iriが30歳目前に“夢のような”武道館初ワンマン、サプライズで5lackとパフォーマンス

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iri初となる東京・日本武道館でのワンマンライブが昨日3月13日に開催された。

手を振るiri。(撮影:田中聖太郎)

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武道館ライブ当日に新曲リリース

iri(撮影:田中聖太郎)

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低音ボイスを生かしたラップやグルーヴ感あふれるサウンドで人気を集め、2016年8月にアルバム「Groove it」でメジャーデビューしたiri。今年デビュー9年目となる彼女は、さまざまなヒット曲が生まれてきた「JR SKISKI」キャンペーンのタイアップソングとして「hug」を書き下ろし、1月に配信リリースした。日本武道館公演の当日3月13日には、iriの好調ぶりを示すような勢いのあるリキッドファンクチューン「Run」を配信してファンを喜ばせた。

ヤバい。始まっちゃったんですけど

iri(撮影:田中聖太郎)

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会場BGMが止まって場内が暗転すると、バンドメンバーの村岡夏彦(Key)、村田シゲ(B / □□□)、堀正輝(Dr)、TAIKING(G / Suchmos)、ジョージ(Syn, Manipulator / MOP of HEAD)がスタンバイ。ライトが激しく明滅したあと、観客の拍手と歓声に包まれながらiriがさっそうとステージに姿を現した。ライブは爽快感あふれる「STARLIGHT」でスタート。開放的なボーカル、心を弾ませるような軽やかなサウンドが瞬く間に場内を満たしていく。iriは「ヤバい。始まっちゃったんですけど。皆さん盛り上がれますか?」とオーディエンスを煽りながら、「Sparkle」「ナイトグルーヴ」「渦」といった代表曲の数々を惜しみなくドロップ。波打つようなサウンドやメロディアスなラップに合わせてファンがハンズアップし、武道館に強い一体感が生まれた。

5lackで沸く武道館

「Telephone feat. 5lack」パフォーマンスの様子。(撮影:田中聖太郎)

「Telephone feat. 5lack」パフォーマンスの様子。(撮影:田中聖太郎)[拡大]

iriは会場をぐるりと見回しながら、「すごい。武道館広いね。今年初のライブが武道館で、みんなに会えてうれしい」と喜びを表現。TAIKINGのカッティングギターをきっかけに「Keepin'」に突入すると、ヘビーなビートの上で儚げなハイトーンやソウルフルなボーカルを操り、豊かな表現力を示した。続いて披露されたのは、浮遊感のあるシンセサウンドが象徴的な「Telephone feat. 5lack」。iriは仄暗いステージで思いを吐露するようにラップし、狂おしい感情を歌に込める。するとほどなくして5lackがサプライズで登場し、叙情的なラップを聞かせた。自身のパートを終えた5lackは「楽しんでいきましょう」とメッセージを残し、舞台上から姿を消した。5lackの登場に会場が沸き立ったのも束の間、iriがメロウなムードの「飛行」や葛藤を表現した「Shade」でストイックに歌声を響かせると、オーディエンスはそれぞれの世界観に浸るようにじっと耳を傾けた。

まさにいきがい

iri(撮影:田中聖太郎)

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深い余韻で満たされる会場で、iriは「ここに立ってることが信じられないのよね。夢のようで不思議な感覚で」と素直な思いを口に。「デビュー前は持ち曲が2曲くらいしかなかったけど、今は74曲あって。衝撃じゃない? 1曲1曲を噛み締めて歌いたいと思います」と宣言しつつ、「長くしゃべると涙が出てきちゃう」と本音をこぼした。MC後には穏やかなアルペジオがノスタルジーを醸し出す「はじまりの日」、新たなウィンターソング「hug」とバラードが続き、オーディエンスをさらなる感動へと導いたiri。ラストスパートに向けて、キーボードがリードするアッパーチューン「Coaster」「friends」を畳み掛けた彼女は、いよいよ最新曲「Run」のパフォーマンスへと移る。「サプライズの気持ちで今日のために思いをつづりました」という言葉のあと、駆け抜けるようなサウンドの上で「これこそが まさにいきがい」と強いメッセージが放たれた。ファンは「予習はばっちり」と言わんばかりにリズミカルに手を上げ体を揺らした。

「iri LIVE at 武道館」の様子。(撮影:田中聖太郎)

「iri LIVE at 武道館」の様子。(撮影:田中聖太郎)[拡大]

その後のライブ定番曲「24-25」では一斉にハンドクラップが沸き起こり、爆発的な盛り上がりを見せる武道館。iriの名を呼ぶ声が会場のそこかしこで響く中、iri本人は「時間というのはあっという間だな。悔しー!」と名残惜しそうな表情に。本編最後の「Wonderland」ではステージの端から端まで移動し、目の前に広がる光景を焼き付けながらパワフルな歌声を届けた。

バースデーサプライズに照れる

iri(撮影:田中聖太郎)

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アンコールを求める拍手に応えて舞台に戻ってきたiriは「アドレナリンが出ちゃってどこにいるのかもわかってないんです。いろんなことを考えすぎて破裂。いい意味で」と笑顔を見せ、自身を鼓舞するように「rhythm」を歌唱。リスペクトを込めてバンドメンバーを紹介していく。すると突然、メンバーが「Happy Birthday to You」を奏で始める。公演日の2日後、3月15日はiriの30歳の誕生日。舞台には大きなケーキが運び込まれ、彼女は照れくさそうに電子ろうそくの火を吹き消した。祝福の声が飛び交う中でバンドメンバーはケーキを運びながら舞台袖へ。ステージにはiri、1人だけが残った。スツールに腰掛けた彼女は、カフェやバーで弾き語りを披露していた下積み時代を振り返る。そして初心を取り戻すように、長年歌い続けてきた「会いたいわ」「brother」をしっとりと弾き語り。iri初の武道館ワンマンは静かな幕引きを迎えた。

「iri LIVE at 武道館」アンコールの様子。(撮影:田中聖太郎)

「iri LIVE at 武道館」アンコールの様子。(撮影:田中聖太郎)[拡大]

なお本公演の模様は4月13日20:00よりU-NEXTにて配信される。

iri Xポスト

iri - Run (Official Audio)

セットリスト

「iri LIVE at 武道館」2024年3月13日 日本武道館

01. STARLIGHT
02. Sparkle
03. Corner
04. ナイトグルーヴ
05. 半疑じゃない
06. Watashi
07. 渦
08. Keepin'
09. Telephone feat. 5lack
10. 飛行
11. Shade
12. はじまりの日
13. hug
14. Coaster
15. friends
16. Run
17. 24-25
18. Wonderland
<アンコール>
19. rhythm
20. 会いたいわ
21. brother

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eagleしばかわ🦅 @eagleshibakawa

後で読む 【ライブレポート】iriが30歳目前に“夢のような”武道館初ワンマン、サプライズで5lackとパフォーマンス(写真9枚) https://t.co/OVFmbRWRUS

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