2月3日から京都・京都市京セラ美術館で開催される
今回のコラボレーションは村上がJP THE WAVYにオファーしたことで実現。偶然JP THE WAVYの楽曲「Pick N Choose」を耳にしたことから「主題歌を作りたい」と閃き、オファーに至ったとのことで、個展用に主題歌を制作すること自体が村上にとって初の試みとなる。村上はJP THE WAVYとのコラボについて「今後、僕とWAVYさん、もしくはWAVYさんのお仲間たちと、ヒップホップの『はっぴいえんど』的なコンセプチュアルなものを作りたいと思っている、その第1弾です」とコメントしている。
主題歌「Mononoke Kyoto」は、個展のテーマでもある「京都」や「もののけ」、展示作品からインスピレーションを得てJP THE WAVYが書き下ろしたもので、村上本人の声も登場。この主題歌は個展を訪れ、「五山くんと古都歳時記」エリアにあるQRコードを読み込むことで試聴できる。
村上隆 コメント
JP THE WAVYさんの「Pick N Choose」の曲を、私の娘のダンススクールの発表会にて、不意打ちで、出会ってしまいました。
小さな子どもたちが、かわいく素早く動き回る様と、日本のポケモン「ピカチュウ」の文化をもじった歌のコンビネーション! 僕がずっと30年間追求してきたスーパーフラットの概念のHIP HOP版と感じたのです。
僕の世代の、音楽のレボリューションは、「はっぴいえんど」がロックを日本語に置き換えることに成功したことでした。彼らの出した数枚のアルバムから、日本の音楽シーンは劇的に変わりました。同じように、HIP HOP、アメリカから輸入されて、独自の解釈が進んでいますが、WAVYくんの「Pick N Choose」を起点にして、ヒップホップの「はっぴいえんど」が作れるのではないか?と、脳内でめちゃくちゃ盛り上がってしまったのです。
それで、今回の展覧会の主題歌をお願いすることにしてみたのです。そうしたら、快諾してくさって、「やったー!」みたいな。
そういうことで、今後、僕とWAVYさん、もしくはWAVYさんのお仲間たちと、ヒップホップの「はっぴいえんど」的なコンセプチュアルなものを作りたいと思っている、その第1弾です。
なので、どうか皆さんも、そういった気持ちで歌を聞いてもらったり、詞の内容を見てもらったりすると面白いかと思います。
JP THE WAVY コメント
今回村上さんから声を掛けていただきすごく嬉しかったと同時に、世界的なアーティストの村上さんと曲を作るというプレッシャーもあり、ー曲作り上げる時間も自分史上で1番時間がかかりましたが、何とか個展のイメージに合うものが出来たかなと思います。
またリリックも普段は自分が思うイメージをそのまま落とし込むのですが、今回は村上さんの思い描くものを落とし込んで行く作業で何度も村上さんとスタジオに入らせていただいたのですが、その度に何だかすごい事をさせてもらってるんだなーと、改めて“村上隆のアート”の奥深さと一つの物にかける情熱を勉強させてもらいました。
普段のJP THE WAVYとは似てるようで全く違う世界観になったと思うので、是非皆さん個展に足を運んで村上さんのアートと共に楽しんで頂けたら光栄です。
村上隆 もののけ 京都
2024年2月3日(土)~9月1日(日)京都府 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
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