日本音楽著作権協会・JASRACによる「2024年度上半期事業報告記者会見」が本日10月24日に東京・JASRAC本部隣接のけやきホールにて行われた。
会見には伊澤一雅理事長、増田裕一常務理事、須子真奈美常務理事が出席し、徴収や分配についての説明と総括を行った。2024年度上半期の徴収額は、インタラクティブ配信や演奏等の伸長が継続したため前年度比+3%の672.8億円となり、上半期過去最高を記録した。特にインタラクティブ配信ではYouTubeやNetflixなどの動画での使用料、演奏ではドーム・アリーナ公演が活況だったという。
一方、分配実績は好調な徴収実績を反映して前年度比+4.8%、こちらも上半期として過去最高となる677.2億円を達成。分配対象作品数は約287万曲に及んだ。また会見では外国の音楽著作権管理団体からの送金を集計した外国入金についても触れられ、5年前の2019年度上半期と比べて3倍以上となる10.9億円だったことが発表された。
これらの結果を踏まえ、伊澤理事長は「急速に発展している生成AI、コンテンツ産業を国の基幹産業にしようという動きが進んでいる今日にあって、クリエイターの価値の向上がよりいっそう求められていると考えています。価値とはつまり、クリエイターへの敬意であり、対価の還元です。社会全体がクリエイターを支える。JASRACは音楽クリエイターの集う場所となる。そのような将来像をもって創作の価値を高めていきたいと思います」と総括した。
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【会見レポート】JASRACが過去最高の徴収額&分配額達成を報告、その額は https://t.co/Psc54loHjI