iriの最新シングル「Run」をタイトルに冠した、キャリア最長のツアー。6月1日の東京・Zepp Haneda(TOKYO)を皮切りに、7月4日の神奈川・KT Zepp Yokohamaまで全12公演が行われた。
「めちゃくちゃいいバイブスだわ」
開演時間を少し過ぎた頃、バンドメンバーの村岡夏彦(Key)、村田シゲ(B /
「Season」のイントロでは、察しのいいファンから歓声が漏れる。跳ねるような鮮やかなサウンドと、芯の通ったボーカルが相まって、会場に温かな空気が生み出された。曲が終わると、そこかしこで聞こえるiriを呼ぶ声。さまざまな声色で名前を呼ばれたiriは「なんかクセ強くない?」と楽しげに反応した。そして、フロアの盛り上がりを感じ取り、「めちゃくちゃいいバイブスだわ」と笑顔を見せた。
“素晴らしいメンバー”とのツアーに感慨
スモーキーなボーカルと重低音の効いたサウンドが味わえるiriの真骨頂的な「Wandering」「Roll」のあとには、インディーズ時代の楽曲「無理相反」へ。複雑にテンポチェンジするこの曲で、彼女はストイックにラップし、エモーショナルな歌声を放った。ここでiriはツアーを思い返しながら「ファイナルか。12カ所も回るって初なんですよ。けっこう大変だったかも。終わっちゃうの寂しいよね。素晴らしいメンバーだからこそ……ああ泣いちゃう。タイトル通り“Run”だなって。駆け抜けた1カ月でした」と率直な思いを口に。伸びやかな歌声が広がるバラード「染」、友人へのメッセージをつづった「COME BACK TO MY CITY」で切ない余韻を残した。
「Run」で示す強い決意
ライブが折り返しを過ぎた頃、心地よいグルーヴの「Come Away」で再びステージに熱気が巻き起こる。終盤に向けて勢いを加速させるように、iriのカウントアップを合図に「STARLIGHT」へと突入。ビビッドなイエローのライトが会場を染める中、エネルギッシュな歌声と快活なサウンドが響き渡った。代表曲「Sparkle」「24-25」の連続で存分に盛り上がったあとに披露されたのは、ツアータイトルにもなっているリキッドファンクチューン「Run」。バンドメンバーはイントロをたっぷり聴かせつつ疾走感あふれるサウンドを鳴らし、iriは活動への強い決意をパフォーマンスに込める。その後、ダンサブルなビートのアッパーチューン「摩天楼」で本編を終えた。
TAIKINGと2人で「Wonderland」
アンコールを求めるハイテンションな声を聞き、再びステージに戻ってきたiriとバンドメンバー。陽気なファンに対してiriは「沖縄ですか?みたいなノリのアンコールだったんですけど(笑)」とうれしそう。ひとしきり観客とコミュニケーションを取ったあと、真剣な表情を浮かべた彼女は、胸を焦がすようなバラード「会いたいわ」をしっとり歌い上げた。そして、バンドメンバーを送り出したiriはスツールに腰掛け「はじまりの日」を弾き語り。ファイナル限定でセットリスト入りしたこの曲に、オーディエンスはじっと聴き入った。最後にiriはTAIKINGとともにアコースティックギターで「Wonderland」を披露。サビでは温かなシンガロングがこだまし、穏やかな空気の中、ツアーは幕引きとなった。パフォーマンスを終えたiriには大きな拍手が降り注いだ。
iriは8月28日にライブBlu-ray / DVD「iri LIVE at 武道館」をリリース。11月23日に大阪・グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)メインホール、28日に東京・東京ガーデンシアターでワンマンライブを行う。
iri ツアーファイナル後の様子 / X
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