離婚伝説、“愛”を携え東名阪ツアー完走「みんなはどうか愛に気付ける人で」

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離婚伝説の東名阪ツアー「1st ONEMAN TOUR『渚のランデブー』」の最終公演が7月30日に東京・LIQUIDROOMにて開催された。

左から別府純(G)、松田歩(Vo)。

左から別府純(G)、松田歩(Vo)。

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「眩しい、眩しすぎる」で幕開け

3月に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)でのワンマンライブにてメジャーデビューを発表し、その後テレビアニメ「ラーメン赤猫」のエンディング「本日のおすすめ」をリリースするなど、今勢いに乗っている離婚伝説。「渚のランデブー」は彼らにとって初めてのワンマンツアーで、この最終公演は追加公演として行われた。

「1st ONEMAN TOUR『渚のランデブー』」最終公演の様子。

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開演時刻を迎え、フロアの照明がゆっくり落ちると、歓声を浴びながら別府純(G)がステージに登場。「お待たせ」とキザに挨拶すると、その歓声はより大きく膨らんだ。別府がバンドメンバーとともに「眩しい、眩しすぎる」の演奏をスタートさせ、やがて松田歩(Vo)も舞台上へ。水面に乱反射する光のようにキラキラしたさわやかなサウンドに、透明感のある歌声を優しく乗せた。その後彼らは「スパンコールの女」を演奏し、1曲目と打って変わってムーディな夜を演出。真っ赤な布幕を背にステップを踏みながらダンサブルな演奏を届けた。さらに彼らは子供番組「シナぷしゅ」への提供曲「ファニーとファンキー」でタイトル通りファンキーなサウンドを響かせたかと思えば、続く「また旅に誘われて」では爽快感のあるキャッチーなメロディを届け、自らのパフォーマンスの多彩さを提示した。

お待ちかねのあの曲も

「1st ONEMAN TOUR『渚のランデブー』」最終公演の様子。

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2人はMCにて、好きなラーメンの味を観客に尋ねたり、ニンニク派か生姜派かを聞いたりと、脱力感のあるトークを展開。会場が平和な空気に包まれたのち、「本日のおすすめ」の演奏が始まると、そのムードは一変。タイトなビートにギターのカッティングや鍵盤の音が踊るモータウン風味のサウンドが観客の体を揺らし、終盤では別府がワウの利いたギターサウンドをこだまさせた。さらに代表曲「愛が一層メロウ」が披露されると、待ち侘びていたと言わんばかりに観客が一気にハンズアップ。「追憶のフロマージュ」では、別府が哀切感漂う雄弁なギタープレイを炸裂させた。

「愛って素敵じゃない?」

別府純(G)

別府純(G)[拡大]

ひと息ついた松田は「離婚伝説、結成してから約2年半が経ちました。僕ら“愛”をテーマに活動してますけど……愛って素敵じゃない? 愛って、気付かないうちに与えていたり、気付かないうちに与えられていたり。離婚伝説に出会ってくれたみんなは、どうかその愛に気付ける人であってほしいという思いを込めて、音楽をやってます」と真摯に語る。別府は「大切にしてる言葉があってさ、『君は君、我は我也、されど仲よき』って言葉なんだけど。結局、人なんて別じゃん。みんな1人ひとりなんだけど、でも仲よくいようぜっていう……イエイ! いい言葉だろ?」と、オーディエンスに語りかけた。その後彼らは離婚伝説屈指のバラードナンバー「萌」を披露し、会場を感動的なムードで包み込む。続けて披露された太田裕美「木綿のハンカチーフ」のカバーでは、松田が流麗な歌声を届けた。ダンサブルなハイハットの音が軽快に鳴らされた新曲(タイトル未発表)を経て、ラストに彼らは「メルヘンを捨てないで」をじっくり演奏。アウトロで別府が激しいギターサウンドを轟かせ、ステージをあとにした。

松田歩(Vo)

松田歩(Vo)[拡大]

鳴りやまないアンコールの拍手に応えて、離婚伝説が再び登場。松田が「お客さんの熱気がすごくてさ。ツアーで一番早くアンコール出てきたんじゃない?」と述べると、オーディエンスは一層熱い歓声を上げた。離婚伝説は「You Should Know Your Love」をゆったりと演奏し、フロアに心地よい揺れを生み出していく。そして最後に演奏されたのは「さらまっぽ」。観客が手を振ったり体を動かしたりと、自由気ままに優しいサウンドを楽しみ、柔らかなムードでツアーは大団円を迎えた。

なお離婚伝説は10月より新たなツアー「2024 ONEMAN TOUR -そっと強く抱きしめて-」を実施。オフィシャルファンクラブでは、8月5日23:59までチケットの先行予約を受け付けている。

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セットリスト

「1st ONEMAN TOUR『渚のランデブー』」2024年7月30日 LIQUIDROOM

01. 眩しい、眩しすぎる
02. スパンコールの女
03. ファニーとファンキー
04. また旅に誘われて
05. 本日のおすすめ
06. 愛が一層メロウ
07. あらわれないで
08. 追憶のフロマージュ
09. 萌
10. 木綿のハンカチーフ(太田裕美カバー)
11. 新曲(タイトル未発表)
12. メルヘンを捨てないで
<アンコール>
13. You Should Know Your Love
14. さらまっぽ

公演情報

2024 ONEMAN TOUR -そっと強く抱きしめて-

2024年10月20日(日)大阪府 なんばHatch
2024年10月26日(土)宮城県 Rensa
2024年11月2日(土)北海道 Sound lab mole
2024年11月14日(木)愛知県 DIAMOND HALL
2024年11月21日(木)東京都 EX THEATER ROPPONGI
2024年11月29日(金)福岡県 DRUM LOGOS

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Photo by Kyohei Hattori / Kazuma Iwano

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わた丘 ルリ子 @janjanrock

まさに離婚会見みたいなコメント https://t.co/1JvD2Losxt

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