なかねかな「1人でもリキッド埋めったったぞ!」満員のフロアに満ちた熱気、幸福感、とうもろこしの香り

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なかねかなのワンマンライブ「なかねかなふるさと納税 ~完売したら、なかねが北海道まで行ってみんなのためにとうもろこしを収穫してくるライブ~」が8月15日に東京・LIQUIDROOMで開催された。

なかねかな(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)

なかねかな(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)

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次々に繰り出される強烈な個性の楽曲たち

なかねかなとバンドメンバー。(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)

なかねかなとバンドメンバー。(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)[拡大]

「モテすぎて草、誘ってて森」や「demo」をはじめとするSNSでの“バズ”に強い楽曲や、エンタテインメント性の高いライブパフォーマンスを武器に独自の道を歩んでいるなかねかな。彼女は2024年8月にもLIQUIDROOMでワンマンライブを行ったが、その公演をもってゆでたまご安井がユニットを脱退し、以降はソロで音楽活動を展開してきた。そして前回の公演から1年後、なかねは1人で再びLIQUIDROOMのステージにたどり着き、見事フロアを満員に。「完売したら、なかねが北海道まで行ってみんなのためにとうもろこしを収穫してくるライブ」というサブタイトル通り、とうもろこしが来場者全員にプレゼントされた。

なかねかな(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)

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「なかねかなふるさと納税 ~完売したら、なかねが北海道まで行ってみんなのためにとうもろこしを収穫してくるライブ~」の様子。(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)

「なかねかなふるさと納税 ~完売したら、なかねが北海道まで行ってみんなのためにとうもろこしを収穫してくるライブ~」の様子。(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)[拡大]

1曲目に披露されたのは「ライブ体操第一」。なかねは開演早々バンドとともにアクセル全開のパフォーマンスを展開し、観客を巻き込みながらヘッドバンギングやウェーブを繰り広げて会場に熱狂を生み出す。フロアのボランティア(なかねかなファンの呼称)も声を出しながら前のめりにライブに没頭し、アッパーチューン「SAUNA PARTY」ではタオルを振り回しつつ息のそろった「整」コールを連呼した。観客で埋め尽くされたフロアを見渡して感激の声を上げたなかねは、その後も強烈な個性を放つ楽曲を次から次に披露。「TikTok流行語大賞2021」で大賞に輝いた「モテすぎて草、誘ってて森」、なかねのラップが炸裂する8月1日に配信リリースされたばかりの新曲「税ばっか」、観客とともに腕を左右に振って会場が一体感で満ちる「人不適合社会」……楽曲が投下されるたびにフロアの盛り上がりが加速した。

阿部真央と共作したボランティアへのラブレター

阿部真央と共作した新曲「ことば」を披露するなかねかな。(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)

阿部真央と共作した新曲「ことば」を披露するなかねかな。(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)[拡大]

自ら“クソング”と称するコミカルな楽曲で異彩を放つなかねだが、「ちゃんといい曲を作ろう」というスタッフの提案を受けて新曲を制作。しかし結局は“クソング”しか作れないという結論に達し、その思いをボランティアに向けたラブレターとして正直につづった楽曲「ことば」を完成させた。この新曲は彼女にとって「青春の1ページを彩るアーティスト」だという阿部真央との共作。なかねはピアノの弾き語りで「ことば」を初披露し、きれいなファルセットで観客を魅了した。

なかねかな(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)

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フロアで揺れるとうもろこし。(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)

フロアで揺れるとうもろこし。(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)[拡大]

ライブ終盤のMCではなかねが「1人でもリキッド埋めったったぞー!」と喜びを爆発させる場面も。ボランティアへの感謝の気持ちをまっすぐな言葉で伝えたのち、彼女が「みんなと横に並んで手をつないで一緒に上に上がっていくのが、私には合っているなって。よければ一緒に手をつないで、もっともっとデカい世界見に行きませんか?」と呼びかけると、それに賛同する盛大な歓声が沸き起こった。続いてなかねはエレキギターをかき鳴らしながら「胸元からニジマス」を歌唱し、曲中に「完売おめでとう!」という言葉で観客と祝福し合う。「demo」ではフロアのボランティアがとうもろこしを一斉に掲げ、香ばしい香りが広がる中で「MENKYO NAI, NEMKYO NAIYO」のシンガロングをこだまさせた。さらに「マッスルコール」の曲中に観客とともにスクワットしたのち、なかねは「AWA」でライブ本編をフィニッシュ。場内を幸福感と笑顔でいっぱいにした。

東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)公演の決定を喜ぶなかねかな。(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)

東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)公演の決定を喜ぶなかねかな。(Photo by "SUGI" Yuya Sugiura)[拡大]

アンコールでは2026年1月10日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)でワンマンライブ「ともだち1000人できるかな ~1000人でやりたいなZeppの中で餅つきを~」が行われることが発表された。なかねはフロアのボランティアとその喜びを分かち合い、この先の活動に対する期待感で会場をいっぱいにした。そしてアンコールの最後に披露された楽曲は「ハッピーバースデー己」。なかねのライブらしいにぎやかなムードの中でLIQUIDROOM公演が締めくくられた。

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セットリスト

「なかねかなふるさと納税 ~完売したら、なかねが北海道まで行ってみんなのためにとうもろこしを収穫してくるライブ~」2025年8月15日 LIQUIDROOM

01. ライブ体操第一
02. SAUNA PARTY
03. モテすぎて草、誘ってて森
04. おしり派
05. CHICCHAI FUTSAL
06. 税ばっか
07. 理解理解
08. わたし推し
09. まぁいっか
10. 人不適合社会
11. ことば
12. コーリン曲
13. 胸元からニジマス
14. じゃんけん恋
15. demo
16. マッスルコール
17. AWA
<アンコール>
18. ナレソメ
19. ハッピーバースデー己

今後の公演情報

なかねかな「客全員の顔と名前を覚えるまで(君たちが)帰れません!2 supported by TOKIOTOKYO」

2025年9月19日(金)東京都 TOKIO TOKYO
応募フォーム:https://forms.gle/4iG13NpLcSZtkdow8

なかねかな「ともだち1000人できるかな ~1000人でやりたいなZeppの中で餅つきを~」

2026年1月10日(土)東京都 Zepp Shinjuku(TOKYO)
OPEN16:00 / START17:00

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音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】なかねかな「1人でもリキッド埋めったったぞ!」満員のフロアに満ちた熱気、幸福感、とうもろこしの香り(写真42枚)
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#なかねかな #もろこしライブ https://t.co/GXCVueZOXt

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