「シェルブールの雨傘」は1964年に公開された、ジャック・ドゥミ監督の同名映画をもとにした全編歌唱の音楽劇。アルジェリア戦争を時代背景に、映画音楽界の巨匠であるミシェル・ルグランの音楽に乗せて、京本演じるギイと朝月希和演じるジュヌヴィエーヴの恋の始まりから終わりまでが描かれている。演出は
「ニュージーズ」や「エリザベート」といったミュージカルで大役を務めてきた京本は、「これまで坂本(昌行)くんだったり井上芳雄さんだったり、名だたる先輩方がギイを演じてきたので、そのプレッシャーに打ち勝って大事に演じきりたいと思います」と力強くコメント。すべてのセリフが歌に乗せて届けられる本作について「たくさんの挑戦が詰まった作品です。稽古をさせてもらって、1日1日この作品と向き合っていたら、あっという間に初日を迎えてしまったという感覚で、果たしてどこまで準備ができているのか、この作品がどう届くのか想像できないくらい、夢中で日々を駆け抜けてきました」と自身の思いを口にした。
朝月もこれまでの準備期間を振り返り、「緊張して声が震えてしまって、どこから声が出ているのかわからない状態になってしまって。そんなときに京本さんをはじめ、共演者の皆様のバイタリティあふれる姿を拝見して『こんなんじゃダメだな』と自分を奮い立たせることができました。皆さんのおかげでここに立つことができています」とキャスト陣への感謝を言葉に。ギイと彼の伯母を支えるマドレーヌ役の井上は「マドレーヌは恋と愛の違いを伝えてくれるような存在なのかなと思っていて。結婚と恋愛は違うと言いますけど、(マドレーヌは)愛を持って行動できる女性だなと思うので、私も愛を持ってこの作品に取り組めるようにがんばっていきたいです」と役への思いを語り、「頼もしい京本さんと朝月さん、素晴らしい演者の方々の相乗効果で仕上がってる作品だと思うので、楽しんでいただければうれしいです」と本作をアピールした。
取材の最後には京本が「荻田さんをはじめ素敵なスタッフさん、海外から来てくださった音楽アドバイザーの方、ミシェル・ルグランさんの奥様からも愛のあるお手紙をいただいて、ホントにたくさんの方に支えられて、この作品をお届けできるんだなと思います。美しく素敵だけど人間味の詰まった作品になってますので、1人でも多くの人に観ていただいて、この作品の深いメッセージが伝わればいいなと思います」とこのミュージカルの魅力を惜しみなく語った。囲み取材後のゲネプロでは、キャスト陣がそれぞれの役を熱演。京本はジュヌヴィエーヴへの熱烈な愛情や、戦地へと赴く複雑な心境を表現力豊かなボーカルで伝えた。
シェルブールの雨傘
2023年11月4日(土)~11月26日(日)東京都 新橋演舞場
2023年12月3日(日)~12月10日(日)大阪府 大阪松竹座
2023年12月14日(木)~12月16日(土)広島県 広島文化学園HBGホール
※11月8、15、21日、12月6日は休演。
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