Lienelの冒険心あふれた2ndツアー閉幕、初挑戦チェアダンスに「すごかったでしょ？」

2024年10月7日 8:00 243 13 音楽ナタリー編集部

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Lienelのワンマンツアー「Lienel 2nd Live Tour 2024 ～Adventure～」が昨日10月6日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールでファイナルを迎えた。

Lienel（撮影：笹森健一）

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「Adventure」はLienelにとって2回目のワンマンツアー。東京2会場と大阪1会場を舞台に、タイトル通り彼らの冒険心を示すようなパフォーマンスが展開された。なおチケットは全公演ソールドアウト。本稿では9月22日に開催された東京・恵比寿ザ・ガーデンホール公演の第2部の模様をレポートする。

あざといキメで紗幕がストン

高桑真之（撮影：笹森健一）［拡大］

近藤駿太（撮影：笹森健一）［拡大］

純白のセットアップ姿のLienelは、紗幕の降りたステージに登場すると「Kimito」でスタイリッシュにライブを開始。1回目の“あざとい”キメ部分で紗幕がストンと落ち、Lien（Lienelファンの呼称）の大歓声が上がる中、リーダーの芳賀柊斗が「最高の思い出を作りましょう！」と元気いっぱいに挨拶をした。アッパーな声出し曲「ギラサマ」、一斉に飛び跳ねる「Hop Step Jump!」を躍動的に届けたのち、Lienelは1人ひとり自己紹介。高桑真之が「健康」「第一！」、近藤駿太が「未体験」「イケメン！」というコール＆レスポンスで場内を和ませた。また本公演がCSテレ朝チャンネル1で生中継されていることに触れた彼らは、カメラの向こうのLienに全力で手を振った。

「Don't look back」をパフォーマンスするLienel。（撮影：笹森健一）［拡大］

「ライブを成功させるには皆さんの盛り上がりが必要です！」と言う高岡ミロの指揮で発声練習を行ってから「Neo ROMANTIC」でライブを再開させ、楽曲を畳み掛けたLienel。大人びた表情を見せたかと思えば、客席に降りて笑顔を振りまき、息をつく暇もなくLienを熱狂させる。森田璃空のバック転が鮮やかに決まった「Don't look back」ではメンバーがジャケットを脱ぎ、ひと際情熱的に歌い踊った。

チェアダンスに「僕たち10代ですよ？」

武田創世（撮影：笹森健一）［拡大］

雨音が響き渡り、1人佇む森田に芳賀が傘をさす。そんな演出で始まった「Navy Blue」では、メンバーが傘を持ちながらパフォーマンス。傘が跳ね返すステージライトの光が、メンバーたちのアンニュイな表情を彩った。続く「Melty flowers」で登場したのは、人数分の椅子。メンバーはチームワークを発揮しながらそれを自在に操り、腰掛けたり、もたれ掛かったりと効果的にダンスに取り入れて楽曲のセクシーな魅力を表現してみせた。クライマックスパートでは椅子の上で武田創世が持ち前の歌唱力を遺憾なく発揮し、Lienを心酔させる。その後、スタンドマイクの前に立ったLienelは「Fly High」でまっすぐに歌声を届けた。

高岡ミロ（撮影：笹森健一）［拡大］

アイテムを駆使した見どころ満載のブロックを終え、ここまでのライブを振り返るLienel。高岡は「Fly High」を歌いながら会場を見渡したシーンを回想し「ジーンときました」と感動を口にする。芳賀はこのツアーでチェアダンスに初挑戦した「Melty flowers」について「すごかったでしょ？拍手が欲しいです！僕たち10代ですよ？大人っぽさが出ていたんじゃないかな」と猛アピール。それに賛同するLienの大きな拍手を浴び、うれしそうな笑顔を浮かべた。

顔をクシャクシャにして泣く少年

カレーを食べる芳賀柊斗と、彼を見つめる森田璃空。（撮影：笹森健一）［拡大］

続いて「“アドベンチャーな写真”について語る」という企画コーナーへ。まず、顔をクシャクシャにして泣く少年の写真がスクリーンに映し出され、会場が黄色い声と爆笑に包まれる。これが誰の幼少期であるか、面影のある姿に、口にせずともメンバー間では満場一致の様子だったが、武田が「僕です」と明かし「双子の妹がいて、口喧嘩で負けたとき。いまだに勝てません」と写真にキャプションを添えた。次に表示されたのは、スイカを皮ごとかじる高桑と、絶妙な表情の芳賀を写した写真。そのシュールさに、再び爆笑が巻き起こった。そしてメンバーがカレーを作って食べさせ合うほほえましい映像を経て、エキゾチックなカレーソング「Curry on love」のパフォーマンスがスタート。その最中、芳賀が実際にカレーを食べ、その周りでメンバーが踊る珍しい光景が広がった。

芳賀柊斗（撮影：笹森健一）［拡大］

森田璃空（撮影：笹森健一）［拡大］

「LOVE Communication」で始まったライブ後半、Lienelはスイッチを入れ直したように次々に楽曲を披露。最新シングル「Curry on love / ギラサマ」のカップリングであるさわやかなポップナンバー「Awesome day」や、力強いヒップホップダンスを取り入れた「Watcha Doing」をはじめ、バラエティ豊かな楽曲を発表している彼ららしい振り幅のあるステージで観客を楽しませる。そしてLienと息ぴったりの掛け合いを見せた「親指☆Evolution！」まで、ほぼノンストップで駆け抜けたLienelは、弾ける笑顔でステージをあとにした。

絶対に幸せにして帰します

左から武田創世、近藤駿太。（撮影：笹森健一）［拡大］

アンコールにて、サマーチューン「Summer Boy！Summer Girl！」で会場に再び熱気を広げたのち、1人ひとり最後の挨拶をしたLienel。高岡は「この恵比寿で、Lienの皆さんが来てくれて、ステージに立てたことがうれしいです」「僕たちが見ている景色は本当にきれいです。この景色をもっともっと大きくしていきたいです！」と意気込み、近藤も「ミロが言っていたように、この景色をもっと大きくしたいので、これからもついてきてください！」とそれに続いた。武田は「初挑戦したこともあって緊張したんですけど、できる限りの最高のパフォーマンスを見せられたと思います」と胸を張り、配信を視聴しているLienに向けても語りかけた。

手前左から高桑真之、高岡ミロ。（撮影：笹森健一）［拡大］

Lienel（撮影：笹森健一）［拡大］

森田は「Lienの笑顔や楽しんでいる姿を見ただけで、ステージに立てたことが何よりも幸せです」「またいつでも会いに来てください。どんなときも皆さんを僕は待っています」と再会を約束。高桑は「僕はこれからも、ダンスも歌もガンガンうまくなります」と決意を語る。最後に芳賀は「大好きなこの景色を、みんなも言ってくれたようにもっと大きくしていけたらと思いますし、また足を運んでいただければ絶対に幸せにして帰します」と力強く宣言した。公演ラストを飾ったのはキラキラとした王道アイドルソング「Love With You」。彼らは汗を輝かせながら、深々とお辞儀をしてライブを締めくくった。

CSテレ朝チャンネル1では、本公演の模様に舞台裏映像を加えた“完全版”が11月15日にオンエアされる。

セットリスト

「Lienel 2nd Live Tour 2024 ～Adventure～」2024年9月22日恵比寿ザ・ガーデンホール

01. Kimito
02. ギラサマ
03. Hop Step Jump!
04. Neo ROMANTIC
05. 恋は罪ですか？
06. 純情シンドローム
07. Don't look back
08. Navy Blue
09. Melty flowers
10. Fly High
11. Curry on love
12. LOVE Communication
13. Beautiful Music
14. Awesome day
15. Love Me Madly
16. Watcha Doing
17. Mr.Sister
18. Party Now!
19. 親指☆Evolution！
＜アンコール＞
20. Summer Boy！Summer Girl！
21. Love With You