“後藤正文”名義の初音楽作品はドローン / アンビエントアルバム、坂本龍一の影響を受け制作した5曲入り

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後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のドローン / アンビエントアルバム「Recent Report I」が、本日3月27日に配信リリースされた。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONとは?

1996年に同じ大学に在籍していたメンバーで結成。渋谷、下北沢を中心にライブ活動を行い、エモーショナルでポップな旋律と重厚なギターサウンドで知名度を獲得する。2003年にはインディーズで発表したミニアルバム「崩壊アンプリファー」を再リリースし、メジャーデビュー。2004年には2ndアルバム「ソルファ」でオリコン週間ランキング初登場1位を獲得し、初の東京·日本武道館ワンマンライブを行った。2010年には映画「ソラニン」の主題歌として書き下ろし曲「ソラニン」を提供し、大きな話題を呼ぶ。2003年から自主企画によるイベント「NANO-MUGEN FES.」を開催。海外アーティストや若手の注目アーティストを招いたり、コンピレーションアルバムを企画したりと、幅広いジャンルの音楽をファンに紹介する試みも積極的に行っている。2015年にヨーロッパツアー、南米ツアーを実施した。2018年3月にベストアルバムを3作同時リリース。2021年に結成25周年を迎え、2022年3月に10thアルバム「プラネットフォークス」を発表した。2023年7月に江ノ電の15駅をモチーフにしたアルバム「サーフ ブンガク カマクラ(完全版)」をリリース。2024年7月にデビュー20周年を記念してシングルコレクションをリリースし、8月に神奈川・横浜BUNTAIでアニバーサリーライブ「ファン感謝祭2024」を行う。

後藤正文

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後藤正文「Recent Report I」ジャケット

後藤正文「Recent Report I」ジャケット[拡大]

後藤はこれまでGotch名義で3枚のアルバムをリリースし、コンテンポラリーダンスの舞台音楽や、自身の小説「YOROZU~妄想の民俗史~」の読書用にアンビエント作品を発表してきた。“Recent Report=近況報告”と題された今回のアルバムは、彼が“後藤正文”名義で発表する初の音楽作品。後藤がこの1年に考えていたことをフィールドワークと演奏で表現し、レコーディングのすべてを自身で手がけたアルバムとなっている。

後藤は「Recent Report I」を制作するにあたり、Gotch名義の2ndアルバム「Good New Times」のプロデュースを担当した元Death Cab for Cutieのクリス・ウォラやライブイベント「NO NUKES」などで交流のあった坂本龍一からの影響を受けていたという。収録曲のうち「Lost in Time」は、坂本が2011年に発表したアルバム「playing the piano usa 2010 / korea 2011 - ustream viewers selection -」の「Thousand knives」をサンプリングして制作された。「Recent Report I」は今後、カセットテープと各曲へのキャプションが付いた撮り下ろしポストカードセットでの販売も予定されている。

本作はApple MusicではDolby Atmos、そのほかのサービスではバイノーラル音源で聴くことができ、どちらもヘッドフォンやイヤフォンでの再生が推奨されている。立体音響での展示も検討しているとのことなので、ファンは続報を楽しみに待とう。さらに後藤のポッドキャスト番組「APPLE VINEGAR -Music+Talk-」の4月3日公開の回では、アルバムへの思いや、「Thousand Knives」のサンプリング、環境音の録音などの制作秘話、アルバムを後藤正文名義で発表した理由、ジャケットアートワークのことなどが語られる。

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後藤正文「Recent Report I」収録曲

01. Lost in Time
02. More Than Words
03. Sine Waves
04. The Other World Drive
05. Rest in Peace

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