現役大学生バンド・PURPLE BUBBLEの新曲「蕾もいつかは」が配信リリースされた。
PURPLE BUBBLEは2024年5月に結成された、K-taring(Vo, G)、せき(G)、リューセー(B, Cho)、嵐丸(Dr)からなるロックバンド。昨年1月にリリースした楽曲「ナツメグ」の総再生数が1000万回を突破し、SNSを中心にじわじわと人気を集めている。
音楽ナタリーではPURPLE BUBBLEに初インタビュー。就職や進学という道を選ばず、バンドに人生を懸けることを決断した彼らの思いや、旅立ちの季節にぴったりの「蕾もいつかは」の聴きどころについて聞いた。
取材・文 / 森朋之撮影 / YOSHIHITO KOBA
「コロナ禍でギターを始めて」「RADWIMPSやBUMPにハマって」
──まずは皆さんが音楽を始めたきっかけを教えてもらえますか?
K-taring(Vo, G) はい。音楽はずっと好きだったんですけど、中学まではほとんど楽器に触れてなくて。高校に入って、ちょうどコロナの時期にギターを始めました。暇だったので、アコースティックギターをAmazonで買って。
せき(G) ギターの練習は家で1人でもできるからね。コロナのときは外に出られなかったし。
K-taring そうそう。歌うことはもともと好きで、よくカラオケとかにも行ってたんですけど、それもできなくなって。アコギの弾き語りなら家でも歌えるなと思ったんです。高校の頃はアコギで弾き語りをやってて、大学に入ってからエレキギターを買いました。
せき 僕もギターを始めたのは中3から高1の間くらいですね。RADWIMPSやBUMP OF CHICKENにハマって、それがきっかけでギターが欲しくなって。誕生日に親に買ってもらいました。でもRADWIMPSの曲は難しいので、最初はもうちょっと簡単な曲をカバーすることから始めましたね。
──嵐丸さん、リューセーさんは?
嵐丸(Dr) 中学くらいからバンドへの憧れがあって。back numberのライブを観に行って、そこからいろんな音楽を聴くようになりました。高校で軽音楽部に入って、そこでドラムを始めたんですが、最初からドラムをやろうと決めてたわけではなくて。「バンドやろうぜ」と誘われて、たまたま余ってたパートがドラムでした(笑)。でも、やればやるほどハマったし、今は「ドラムでよかった」と思ってます。
リューセー(B, Cho) 僕がベースに初めて触ったのは高校2年くらいですね。高1のときに父親が持ってたアコギを弾いてたら、父親が「ベースもあるよ」と持ってきてくれたのがきっかけで。高校時代はバレー部だったんですけど、軽音部の友達がいて「楽しそうだな」と思ってたし、「大学に入ったらバンドをやろう」と心に決めていました。
フェス翌日から曲作り
──4人とも慶應大学の同じ音楽サークルだったんですよね。PURPLE BUBBLEを結成したきっかけはフェスに行ったことだとか。
K-taring そうです。2023年の「JAPAN JAM」に嵐丸と一緒に行って。好きなバンドがたくさん出てたんです。
嵐丸 NEEとかクリープハイプとか。
K-taring マカロニえんぴつも観たよね。カッコいいバンドばかりで、「自分もこのステージに立ちたい」と強く思いました。バンドを組むならメンバーを集めなきゃと思って、嵐丸はもちろん、仲がよかったリューセーとせきを誘いました。ただLINEしただけなんですけどね。「ベースやってくれない?」「ギターやってくれない?」みたいな感じで。
リューセー サークルで一緒だったし、「いいよ」って気軽に返事しちゃいました(笑)。
せき 僕は大学生のうちに、やったことがないことに挑戦したかったんですよ。「このままだとバイトと就活で終わるな」と思ってたので、バンドに誘われたときは「やってみよう」と。
──4人そろって、最初はカバーから?
K-taring いや、オリジナルの曲ですね。「JAPAN JAM」に行ってからバンドを組むまでにちょっと時間があったので、その間に曲を作り始めて。「バンドでデカくなるためには、いい曲がないと」と思ったので、フェスに行った次の日から作り始めました。
リューセー 初めて聞いた。
K-taring どういう曲を作ればいいかもわからないし、「自分から出てきたものを形にするしかない」という感じだったけどね。その時期にLogic Pro(音楽制作ソフト)を買ったんですよ。
せき Macも買ってなかった?
K-taring 買ったね。音楽ソフトはLogic Proしか知らなかったし、だったらMacも必要だなって。とにかく気持ちが前のめりになっていたので、入念に調べることもせず、すぐ買っちゃいました。
せき 親に借金したんだよね。
K-taring うん(笑)。そのときはちょっとハイになってたし、親も「やりたいことをやりな」と勧めてくれたので。
毎回、いい感じに仕上がってる
──すごい熱量ですね。K-taringさんが作ったデモをもとに、全員でアレンジする感じだったんですか?
嵐丸 そうですね。サークルの練習場みたいなところがあって、そこにみんなで集まって「こうしたほうがいいんじゃない?」とアレンジを考えて。
せき それが楽しかったんですよね。曲を作る人がアレンジまで考えるパターンもあると思いますけど、全員で作るほうがいいなって。
K-taring うん。「思っていたのと違うな」と感じることはあまりなくて、「そっちのほうがいいじゃん」みたいな感じになるんですよ。もちろん意見の対立はありますけど、毎回、いい感じに仕上がってます。
──その頃の曲でリリースされているものもあるんですか?
K-taring 「愛の天秤」はそうですね。人生の中で2つ目に作った曲です。
せき 「愛の天秤」は覚えやすいメロディだったんですよね。送られてきたときは歌詞が入ってなくて、ピアノの音だけ入ってたんですけど、それだけでもすごくいいなと思いました。
──切ない失恋ソングですよね。
K-taring 僕はメロディを全部作ってから、その曲のイメージを考えていて。「愛の天秤」もメロディ全体を聴いたときに「これは失恋ソングだな」と思って歌詞を書き始めたんです。そういう作り方が多いですね。
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グダグダ、ボロボロな初ライブ



