羽ばたけGANG PARADE！チケット完売ツアー締めくくった初のZepp羽田ワンマン

GANG PARADEが昨日11月10日に東京・Zepp Haneda（TOKYO）で全国ツアー「EVERYTHING MUST GO TOUR」の最終公演を開催した。

「EVERYTHING MUST GO TOUR」は9月の北海道・札幌PENNY LANE24を皮切りに行われた約2カ月にわたる全国ツアー。GANG PARADEは1月1日に再始動を発表して以降、精力的なライブ活動を行う傍ら、新メンバーを迎えるなど変化に富んだ時間を過ごしてきた。メンバーそれぞれが気合い十分で臨んだツアーファイナルの会場には大勢の遊び人（GANG PARADEファンの呼称）が集結した。

お馴染みのきらびやかなオープニングSEをバックにステージに並んだ13人は、「私たち、みんなの遊び場、GANG PARADEです！ よろしくお願いします！」と声を上げ、「pretty pretty good」で勢いよくライブをスタートさせた。メンバーは黒尽くめの衣装に身を包み、それぞれの腕にはメンバーカラーのLEDリストバンドが光る。かつてないほどシンプルかつ落ち着いた衣装ということもあり、13人それぞれの表情が映えつつ、レーザーなどを使った派手な照明演出が彼女たちのパフォーマンスをカラフルに彩った。

昨年加入したチャンベイビーは、ステージをいっぱいに使ってキレのあるコミカルな動きを交えながらツアータイトルを叫んでから、「今日のラッキーマストアイテムは！ 羽根！ 羽根が生えてきただ！」と羽根が生えるジェスチャーを交えて「羽根だ！ （Zepp）Haneda！ “とびっきりの楽しい”を共有できる今、この時間だよ！」とテンション高く動き回る。そしてギャンパレは遊び人への愛を込めて「PARADE GOES ON」を披露した。

ライブ中盤、ギャンパレはエッジの効いた楽曲「イミナイウタ」や、GANG PARADEの派生グループであるGO TO THE BEDSの攻撃的なナンバー「現状間違いなくGO TO THE BEDS」、さらに名刺代わりの人気曲「GANG PARADE」をパワフルに披露した。MCではココ・パーティン・ココが来場者への感謝の言葉を述べ、ギャンパレにとって初めてのZepp Hanedaでのワンマンライブにちなんだトークを展開。ココは「平日なので仕事を休んで来てくれた人！」、テラシマユウカは「今日、羽田空港使った人！」、ナルハワールドは「今日、地方から来てくれた方！」、ヤママチミキは「仕事や学校を急いで終わらせてここに来たって人！」とそれぞれ質問をし、遊び人は該当するときに羽根を羽ばたかせる動きをした。ここでのアンケートでは、仕事を休んで来場している遊び人が比較的多い結果となった。ヤママチは今回のツアーの思い出として、秋に誕生日を迎えるメンバーが多いことから、多くの会場でスタッフが用意したケーキを食べたことを振り返る。ココは「ギャンパレは再始動して11カ月。1段階ずつステップアップしてやっとZeppでワンマンライブをさせてもらえる、そしてツアーもソールドという本当にありがたい状況で。これはギャンパレを愛してくれているみんなのおかげだと思っています。本当にありがとうございます！」とファンに感謝。テラシマは「Zepp Haneda、みんなで羽ばたくくらい楽しんでいきましょう！」と呼びかけた。その後、ギャンパレは「新曲です」というキャ・ノンのひと言に続いて新曲「MELT」をお披露目。この曲はピアノのアルペジオや和のテイストを感じさせるメロディと緩急の効いた展開が特徴的な楽曲となっており 、13人という大人数ならではのフォーメーションを交えたパフォーマンスが届けられた。

新曲の披露に続いて、ユイ・ガ・ドクソン、キャン・GP・マイカの司会進行により始まったのは「GANG PARADE グランドパンスト大会」。2人は「世はアイドル戦国時代。これからは歌やダンスだけでなくなんでもできる力が求められています。今宵、真のアイドルが決まります。今夜の最終決戦、どんな結果になるんでしょうか？」と述べ、対決メンバーをくじ引き。その結果、キャ・ノンとチャンベイビーが対決することに。しかし、ユメノユアが「ちょっと待ったー！ ユアもパンストかぶりたい！」と乗り込み、キラ・メイが「あきらめなよ」といなすも、ユアは聞き分けのない素振りを見せる。「私は人生で1度もパンストをかぶったことないの。これまでギャンパレのメンバーがパンストをかぶる姿を見てうらやましいと思ってたの」と気持ちを吐露しながら、コント然とした流れになっていく。パンストが3つあることにマイカが気付き、3人で結ばれたパンストをかぶって引っ張り合う“パンスト相撲”をすることに。パンストをかぶった3人が臨戦態勢に入ったところで、カ能セイが乱入し、ギャル然とした話しぶりで「それだったらセイもかぶりたいもーん！」と裏ピース。ユアがパンスト相撲に懸ける思いを熱く語ると、セイは「重い女は嫌われますよ」と尖った言葉を放った。さらに止めに入るキラ・メイが「田舎者」とディスられ、とばっちりをくらうなどのやり取りを経て、マイカがパンストにまだ余りがあることを再び発見。ドタバタ劇を演じている間に、なぜかマイカもパンストをかぶり、13人中5人がパンストをかぶった。そんな状況の中、バラード「WE ARE the IDOL」が流れ始める。ミラーボールを使ったムーディな演出の中、パンスト相撲と楽曲のパフォーマンスが並行して行われ、8年間パンストをかぶりたかったと漏らしていたユアが見事に勝利。彼女は曲終わりにパンストを掲げ、「私が真のアイドルだ！」と笑顔を見せた。

コントにも磨きのかかる様子のギャンパレはライブ後半、ドラマチックな展開の「GANG 2」で一際エモーショナルな歌声を響かせた。MCでは月ノウサギが「こんなにきれいで幸せな景色、あるのかな。遊び人というとそういう景色をたくさん観られます。今日は来てくれて本当にありがとうございます。9月からツアーを回ってきましたが、あと3曲で終わっちゃうんですよ。めっちゃ寂しい、帰りたくない。幸せになってほしいとか、みんなにずっと笑顔でいてほしいとか、そういう言葉はきれいごとっぽいと思っていた。だけど一番大事な人に届けたい言葉を考えたら、結局、素直に出てくる言葉はそういうまっすぐな気持ちなんだなって。遊び人とのライブで気付かされました。このライブの時間だけは世界で一番幸せになってほしいし、ずっと笑顔でいてほしいし、GANG PARADEはGANG PARADEの歌を届け続けます。GANG PARADEは遊び人のことが大好きです！」とコメント。そんな言葉のあとにギャンパレは「UNIT」「FOUL」と人気曲を連投し、グループとして前進し続けるという覚悟が込められた楽曲「CAN'T STOP」でライブを締めくくった。

アンコールではキャ・ノンが「もっともっと大きなステージに立ちたいと思いました。そのときはみんなにもいてほしいです」「ギャンパレにいろんな過去があるのも今、私たちがここにいられる理由だと思うので、進み続けていきます」「絶対にGANG PARADEが遊び人のことをずっと笑顔にする」と思いを語った。ギャンパレは、アンコールで11月16日にCDシングルとしてリリースされる新曲「Priority」をはじめ、「Period」「Plastic 2 Mercy」と“P”で始まる曲を続けて披露。グループとしての確かな成長と変化を示すパフォーマンスで、ツアーファイナルを大団円へと導いた。

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