「YOSHIKI+」は、22年間続いたモバイルサービス「YOSHIKI mobile」に代わる新たなファンコミュニティサービスで、113言語に対応するAIやPodcastを使ったコンテンツや、オンラインを介した本人とのコミュニケーションなど、これまでにない革新的なファンコミュニティを実現するとしている。またコンサートチケットの優先予約や、YOSHIKI STORE限定商品の購入などにも活用できる。
会見ではまず「YOSHIKI+」の内容の説明があったほか、最新のデジタル技術を駆使した「AI YOSHIKI(エーアイ・ヨシキ)」の制作過程をまとめたメイキング映像が放映された。「AI YOSHIKI」はYOSHIKIの映像、合成音声、LLM(Large Language Model)などさまざまな生成AIを駆使して制作されたYOSHIKIの“Virtual Human”で、「YOSHIKI+」のサービスとしてファンとの自由な会話を実現するもの。さらに3Dフェイススキャナー「LUMIO3D」を活用した3DCGアバターの制作も進行している。アバター制作の撮影では、東映ツークン研究所の全面協力により、国内に2台しかない世界最高峰の3D顔スキャナー「Light Stage」が使用され、世界に通用する品質を目指すという。
定刻から9分ほど遅れて記者会見の説明が始まり、まず司会より「YOSHIKI+」にまつわる説明があり、「AI YOSHIKI」のムービーが放映された。それからさらに9分後、司会から「YOSHIKIさん、もうまもなく会場に到着されるとのことで」とアナウンスがあり、YOSHIKIがまだ現場入りしていないことが判明した。ややざわつく中、2人の司会は「YOSHIKI+」やYOSHIKIプロデュースワイン「Y by YOSHIKI」、ディナーショーなどの話題を取り上げ、場をつなぎ、定刻から27分後、ついにYOSHIKIが登場。最初に語られたのは、自身の病状についてだった。
司会よりYOSHIKIが10月8日に自身3度目となる頚椎の手術をロサンゼルスで受けることが突如として発表された。YOSHIKIは「去年くらいからなんとなくこうなるだろうなと感じて、覚悟はできていました。症状はかなり悪く、MRI、CTスキャン、レントゲンを撮ったところ、今すぐにでも手術をしなければならないと。最初の手術では頚椎のC5、C6の間にスペースを開けて、2回目は喉元から人工椎間板を入れました。できれば避けたかったのですが、10月8日の手術では新たにC6、C7の間に人工椎間板を入れることになりました。C5と6の間の人工椎間板が固まってしまい、そしてC3から5までの頚椎もダメージを受けているということで」とコメント。症状については首の強い痛みに加え、左手に灼熱感を伴う痛みがあるということで、相当な量の痛み止めを飲んでいる状態だという。かなりのスケジュールをキャンセルするとのことだが、「できるものはやります」とディナーショーについても敢行すると宣言。しかし左手のしびれの影響もあるため、ピアノ演奏は右手中心にするなどの対策を講じるとのことで、「神経を麻痺させる薬や、筋肉を弛緩させる薬を使って、この2カ月を乗り切ります」と話した。またYOSHIKIは10月8日以降、治療に専念するとのことだが、「レコーディングなどは多少できると思う」としており、早期の復帰を目指す。
明日8月2日に始まるディナーショーは、日程によりブレックファストショーとディナーショーの1日2公演。このうちディナーショーにXY、ブレックファストショーに美麗-Bi-ray-というYOSHIKIプロデュースグループが出演することが発表された。デビュー前の美麗-Bi-ray-についてYOSHIKIは、「個人個人が素晴らしい才能を持ったグループです。素晴らしいアーティストがたくさんいるK-POPシーンに負けないような、日本独自の方法で世界に挑もうと思っているグループです」と説明した。またディナーショーのハイライトについては、「瞬間、瞬間がハイライトになると言えます。ドラムを叩けるかはまだわからないけど、すべての瞬間がハイライトと言えるようなショーを、毎公演違った内容でエキサイティングなショーを、ファンの方にお見せしたい」「まずは前半の5公演を完走することに全力を尽くします」と意気込んだ。
このほか、会見ではX JAPANおよびYOSHIKIの楽曲の世界配信が7月末にスタートしたことについてや、自身がプロデュースを手がけるワインについて、さらにサウジアラビアで行われている「Esports World Cup」を表敬訪問することなど多岐にわたる話題が飛び出した。YOSHIKIは「この記者会見、いろいろありすぎてよくわからない」と苦笑していたが、それぞれに丁寧に答えた。
さらにYOSHIKIは9月にアメリカ・サンフランシスコでSalesForce主催イベント「Dreamforce 2024」に参加し、AI分野に関しての対談を行うという。対談相手はアメリカ政府にアドバイザーとして入ったポーラ氏。国家人工知能委員会のメンバーも含め、今後のエンタテインメント業界、AIとの共存などをテーマに話し合うとのことだ。YOSHIKIはAIに高い関心を示しており、AIがもたらす影響について「これまでの固定概念がガラッと変わると思っています。エンタテインメント、音楽と言っても、この数十年でレコードからCD、CDからダウンロード、ダウンロードからストリーミングになり、最近ではAIが活用されるようになってきました。ある意味で、今あるシステムは崩壊すると思っています」と持論を展開した。そして「AI YOSHIKI」を制作した理由として、「AIの未来を考えるに当たって、AIを使う側とAIを作る側の両方の視点が必要。自分が生きているうちに自分の望む形のAIの肖像を作ってみようということなんです」と説明。さらに権利問題などにも触れ、「AIに関して隣接著作権の問題、例えば声の権利はどうなるのかなど、法整備がまだ追いついていません。AIに関しての倫理観、法整備が必要なので多くの企業の方々と生成AIを作っている段階です。欧米に追随するのではなく、日本も率先してAIとエンタテインメント業界を含む全業界が法整備を含む議論をしていくべきじゃないかと思っています」と提言した。
そんな意見がありつつ、YOSHIKI+では革新的なサービスとアナログなサービスを組み合わせ、これまで以上に密なファンとのコミュニケーションを図っていくというYOSHIKI。「X JAPANのときはHIDE(
なお先日SNSに公開した未発表音源について質問がおよぶと、「なんなんでしょうね?」とお茶を濁したYOSHIKI。記者からのさらなる追求には「AI YOSHIKIに聞いてもらっていいですか?」と笑顔を見せた。
EVENING / BREAKFAST with YOSHIKI 2024 in TOKYO JAPAN
2024年8月2日(金)東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム
Dinner Show
DINNER START 18:30 / SHOW TIME 20:00
2024年8月3日(土)東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム
Breakfast Show
BREAKFAST START 11:45 / SHOW TIME 13:00
2024年8月3日(土)東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム
Dinner Show
DINNER START 18:30 / SHOW TIME 20:00
2024年8月4日(日)東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム
Breakfast Show
BREAKFAST START 11:45 / SHOW TIME 13:00
2024年8月4日(日)東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム
Dinner Show
DINNER START 18:30 / SHOW TIME 20:00
2024年8月23日(金)東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム
Dinner Show
DINNER START 18:30 / SHOW TIME 20:00
2024年8月24日(土)東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム
Breakfast Show
BREAKFAST START 11:45 / SHOW TIME 13:00
2024年8月24日(土)東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム
Dinner Show
DINNER START 18:30 / SHOW TIME 20:00
2024年8月25日(日)東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム
Breakfast Show
BREAKFAST START 11:45 / SHOW TIME 13:00
2024年8月25日(日)東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム
Dinner Show
DINNER START 18:30 / SHOW TIME 20:00
2024年8月30日(金) 東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム(※追加公演)
Dinner Show
DINNER START 18:30 / SHOW TIME 20:00
2024年8月31日(土) 東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム(※追加公演)
Breakfast Show
BREAKFAST START 11:45 / SHOW TIME 13:00
2024年8月31日(土) 東京都 グランドハイアット東京 ボールルーム(※追加公演)
Dinner Show
DINNER START 18:30 / SHOW TIME 20:00
パテサロ® @patesalo
”…さらに権利問題などにも触れ、「AIに関して隣接著作権の問題、例えば声の権利はどうなるのかなど、法整備がまだ追いついていません。AIに関しての倫理観、法整備が必要なので多くの企業の方々と生成AIを作っている段階です。欧米に追随するのではなく、日本も率先してA…" https://t.co/QBndDXPvvc