鞘師里保、ダンス封印ビルボードライブで新たな一面 ビリー・アイリッシュのカバーも披露

9

617

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 152 454
  • 11 シェア

鞘師里保のワンマンライブ「RIHO SAYASHI Billboard Live 2023」が、6月4日に大阪・Billboard Live OSAKA、18日に神奈川・Billboard Live YOKOHAMAで開催された。計4ステージが行われた本公演のうち、この記事ではBillboard Live YOKOHAMA第1部の模様をレポートする。

鞘師里保「RIHO SAYASHI Billboard Live 2023」Billboard Live YOKOHAMA公演の様子。

鞘師里保「RIHO SAYASHI Billboard Live 2023」Billboard Live YOKOHAMA公演の様子。

大きなサイズで見る(全27件)

鞘師里保「RIHO SAYASHI Billboard Live 2023」Billboard Live YOKOHAMA公演の様子。

鞘師里保「RIHO SAYASHI Billboard Live 2023」Billboard Live YOKOHAMA公演の様子。[拡大]

鞘師のライブはダンサーを交えたキレのあるダンスパフォーマンスが見どころの1つとなっているが、このBillboard Live公演で鞘師はダンスを封印。着席で食事やドリンクを味わいながら観覧するオーディエンスを前に、有島コレスケ(G / arko lemming)、中西道彦(B / Yasei Collective)、山下賢(Dr / MOP of HEADAlaska Jam)、コイチ(Key / MIZUKAMI)が奏でるバンドアレンジされた演奏に乗せてじっくりと歌を届けた。

鞘師里保

鞘師里保[拡大]

客席通路をゆっくりと歩きステージに登場した鞘師は、2nd EP「Reflection」収録曲「Take a Breath」でライブをスタートさせた。バンドのタイトな演奏は徐々に熱を帯び、鞘師のクールな歌声にも力がこもっていく。ステージと客席には隙間がなく、最前列の観客と鞘師の距離は1mにも満たない。Billboard Live独特のムードに若干緊張した面持ちの鞘師だったが、2曲目の「Melt」を歌い終えたところで柔和な笑顔を見せ、「暑い中お越しいただきありがとうございます。ちゃんと涼めてますか? 今日はこの時間を一緒に楽しんでいただけたらと思います」と観客に呼びかけた。3曲目は昨年秋にリリースされた3rd EP「UNISON」からのナンバー「Stupid」。ダンスによる身体表現を軸としたリリース時のツアー「RIHO SAYASHI 2nd LIVE TOUR 2022 UNISON」とは異なるバンドスタイルでのパフォーマンスによって、楽曲に新たな表情が加えられた。

鞘師里保

鞘師里保[拡大]

鞘師里保「RIHO SAYASHI Billboard Live 2023」Billboard Live YOKOHAMA公演の様子。

鞘師里保「RIHO SAYASHI Billboard Live 2023」Billboard Live YOKOHAMA公演の様子。[拡大]

「雨季ですね……」と独特な語り口で始まった鞘師のMCはこのスペシャルな空間でも通常営業で、「体温調節が難しいんですよね。ここの場は半袖がいいんですか? 長袖がいいんですか? もう25年も生きているのに体温調節もうまくいかないなと思いながら日々生き方を勉強中です」「昨日、家族と横浜中華街でごはんを食べたんですけど、私は日焼け対策で長袖のTシャツを着ていたんです。家族のメンバーは……家族のメンバー? 家族メンバーは半袖で寒い寒いと言いながらごはんを食べていたけど、私はちょうどよく過ごせました」「入り口にカフェカーみたいなのありましたよね? 私はギャルのお姉さんが販売しているスパイスカレーを食べました」「私はなんの話をしているんでしょう?」と季節の話題がどんどんおかしな方向に逸れていく鞘師のトークに観客は大笑い。しかしパフォーマンスに戻ると空気は一変。鞘師は感情を込めて「Melancholic Blvd.」を歌い上げ、「Find Me Out」では回転するミラーボールの明かりが場内を華やかに染め上げた。「Winding Road」はピアノの音色を際立たせた生演奏ならではのアレンジに。鞘師の温かい歌声に観客はうっとりと耳を傾けた。

赤いペンライトで染まったBillboard Live YOKOHAMA。

赤いペンライトで染まったBillboard Live YOKOHAMA。[拡大]

「鞘師!」コールを受けて笑顔でステージに戻る鞘師里保。

「鞘師!」コールを受けて笑顔でステージに戻る鞘師里保。[拡大]

鞘師里保

鞘師里保[拡大]

9月から始まる全国ツアー「RIHO SAYASHI 3rd LIVE TOUR 2023」について触れ、「もっともっと曲が出せるといいなと思いますし、お芝居も含めてお仕事の幅も広げていきたいなと思いつつ、やっぱり私の根源には『ライブがしたい!』という気持ちがずっと燃え続けているんです。これまではダンスをがっつり踊るライブをしてきましたけど、今はいろんな可能性を探りながら楽曲制作に取り組んでいて。ツアーではピュアッピュアなものがお届けできると思います」とライブに対する意気込みを語った鞘師は、最後に「ドカンと盛り上がれる曲を」と「MERGE」「WE THE ONES」の2曲をパフォーマンスした。観客は赤いペンライトを振ったり手を叩いたりと大盛り上がり。盛大な「鞘師!」コールを受けてのアンコールでは、「Billboard Liveでライブをさせていただけるということで、せっかくならカバー曲を。このステージで歌ってみたいなと思って、この曲を選んできました」と、ビリー・アイリッシュの「Everything I Wanted」が披露された。鞘師は椅子に腰かけて集中力を高め、シンプルに研ぎ澄まされたバンドアレンジに歌声を染み込ませるように「Everything I Wanted」を熱唱。アウトロが流れる中、ゆっくり客席通路を通って立ち去る鞘師の背に観客からは大きな拍手が送られた。

「RIHO SAYASHI 3rd LIVE TOUR 2023」は9月24日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開幕。北海道、大阪、愛知、宮城、福岡、広島と各地を回り、11月3日の東京・豊洲PITでファイナルを迎える。

この記事の画像(全27件)

鞘師里保「RIHO SAYASHI Billboard Live 2023」2023年6月18日 Billboard Live YOKOHAMA 第1部セットリスト

01. Take a Breath
02. Melt
03. Stupid
04. Melancholic Blvd.
05. Find Me Out
06. Winding Road
07. MERGE
08. WE THE ONES
<アンコール>
09. Everything I Wanted(オリジナル:ビリー・アイリッシュ)

鞘師里保「RIHO SAYASHI 3rd LIVE TOUR 2023」

2023年9月24日(日)東京都 EX THEATER ROPPONGI
2023年9月30日(土)北海道 札幌PENNY LANE24
2023年10月6日(金)大阪府 BIGCAT
2023年10月7日(土)愛知県 THE BOTTOM LINE
2023年10月9日(月・祝)宮城県 チームスマイル・仙台PIT
2023年10月28日(土)福岡県 スカラエスパシオ
2023年10月29日(日)広島県 BLUE LIVE HIROSHIMA
2023年11月3日(金・祝)東京都 豊洲PIT(※昼夜2公演)

全文を表示

読者の反応

  • 9

💿🐨🍑スイカ 🍉@​fifthなTHE ONEでさやしい人 @103310415

鞘師里保、ダンス封印ビルボードライブで新たな一面 ビリー・アイリッシュのカバーも披露(ライブレポート / 写真27枚) https://t.co/ywaxmA2htb

コメントを読む(9件)

関連商品

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 鞘師里保 / arko lemming / Yasei Collective / MOP of HEAD / Alaska Jam / KOICHI MIZUKAMI の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。