シンガーソングライター
幸せについて考えた「"Happiness is ... " TOUR」
9月6日に神奈川・yokohama mint hallでスタートし、全国8都市で行われた「YUKA "Happiness is ... " TOUR 2024」。ポップな風船の飾り付けがされたステージにサロペットの衣装を着て登場した有華は、「Partner」でファイナル公演の幕を開けた。「Partner」はTikTokなどのSNS上でバイラルヒットを記録した2022年発表の楽曲。ギターとキーボードの生演奏に合わせ、優しく伸びやかな歌声が場内に充満する。客層のほとんどを女性ファンが占めるのが有華のライブの特徴で、彼女が開演早々にシンガロングを促すとフロアから繊麗な声がこだました。
このほか、有華は自身でキーボードを奏でつつ「プラス=マイナス」「キミエール」などリスナーの背中を押す前向きな楽曲を優しく歌い上げる。ロート製薬「ロートリセ」のCMソング「#Me」では観客の自己肯定感を高めるような、エネルギッシュなステージングを見せた。次のMCに移ると、「4月に体調を壊しちゃって、初めてライブをお休みしたんですよ。それで1回立ち止まって、自分ってどういうときに幸せを感じるんだろうとか、大きなテーマを考えるようになって」と、今回のツアータイトルを決めた経緯を明かす有華。「Lonely days」や「嫌いになれたら」では彼女のウェットな歌声が観客の胸を打った。
場内がしっとりとしたムードで包まれるも、ファンから募った“アンハッピー”なエピソードを有華が“ハッピー”な思考で解決するコーナーが始まると空気は一変。関西弁で繰り出す気さくなトークで客席に笑顔を広げた彼女は、TikTokや音楽ストリーミングサービスを中心に、国内だけでなく海外のチャートでもヒットを記録したメジャーデビュー曲「Baby you」で場内を照らし出した。
「30代になっても叶えたい夢だらけ」
続くMCで「今回のツアーは20代最後のツアーなんですよ」と切り出した有華は、「自分が想像していた20代を過ごせたかと言うと、ちょっとあやしいところがあって。10代でデビューして、20代前半でホールやアリーナツアーとかやっちゃってって思ってたのよ。でもこの道があったから出会えたみんながいて、回り道は全然無駄じゃなかったなと思います。ただ、30代になっても叶えたい夢だらけで」と言葉を続ける。そして「30代になっても40代に50代になっても夢を叶えられるんだって、そんな姿をみんなと一緒に見たいと思っています」と語ると、「終わらない唄」を熱唱した。
アンコールでは2025年1月18日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて「Yuka's Secret Base vol.3」が行われることが発表された。このライブには有華と親交の深いアーティストがゲストとして出演する。告知を終えた有華は、ここで新曲の「レモネード」を弾き語り。甘酸っぱい恋愛を描いたこの曲は「Baby you」の作詞作曲を担当した内澤崇仁(androp)との共作で、ライブ翌日の9月28日に配信がスタートした。
その後、有華は「気持ちの面でも、みんなに“Happiness”を届けられてるかなと不安になったりして、なかなかに濃い1カ月間だったなと思います」とツアーを振り返り、「幸せって感じるときは、何か苦しいことや悲しいことがあるとより感じることができるんやなって。苦しいことや悲しいことって幸せって気持ちを味わっていいよっていうご褒美なのかなと私は思いました」と自身の思いを口に。ラストは「バースデーソング -2022 ver.-」でシンガロングを巻き起こし、会場を“Happiness”なムードで満たした。
セットリスト
有華「YUKA "Happiness is ... " TOUR 2024」2024年9月27日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
01. Partner
02. LOVESICK
03. Marry me
04. プラス=マイナス
05. 恋ごころ
06. キミエール
07. #Me
08. HOME(オリジナル:清水翔太)
09. 嫌いになれたら
10. Lonely days
11. Baby you
12. 告うた
13. 終わらない唄
14. Bestie
<アンコール>
15. レモネード
16. バースデーソング -2022 ver.-
ライブ情報
Yuka's Secret Base vol.3
2025年1月18日(土)東京都 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
<出演者>
ゲスト:たけうちほのか / りかべる / 松井
有華(YUKA) 公式staff @yuka_song_info
先日のツアーのライブレポート✍️
ぜひご覧ください!!! https://t.co/0WEfQ8NOnz