BUDDiiS、初ホールワンマンで示した“11人の集大成”「彼の思いも背負って僕たちは駆け抜けます」

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BUDDiiSが昨日4月10日に東京・中野サンプラザホールでワンマンライブ「BUDDiiS vol.01 -SUNRiiSE-」を開催した。

BUDDiiS(撮影:笹森健一)

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今回の公演はBUDDiiSが1月に同所で開催予定だったライブの振替公演で、彼らにとって初のホールでのワンマンライブ。そして、この日をもってグループを卒業し、芸能界を引退するメンバー・KANATAのラストステージということもあり、客席にはたくさんのバディ(BUDDiiSファンの呼称)が集まった。

BUDDiiS(撮影:笹森健一)

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開演時刻を迎えると、ステージ上のビジョンには11個の太陽が宇宙空間から集まり、地球へと向かうVTRが映し出される。ライブタイトルの「SUNRiiSE」を印象付けたところでステージ上の11人が照らし出され、彼らはグループ初のオリジナル曲「CLICK ME」でライブをスタートさせた。2曲目の「ALIEN BOY」では心地よいビートに合わせ11人がハンズアップして体を揺らし、客席いっぱいに輝くペンライトの光もリズミカルに揺れる。FUMINORIが「今日を最高に熱い1日にしていきましょう!」と呼びかけ、さわやかなパフォーマンスが届けられた「Under The Sea」ののち、この日最初のMCへ。FUMINORIは、今回のライブが本来1月に実施する予定だったものであることを観客に説明。そして「こうして僕らがステージに立てるのも、待ってくれていたバディの皆さんやスタッフさんのおかげ。僕ら、感謝の気持ちでいっぱいです」と、ファンに思いを伝えた。

BUDDiiS(撮影:笹森健一)

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左からSHOOT、MORRIE、KEVIN。(撮影:笹森健一)

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この公演で初披露された「HOT CHEESE」は、サビで11人が鳴らすクラップ音が軽快なポップチューン。ボーカルをリードするKEVINやMORRIEはもちろん、SHOWやTAKUYAも笑顔で歌声を響かせる。メンバーが11人編成を生かしたダイナミックなカノンを披露した「Dream Love」を届けると、彼らはメンバー編成を自在に変えながら楽曲を披露し、バディを飽きさせないステージングを展開。スモークに包まれた幻想的な演出の中でKEVIN、MORRIE、SHOOT、FUMINORI、SEIYA、FUMIYA、SHOWの7人が歌い踊ったR&Bナンバー「ON & ON」ではKEVINが美しいファルセットのロングトーンを聴かせ、KEVIN、MORRIE、SHOOTによるミドルバラード「カケラ」では3人の息ぴったりのハーモニーがホールに響きわたる。歌に思いを込めるMORRIEの瞳には涙が潤み、オーディエンスは熱いまなざしで3人を見つめながら、歌声に聴き入っていた。

BUDDiiS(撮影:笹森健一)

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BUDDiiSの最新ナンバーで、この日がライブ初披露となった「R4U」がスタートすると、メンバーはステージの上段に登って客席を見渡す。キャッチーな手振りで構成されたサビのダンスをバディも11人と一緒に楽しみ、大きな一体感が生まれた会場に、メンバーは「いいね!」と声を上げた。また、ライブ中盤には「ENCHANT」を皮切りに、KEVINが制作した楽曲が3曲続けて届けられる場面も。「ENCHANT」と「JEALOUS」のブリッジパートではダンスショーケースも展開され、持ち前のスキルを存分に発揮するハイレベルなソロを見せたFUMINORI、FUMIYAを筆頭に、メンバーはダイナミックなダンスパフォーマンスで観客を圧倒した。

BUDDiiS(撮影:笹森健一)

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深い森の中を思わせるようなBGMとスモークの演出でステージ上の風景が変わると、11人は舞台中央に集まって人差し指で空を指差す。ここで披露されたのは「OZ」と名付けられた新曲。「オズの魔法使い」をモチーフにKEVINが制作したこの曲の歌詞には、メンバー全員の名前をもじったフレーズが登場する。11人は自分の名前が出てくるフレーズを順に歌いつなぎ、サビパートではバディへ向けて“指ハート”や笑顔を送った。

BUDDiiS(撮影:笹森健一)

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“KEVIN曲パート”を終えるなり、メンバーは「楽しい、このセクション!」「“ケビリカルパレード”やばいね」と声を上げ、KEVIN自身も「ホント、極上の時間でしたね」と応じて笑いを誘った。「OZ」について、KEVINは「『オズの魔法使い』は魔女を倒すためにどんどん味方が集まっていく話。個性的なメンバーが集まるBUDDiiSに合うなと思って曲にしてみました」と思いを語り、振り付けを担当したFUMINORIとFUMIYAは「KEVINの気持ちを受け取って振りを付けました」「試行錯誤して作りました」と思い入れを明かしていた。

BUDDiiS(撮影:笹森健一)

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WAZZ UP「ALRIGHT」のカバーでライブが終盤に差し掛かると、ステージに大きく広がった11人はバディにジャンプやハンズアップを求め、会場内の熱気をぐんぐんと引き上げていく。客席にテープキャノンが放たれ、晴れやかな空気感が充満した「To The Top」を経て、本編のラストを飾ったのは「Beautiful」。11人は「中野ありがとう!」と客席に呼びかけながら歌声を響かせ、ペンライトの光で温かな声援を送るバディと笑顔を交わしていた。

最前列にいたキッズのファンと目線を合わせにいくMORRIE。(撮影:笹森健一)

最前列にいたキッズのファンと目線を合わせにいくMORRIE。(撮影:笹森健一)[拡大]

BUDDiiS(撮影:笹森健一)

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アンコールを求める拍手に応じた11人は、おそろいのTシャツに着替えてファンの前に再登場。そして、この日のライブをもってグループを卒業するKANATAが、ここでファンに挨拶した。彼は「今日のためにリハをたくさんしてきたし、これで終わっちゃうと思うと寂しい気持ちもあります。けど、こんなステージに最後に立てて、最後にみんなに会えて、僕はうれしいです。5年間培ってきたものを、次の道に生かしたいと思っています」と気丈に語るも、言葉を重ねるにつれ涙がこみ上げてしまう。「最初の頃とかは思うようにライブができなくて苦労もたくさんあったけど、バディがいたからここに立てているし、バディのおかげで胸を張って卒業することができます。本当にありがとうございました」。あふれる涙に顔をくしゃくしゃにしながら、KANATAはバディへ感謝の思いを伝えた。

BUDDiiS(撮影:笹森健一)

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「KANATAの思いも背負って僕たちは駆け抜けていきますので、これからも応援をよろしくお願いします!」。FUMINORIの言葉と11人の深いお辞儀ののちにスタートしたのは「Brighter」。メンバーは涙が止まらないKANATAの肩を優しく抱きながら、ラストナンバーのパフォーマンスをバディに届けた。曲を終え、FUMINORIは「世界が大変な状況の中でこうしてライブをさせていただけていることに感謝していますし、皆さんがいてこその僕たちです。また会えるように努力しますので、引き続きよろしくお願いします!」とひと言。そして最後にKANATAが「本当に今までたくさんバディに支えられてきました。少しでも恩返しできていたら光栄です。この光景は僕の宝物です!」と声を張り上げ、11人はバディとの別れを惜しむように客席に手を振りながらこの日のライブに幕を下ろした。

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BUDDiiS「BUDDiiS vol.01 -SUNRiiSE-」4月10日 中野サンプラザ セットリスト

01. CLICK ME
02. ALIEN BOY
03. Under The Sea
04. HOT CHEESE
05. Dream Love
06. ON & ON
07. カケラ
08. R4U
09. ENCHANT
10. JEALOUS
11. OZ
12. ALRIGHT
13. To The Top
14. Beautiful
<アンコール>
15. Brighter

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