「31stSG アンダーライブ」は、31stシングル「ここにはないもの」のアンダー曲「悪い成分」でセンターを務める3期生・中村麗乃が座長を務める、3~4期生の構成では初のツアー形式のアンダーライブ。最終公演は会場に足を運べないファンに向け、ライブ配信も実施された。
黒見明香の「ここから一緒に宝物を作っていきましょう!」という力強い影アナののち、ライブは繊細なピアノインストナンバーからスタート。曲が徐々に盛り上がりを見せる中、中村が1人ステージに姿を現すと、アカペラで「アンダー」の一節を歌い始める。曲中にそのほかのメンバーも合流し、全員がそろったところで、この10人ならではの力強い歌声を会場に響かせた。ノリのよいBGMに乗せて向井葉月が「私たち10人が乃木坂46に新しい風を吹かせ、そして皆さんを光輝く未来へとつれていきます!」と力強く宣言し、3期生楽曲「三番目の風」、4期生楽曲「4番目の光」を歌唱。彼女たちの熱のこもったパフォーマンスに、オーディエンスはペンライトを力強く振って応えた。ツアー中のケガによりいくつかの公演を辞退していた北川悠理。彼女が最終公演のステージで復帰できたことについて、「こうしてステージに立てて本当に、本当にうれしいです」と感極まりながら語ると、客席から温かな拍手が送られた。
ユニットブロックでは、まず吉田綾乃クリスティー、佐藤璃果、中村が「路面電車の街」をしっとりと歌い上げ、続く「満月が消えた」では北川、佐藤楓、松尾美佑が激しいロックダンスを交えてパフォーマンス。「行くあてのない僕たち」では黒見と矢久保美緒が力強い歌声を披露し、「コウモリよ」では激しいサウンドに乗せて伊藤理々杏と向井がパワフルなダンスとボーカルでオーディエンスを圧倒した。「31stSGアンダーライブ」では、公演ごとにメンバーが1人ずつ決意表明を告げる場面も。最終日では松尾が過去の葛藤を吐露しつつも「私は今が常に一番楽しいです。今を楽しむことに精一杯で、その先のことに不安を感じることも忘れてしまったりします。下を向くわけでも、上を見るわけでもなく、私は今自分が見えている景色を全力で楽しみながら、歩いたり走ったり、マイペースに自分の道を進んでいこうと思っています」と宣言した。その後はメンバーが今週末に控えるクリスマスにちなみサンタ帽を被って「Am I Loving?」を歌唱。曲中にはタップダンスやカップスパフォーマンスも披露された。
クリスマスプレゼント抽選会を挟んだのち、佐藤の「ここからはラストスパート。私たちの熱い気持ちを受け取ってください」という言葉を合図に、「Overture」をEDM調にリミックスしたトラックに乗せてメンバー1人ひとりがパワフルなダンスを披露。その後は「マシンガンレイン」「届かなくたって…」「錆びたコンパス」「日常」などの楽曲が届けられた。中村は「たくさんライブをしてきたり、先輩の姿を見てきて、みんなすごいなと思うことがたくさんあって。私に何か特別に突き抜けた才能なんてないのかなと思ったりもしています。でも、がんばり続けること、努力し続けることは絶対に諦めませんでした。こうして私たちのことを必要としてくれている皆さんがいるから、私たちはここに立てているし、胸を張って『乃木坂46です』と言えることができます。これからもがんばり続けるので、ぜひ私たちについてきてくれたらうれしいです」とコメント。そして「そんなたくさんの思いを込めて。最後の曲、聴いてください」と告げると、最新のアンダー楽曲「悪い成分」をパフォーマンスしてライブ本編を終えた。
アンコールは「好きというのはロックだぜ!」で明るく元気にスタート。メンバーはタオルを片手にステージを練り歩きながら、ファンに向けてレスを送った。佐藤はMCで自身が前回出演した「29thSGアンダーライブ」を超えることを目標に日々向き合ってきたと明かし、「今回はそれができたんじゃないかなと思います」とこの日の公演を振り返った。メンバーは最後に「乃木坂の詩」をパフォーマンス。大盛況の中、「31stSGアンダーライブ」最終公演を締めくくった。
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リョウノスケ⚔️963 @ryonosuke963
【ライブレポート】乃木坂46が全国5都市9公演のアンダーライブ完走、中村麗乃「ぜひ私たちについてきてくれたら」(写真11枚) https://t.co/zbPbSBbQ4n