声優デビュー20周年の花澤香菜、ファンへの思い語った単独公演「私にとってこれはご褒美のような時間」

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花澤香菜が5月20日に埼玉・ウェスタ川越 大ホールでワンマンライブ「HANAZAWA KANA Live 2023 "Not As Dramatic As…"」を開催した。

花澤香菜(Photo by KOBA[Sketch])

花澤香菜(Photo by KOBA[Sketch])

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2003年放送のテレビアニメ「LAST EXILE」で声優デビューし、2012年発表のシングル「星空☆ディスティネーション」でソロアーティストとしての活動をスタートさせた花澤。今回のワンマンは彼女の20年のキャリアを辿るような内容で、新旧織り交ぜた全21曲がパフォーマンスされた。

花澤香菜(Photo by KOBA[Sketch])

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定刻を少し過ぎた頃、天井から吊るされた紗幕にシングル「Circle」のミュージックビデオを手がけたm7kenjiによるピクセルアニメーションが映し出される。この映像はピクセル化した花澤が20年の活動を追憶するというもので、ファンにとっても思い出深いトピックが軽快な楽曲に乗せて紹介された。会場を大きな拍手が包む中、花澤は北川勝利(G / ROUND TABLE)、山之内俊夫(G)、千ヶ崎学(B)、末永華子(Key, Cho)、多田涼馬(Dr)、毛利泰士(Per, Manipulator)からなるバンド・ディスティネーションズとともにステージに登場し、「Moonlight Magic」で華やかにライブの幕を開けた。次曲「運命の扉」では、多田の力強いドラムに呼応するかのように客席からハンドクラップが沸き起こる。花澤は「皆さん、今日は声を出していいんですよ! 盛り上がっていきましょう!」と呼びかけると、ファンの盛り上がりをうれしそうに眺めながら澄んだボーカルを会場いっぱいに響かせた。

花澤香菜(Photo by KOBA[Sketch])

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花澤は聴く人の背中を押すようなポップナンバー「駆け引きはポーカーフェイス」や、鋭いサウンドとダンサブルなビートが絡み合う「SHINOBI-NAI」、疾走感あふれる「ユメノキオク」などタイプの異なる楽曲を次々と披露。腕利きのバンドメンバーが紡ぐ盤石な演奏をバックに、表現力豊かなボーカルで観客を魅了した。MCでは声優デビューからの20年を振り返り「私はとにかく環境と人とご縁に恵まれているなと思うんです」とコメント。また音楽活動のことに触れ「声優というお仕事に就いていなかったら音楽活動もできていなかったので、本当に私は幸せ者だと思っています。私にとってこれはご褒美のような時間なんですよ(笑)。自分を表現できて、応援してくれるみんなに楽しんでもらえる貴重な時間。本当に続けさせていただいてありがとうございます。みんなのおかげです」とファンへの感謝を伝えると、客席からは大きな拍手が送られた。ライブは2014年発表の2ndアルバム「25」の収録曲「ダエンケイ」で再開。その後は2016年発表の「あたらしいうた」や、2013年発表の「眠るサカナ」など活動初期の楽曲が穏やかな演奏で届けられた。

花澤香菜(Photo by KOBA[Sketch])

花澤香菜(Photo by KOBA[Sketch])[拡大]

花澤は11曲目の「息吹 イン ザ ウィンド」を歌い終えたところで一旦退場。花の刺繍があしらわれたシースルーのドレスに衣装チェンジして登場すると、目まぐるしい曲展開が印象的な菅原圭提供の「Circle」を軽やかに歌い上げた。また花澤が「ここからは川越エピソードトークをするから」と告げ、ライブ前日に川越の街を散策したというトークをユーモアを交えて披露して観客の笑いを誘う場面も見られた。彼女はライブ終盤、「CALL ME EVERYDAY」「Groovy Mystery Train」「無邪気なキミと真夏のメロディ」といったさわやかなナンバーを次々と披露。代表曲の1つ「マラソン」では、シンガロングを巻き起こすなど一体感のあるステージを繰り広げた。花澤は最後に「今この瞬間、目の前にいる大切な人たちに向かって歌いますので、ぜひ受け止めてください」とファンにメッセージを送ると、アニメ「久保さんは僕を許さない」のオープニングテーマ「ドラマチックじゃなくても」をまっすぐに歌唱。会場に深い余韻を残してステージをあとにした。

花澤香菜とディスティネーションズ。(Photo by KOBA[Sketch])

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花澤は鳴り止まないアンコールに応えて再びステージに現れると、まず2017年発表のアルバム「Opportunity」から軽快なメロディが心地いい「雲に歌えば」を披露。またこの日のライブの模様が7月23日にCSテレ朝チャンネル1で放送されることや、7月に放送スタートするテレビアニメ「ダークギャザリング」のエンディング主題歌を担当することを発表してファンを喜ばせた。花澤は「これからもよろしくお願いします。心がほぐれた状態でライブができているのかな、なんて皆さんを見ながら想像していました。楽しんでいただけましたか? またお会いましょうね」と、ここまでライブを見守ってきたファンに向けて挨拶。最後はデビュー曲「星空☆ディスティネーション」を披露し、大盛況の中この日の公演の幕を降ろした。

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花澤香菜「HANAZAWA KANA Live 2023 "Not As Dramatic As…"」2023年5月20日 ウェスタ川越 大ホール セットリスト

01. Moonlight Magic
02. 運命の扉
03. ブルーベリーナイト
04. 駆け引きはポーカーフェイス
05. SHINOBI-NAI
06. ユメノキオク
07. ダエンケイ
08. あたらしいうた
09. 眠るサカナ
10. 星結ぶとき
11. 息吹 イン ザ ウィンド
12. Circle
13. CALL ME EVERYDAY
14. Groovy Mystery Train
15. 無邪気なキミと真夏のメロディ
16. Eeny, meeny, miny, moe
17. マラソン
18. 恋する惑星
19. ドラマチックじゃなくても
<アンコール>
20. 雲に歌えば
21. 星空☆ディスティネーション

CSテレ朝チャンネル1「<独占放送>HANAZAWA KANA Live 2023 "Not As Dramatic As…"」

2023年7月23日(日)16:00~

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花澤香菜 @hanazawa_staff

#ドラマチックライブ レポート😊✨ https://t.co/BYXB4Q6nVu

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