「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : LOVE SICK> IN JAPAN」は、9月3、4日に大阪・おおきにアリーナ舞洲、9月7、8日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで開催されたTOMORROW X TOGETHERにとって初めての日本単独オフライン公演。この日本公演は、7月の韓国・ソウル公演を皮切りにアメリカの7都市などを巡ったワールドツアーの一環で、10月にはインドネシアやフィリピン、台湾、タイでも開催される。
5人はおとぎ話から飛び出してきたかのような高貴なピンクの衣装でMOA(TOMORROW X TOGETHERファンの呼称)の前に姿を現し、さわやかなロックナンバー「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)」でライブの幕開けを告げた。「TOMORROW X TOGETHERです!」と興奮が入り混じった声色で挨拶をすると、彼らの熱気に応えるように会場のペンライトがリズミカルに点滅。メンバーたちは、日本での初単独オフライン公演へ懸ける思いなどを語りつつ、BEOMGYUは「本当に会いたかったです!」とMOAに向けてハートを作るなどしてファンを沸かせていた。日本オリジナル曲の「Force」や清涼感溢れるポップチューン「Blue Orangeade」が披露されたのち、彼らの代表曲の1つ「Magic」のイントロが流れ出す。5人は「Everybody clap your hands」という歌詞にあわせた熱いクラップを浴びながら、メインステージから続くサブステージに飛び込んでMOAに急接近し、会場の熱狂を煽っていた。会場からの拍手に感動したという彼らは、その後のMCで「『Magic』で拍手してくれて、これだな!と思いました」と客席を見渡しながらうれしそうに語っていた。
白シャツを羽織り耽美な雰囲気をまとった5人と謎の少女との逃避行が描かれたVCR映像を経て、オーバーサイズのロックTに着替えたメンバーたちがステージに再登場し、「New Rules」と「PUMA」をパフォーマンス。SOOBINはこの2曲がデビュー初期の楽曲であることに触れ、「僕たちの未熟で初々しい姿も全部好きでいてくれるんですね。MOAの皆さん、本当にありがとうございます」と観客にあたたかな笑顔を向けた。ほかにもMCタイムは、YEONJUNが披露した楽曲名にちなんで「PUMAです」と動物のピューマを思わせる独特なポーズを見せつけたり、5人がMOAに何度もウェーブを促し会場の一体感を醸成したりして、終始和やかな雰囲気で繰り広げられた。
「(親指と人差し指で)Lを作ってください!」とMOAに声をかけたのち、5人はステージ後方に現れた車の上に乗って「LO$ER=LO♡ER」、そして「Trust Fund Baby」をパフォーマンス。曲の終盤には5人を乗せた車体がゆっくりとメインステージを進んでいき、楽曲のクライマックスに華を添えていた。その後はデビュー曲である「CROWN」やダンサブルなナンバー「Blue Hour」で盛り上げつつ、「Frost」や「Can't You See Me?」などのダークな雰囲気の楽曲も続けて披露し変幻自在なTOMORROW X TOGETHERの姿を見せ、その振れ幅の広さでMOAたちを魅了した。
このライブでは、YEONJUNとHUENINGKAIのクールなパフォーマンスが光る「Lonely Boy」、そしてアンコールでは、“ほっぺハート”を作って登場したSOOBIN、BEOMGYU、TAEHYUNによる「Thursday's Child Has Far To Go」などのユニット曲もパフォーマンスされた。MC中には“TOMORROW X TOGETHERバージョン”で披露された「Lonely Boy」について、「僕はHUENINGKAIのレコーディングを見ていたので……(歌うのは)簡単じゃなかったです」というエピソードがTAEHYUNから明かされつつ、彼がアカペラでワンフレーズを美しく歌い上げ会場から大きな拍手を浴びる場面も。当のHUENINGKAIは「みんなで歌うと『Lonely Boy』じゃないですね」と茶目っ気たっぷりにコメントし、無邪気な笑顔を見せていた。また、サブステージから飛び降りて客席のいるアリーナ席を練り歩く演出でMOAを喜ばせた、「Thursday's Child Has Far To Go」の演出について、メンバーたちは「MOAの皆さんの近くで歌いたかったんです」と語り、笑顔を弾けさせていた。
YEONJUNが「MOAの皆さんと歌いたい曲があります」と口火を切り、続けてBEOMGYUがニヤリとした表情で「MOAの皆さん、踊りも覚えていますよね?」とオーディエンスに語りかけると、会場のMOAは彼らの言葉に大きく頷いたりペンライトを振ったりしてリアクションを届ける。そんなMOAたちを見て満足げな表情を浮かべたTOMORROW X TOGETHERはファンソング「MOA Diary(Dubaddu Wari Wari)」を披露しライブのクライマックスを駆け抜ける。
この公演では9月13日に誕生日を迎えるYEONJUNへのサプライズも行われ、感極まったYEONJUNが「最高の誕生日になりました」と目を潤ませる場面も。そして最後の挨拶でTAEHYUNは「ライブで僕たちを結ぶ“運命の糸”を確認できた気がします」と目を輝かせ、BEOMGYUは「胸がいっぱいです。前に進むエネルギーを下さったMOAの皆さん、本当にありがとうございます」、HUENINGKAIは「この公演が最後だということが本当に悲しいですが、僕たちはまたすぐ戻ってきます。その時はもっとたくさんのMOAの皆さんと、もっと長い時間を過ごしたいです」と続けてコメント。最後に挨拶したのはリーダーのSOOBINで、「TOMORROW X TOGETHERが存在する理由になってくれるMOA、本当に愛してる。大好きです」と柔らかな表情を浮かべながら会場に語りかけた。最後にメンバーたちはステージの端から端までゆっくりと移動して時間の限りMOAたちとの交流を楽しみ、温かな雰囲気で日本でのファイナル公演を締めくくった。
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ACT: LOVE SICK in JAPAN
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