この幕張メッセ 幕張イベントホール公演は、超とき宣にとって過去最大規模のワンマンライブ。チケットは開催1カ月以上前にソールドアウトし、ライブ当日の会場には約7000人の宣伝部員(超とき宣ファンの呼称)が集結した。
開演前にはメンバーがマスコミの囲み取材に応じ、本番前の心境をコメント。坂井仁香は「前日に会場に入ったとき、本当に自分が想像していた以上の大きさのステージにびっくりして。先輩グループのフェスに来ているような感覚なんですけど、この会場をソールドアウトできたことがうれしくて、来てくださるすべての方が笑顔で帰ってくれたらと思います」と晴れやかな表情を浮かべ、吉川ひよりは「ドキドキや心配な気持ちもあるけど、楽しみたいという気持ちが一番大きくて。リハーサルのときからメンバーみんながうるうるしてしまうくらい大きなステージですが、宣伝部員さんたちと思いっきり楽しみたいです」と意気込みを口にする。菅田愛貴はこの公演で初披露し、11月9日にシングルリリースする新曲「STAR」について、「夢を星に例えていて、一緒に前を向いてがんばろうという、ポジティブで私たちらしい曲になっています」とアピールした。
SNS上でヒットした楽曲「すきっ!」が海外の音楽ストリーミングサービスでチャート上位にランクインし、海の向こうにも多くのファンを持つ超とき宣。小泉遥香は「今日のライブに海外から足を運んできてくださってる方もいるので、会えるのが楽しみです」と心を躍らせ、辻野かなみは「昔から目標として掲げている会場が日本武道館なんですけど、いつかアジアツアーもできたらいいなと思います」と今後の夢について言及する。坂井も「いつか世界のビッグスターになりたいです。大きい夢かもしれないですけど、それくらいの存在になりたいという気持ちをメンバー全員が持って活動しています」と目を輝かせた。
「“STAR”になったと思う瞬間は?」という質問が飛ぶと、辻野は「声をかけていただく機会がすごい増えました。『こんなところにファンの方が!』と思うことが多くて、そういうときは知名度が上がったのかなと感じます」と答え、杏ジュリアは「今回、会場の外にメンバー1人ひとりののぼり旗が飾られていて。大きいグループさんたちがやってるイメージなので、うれしかったです」と笑顔を見せる。会場には超とき宣のパネルや歴代の衣装も飾られており、坂井は「(グループ名が)超とき宣になってから衣装が20着もあって、全部かわいいんです」、小泉は「仁香が自分のパネルに向かって『ひとちゃーん!』って言ってました(笑)」とはしゃぎながらコメント。坂井は約3mのせり上がり装置があるセンターステージ、約20mの花道についても触れ、「自分たちのライブにセンターステージがあることがうれしくて。花道を走るときもスターになった気分になります」と胸をときめかせた。
カラフルな出で立ちの宣伝部員によって会場が期待感と高揚感で満たされる中、超とき宣は新曲「STAR」に合わせ、「夢を追いかける人の背中を押す。夢、“スター”を目指す超ときめき♡宣伝部のこれまでの歴史や思いを振り返りながら進んでいく」というテーマでライブを展開。オープニングでは「超ときめき♡宣伝部、ロックオン!」というメンバーがステージ裏で気合いを入れる声が響いたあと、ライブの幕開けを告げる映像の上映がスタートした。そしてセンターステージを覆っていたモニタが上昇すると、そこにはきらびやかな新衣装を身にまとった超とき宣の姿が。6人は「ギュッと!」を1曲目に披露し、360°全方位に向けてキャッチーな“ギュッと!ダンス”を届ける。坂井の「みんなとき宣幕張にようこそ!」という声とともに始まった「ラヴなのっ♡」では、メンバーが花道で1列になってパフォーマンス。3曲目の「トゥモロー最強説!!」でも火花が噴き上がったり、客席のウェイブによって一体感が生み出されたりと、大箱ならではのライブが繰り広げられた。
「Cupid in Love」の一番の見どころである、菅田愛貴が“天使のくしゃみ”をする場面では「ここにいるみんな、幸せになりますように!」という特別なセリフが添えられ、その愛らしさに宣伝部員の心が一瞬にして奪われる。「青春アンセム」の曲中にはメンバーがそれぞれトロッコに乗り込み、アリーナ内を移動。スタンド席の後方まで手を振り、場内の隅々に笑顔を充満させた。トロッコから降りて再びセンターステージに立った6人は、次に「びりーぶ」を情感たっぷりに歌い上げる。スモークが噴出される中、センターステージがせり上がり回転し始めると、その豪華な演出に宣伝部員の目が釘付けになった。
「びりーぶ」のアウトロで1人ひとり客席に向かって意気込みや挨拶を述べ、ステージから一旦退場した超とき宣は、続いてメンバーカラーのドレス風の衣装にチェンジ。ここからこの日限りのスペシャルなアレンジで曲間をつないだ、一瞬も見逃せないパフォーマンスを展開して観客を圧倒していく。「きっとスタンダード」「7月のサイダー」など、切ない表情と歌声で魅せるナンバーが並び、「トウメイ恋心(ハート)」ではステージ上に白い羽が舞い散る幻想的な光景が広がった。この公演初のMCに移ると、6人は観客だけでなく、生配信でライブを楽しんでいる宣伝部員にも元気いっぱいに挨拶する。お馴染みの自己紹介後、マスコットキャラクターのパブりんを交えて「あいにきちゃった」でパフォーマンスを再開した彼女たちは、再びトロッコで場内を巡り、曲名通り会場中の宣伝部員のもとへ。2015年発表のグループ初のオリジナル曲「土っキュン♡!!少女」も披露し、会場のボルテージをぐんぐんと上昇させていった。
メンバーが宣伝部員への思いを語る幕間映像を経て披露されたのは、夢に向かっていく6人の気持ちを詰め込んだ「STAR」。紙吹雪がライブを鮮やかに彩る中、超とき宣はせり上がっていくセンターステージの上で力強く頼もしい歌声を響かせた。「人生最幸のメロディ」「超ステップアップ」でも、歩みを緩めることなく前身し続けるメンバーの姿が歌詞と重なり、対照的な曲調ながらどちらの楽曲も宣伝部員の胸を打つ。そして吉川の「私たちは皆さんのアイドルになることができてうれしいです!超ときめき♡宣伝部、ビッグスターになります!」という宣言を合図に、ライブはラストスパートへ突入。「初恋サイクリング」の曲中、6人は自転車に乗ってアリーナの客席間を笑顔で走り抜け、観客との距離をより一層縮めてみせる。すっかりグループを代表するキラーチューンとなった「すきっ!~超ver~」では、彼女たちが連呼する「すきっ!」というフレーズ、手でハートを作るキュートなダンスが会場を明るく照らし出した。
アンコールではトロッコに乗ったメンバーがスタンド席の通路に現れ、宣伝部員を驚かせる。大型ライブであっても観客1人ひとりを楽しませることを忘れない超とき宣は、「Memories」を歌いながら会場全体をときめきでいっぱいにしていく。ステージに戻ったあとは、朗らかな笑顔を浮かべながら、シングル「STAR」に収録されるカップリング曲「わがままプリンセス」を初披露した。
続くMCでは12月24、25日に東京・中野サンプラザホールで行われるクリスマスライブ「超ときめき♡宣伝部のどきどき♡クリスマスパーティー2022」がCSテレ朝チャンネル1で生中継されること、2023年2月22日にグループ初の写真集が発売されること、2023年4月9日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)、4月15日に大阪・大阪城音楽堂で野外ワンマンライブ「ときめき♡春の晴れ舞台2023」が開催されることをメンバーが自ら発表。客席から拍手が沸き起こる中、1人ひとりライブの感想を語るMCへ移ろうとすると、スクリーンに「超ときめく発表」という文字が映し出された。全国10都市を回り、約2万人を動員する全国ホールツアーが2023年6月から9月にかけて行われることをサプライズで知った超とき宣は、飛び跳ねながら歓喜。まだまだグループの未来が広がっていく喜びを宣伝部員と分かち合った。
吉報盛りだくさんの発表が終わると、6人は改めて自身の思いを語り始める。辻野は涙を懸命にこらえつつ「アイドルだから経験できることっていっぱいあるけど、その中でもうまくいかなかったり、悔しかったり、心が折れて立ち止まりそうなときもあったんですけど、ここまで走り続けることができて本当によかったなって」「自分がここにいていいのかなと思うこともいっぱいあったけど、こうして続けることができたのはみんなの支えがあったからです」と精一杯の感謝を伝え、「ここからが始まりだと思いませんか!?」と客席に呼びかけた。また、グループに加入してから4周年を迎えた杏は「加入した当時は本当に何もできなくて……とき宣のことを心配に思った方もたくさんいたと思います。それでも受け入れてくれた宣伝部員さんやメンバーが本当にありがたくて、早くメンバーの1人として力を付けないとってずっと思ってました。特別なものを持っているわけではない、スタンダードな私がこのステージに立てていることは本当にありがたいし、本当に感謝しています」と瞳を潤ませる。坂井は「今日、すごい自信を持ってライブができたんですよ! だから自信を持って言わせていただきたいんですけど、私たち、超ときめき♡宣伝部は世界のスターになっちゃいます!」「みんな、とき宣がスターになっちゃう未来、見てみたくないですか!? 一緒に作っちゃいたくない!? みんながびっくりするくらい大きくなって、全員を笑顔にして幸せにすることを約束します!」と晴れやかな顔に自信をにじませ、大きな拍手を浴びた。
小泉は「本当に出会いって奇跡だなって身に染みて今日思ったんですね。会場が大きくなるごとに、宣伝部員さんは『距離が遠くなっちゃったなー』とか言ってくださるじゃないですか。でもそんなこと全然ないんですよ。なんで遠くなるんですか!? 近いじゃないですか!」と宣伝部員に自らの愛をぶつけ、「このメンバーが違う人だったら、あの時間にこの誰かと会ってなかったら……この運命がもし違っていたらと考えると本当に嫌なんです」「皆さん1人ひとりと会うことができて、小泉遥香でいることができて、超ときめき♡宣伝部になれて本当によかったなと思っています。だから、これからもたくさんの人と出会うぞー!」と叫ぶ。6人の中で最後にグループの加入した菅田はその大きな瞳から涙をあふれさせながら、「一番下っ端だから(笑)、どうしたらいいかわからなくて、今も迷走中で。リハーサルのときも不安だったんですけど、黄色のペンライトを持ったり、黄色のお洋服を身にまとっている方を見て、私の居場所がここにあるのかなとうれしくなりました」「この6人で出会えてよかったなと思います! 1人も欠けることなく素敵な未来を目指していきたいです」と愛嬌たっぷりに挨拶。生まれも育ちも千葉県の吉川はこの会場のステージに立てた喜びをあらわにし、「超ときめき♡宣伝部に人生を懸けさせてもらっています! 皆さんも人生を懸けて超ときめき♡宣伝部を応援してくれませんか? もっともっと素晴らしい景色を見ていけると信じています」と声を弾ませた。
それぞれ胸の内を言葉に紡いだ超とき宣は、ここで観客にペンライトの色をオレンジに変えるようにお願い。自らもペンライトを手にすると、「100%オレンジ」を温かい歌声で響かせた。事前に客席に配られていた腕時計型のライトも点灯し、幕張イベントホール全体がオレンジ一色に染まる。6人がスタンド席の通路やアリーナの花道、センターステージをゆっくりと巡り、会場中の宣伝部員とくまなくコミュニケーションを取ったあとは、客席をバックにした記念撮影へ。宣伝部員は「一緒に行こう!」と書かれたオレンジ色の星型の紙を一斉に掲げ、サプライズでメンバーを感動させた。
会場内が大団円の空気で包まれ、これでライブが終幕するかと思いきや、超とき宣は「まだまだ盛り上がりたくない!?」とパフォーマンスを続行することを宣言。客席が沸き立ち、再び会場中のテンションが高まる中、計8つの曲名が書かれた円形の的がステージに運び込まれ、ダーツで次に歌う曲を決めることに。6人を代表して菅田がダーツに挑戦した結果、ファンからもメンバーからも人気の高い初期曲「ぴょんぴょん」を披露することが決定した。曲が始まると、メンバーは宣伝部員と一緒に勢いよくジャンプし、全力でこの瞬間を楽しむ。この時点で開演してから約3時間半が経っていたが、まだライブは終わらず、さらに吉川がもう1曲歌うことを告げ、ダーツの矢を手に。そして、彼女がライブのラストナンバーとして選んだのは、夢を追いかけることを前向きに歌った「むてきのうた」。正真正銘の最後の曲を披露し終えた6人が「素敵な景色を見せてくれて本当にありがとうございました!」とマイクを使わずに声をそろえると、大一番のライブが大成功したことを祝福するように、カラフルなテープが客席に向けて盛大に発射された。
超ときめき♡宣伝部「行くぜ!超ときめき♡宣伝部 in 幕張メッセ!~星をめざして~」2022年10月22日 幕張メッセ 幕張イベントホール セットリスト
01. ギュッと!
02. ラヴなのっ♡
03. トゥモロー最強説!!
04. Cupid in Love
05. 青春アンセム
06. びりーぶ
07. きっとスタンダード
08. トウメイ恋心(ハート)
09. Springood!
10. 7月のサイダー
11. あいにきちゃった
12. プリンセスプリンセスプリンセス
13. 土っキュン♡!!少女
14. STAR
15. 人生最幸のメロディ
16. 超ステップアップ
17. 青春ハートシェイカー~超ver~
18. 初恋サイクリング
19. エンドレス
20. すきっ!~超ver~
<アンコール>
21. Memories
22. わがままプリンセス
23. 100%オレンジ
24. ぴょんぴょん
25. むてきのうた
ときめき♡ガールズランド2022
2022年11月26日(土)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
超ときめき♡宣伝部のどきどき♡クリスマスパーティー2022
2022年12月24日(土)東京都 中野サンプラザホール
2022年12月25日(日)東京都 中野サンプラザホール
ときめき♡春の晴れ舞台2023
2023年4月9日(日)東京都 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)
2023年4月15日(土)大阪府 大阪城音楽堂
超ときめき♡宣伝部 全国ホールツアー
2023年6月3日(土)兵庫県 加古川市民会館 大ホール
2023年6月4日(日)京都府 宇治市文化センター 大ホール
2023年6月18日(日)広島県 JMSアステールプラザ 大ホール
2023年7月8日(土)宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2023年7月15日(土)福岡県 福岡国際会議場 メインホール
2023年7月16日(日)大阪府 NHK 大阪ホール
2023年8月13日(日)新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
2023年8月19日(土)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
2023年9月3日(日)愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2023年9月9日(土)東京都 昭和女子大学人見記念講堂
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Cho Tokimeki♡Sendenbu sold out the Makuhari Messe Event Hall at the weekend. Hitoka Sakai said she wanted to be a worldwide star; "It may be a big dream, but we all want to be that big". A year ago "Suki" charted in 68 countries gaining them lots of fans. https://t.co/Oxi1ey962i