱いライブだったことを覚えてます」と懐かしんだ。
真夏のライブということで、気温の話題になると、3人は一斉に顔をしかめる。大森は「スタッフの方に『ステージ上が40℃ですよ』と言われて、ホントに嫌でしたね(笑)。お風呂じゃんっていうね」とコメント。若井も「マジでお風呂じゃんっていう感じでしたね」と続けた。
藤澤の涙が止まらない
披露曲「Dear」の話題になると、大森は「スタジアムで鳴らせるロックバラードにしたいと思って制作していたので、頭の中で思い描いていた景色が広がっていたことにグッときました」と思いを明かす。「ゼンジン未到」シリーズを象徴するとも言える楽曲「CONFLICT」の話題では、藤澤が「涙が止まらなくなって大変でしたね。いろんな楽曲たちとともに歩んできたんだなって。皆さんにも楽曲を愛してもらってるんだなと思ってグッときました」と感情をあらわに。また本ツアーでトロッコに乗ったことを思い返し、若井は「正直恥ずかしがったんですよ。(ファンの方々と)1秒以上、目を合わせられなかった。ホントにみんなキラキラしてましたね」と素直な思いを明かした。
言うなよ、こういうときに!
「まだどこにも話してないかな」と意味深な表情で切り出したのは若井。「『ナハトムジーク』の『また間違えて 履き違えてく』のところで元貴がアレンジっぽい歌い回しをしてるんですけど、そこを歌い忘れたからなんじゃないかっていう説があって」と大森に視線を送る。「あの……おっしゃる通りです」と歯切れの悪い口調で認めた大森は「気付いたら、本来歌い出さないといけないところが終わってて。どうやって巻き返そうかと思ってああいう形になりました……言うなよ、こういうときに(笑)」と声を張り上げた。
最後に大森は「僕も家に帰ってから、もう1回ライブを振り返ってみようと思います。皆さん何度も映像を観ていただき、これからのライブに向けて楽しみな気持ちを募らせていただければと思います」と言い、イベントを締めくくった。メンバーは「ライラック」が流れる中ステージを去り、若井はこの曲を笑顔で口ずさんでいた。
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