BUDDiiSがソニー・ミュージックレーベルズよりメジャーデビュー。メジャー1stアルバム「THIS IS BUDDiiS」を2月11日にリリースした。
2020年9月に結成され、楽曲制作や振付などをメンバー自ら手がける“DIYダンス&ボーカルグループ”として、ステップアップを続けてきたBUDDiiS。「これがBUDDiiSだ!」と自己紹介の気持ちをタイトルに込めた今回のアルバムには、メンバーのKEVINが楽曲制作、FUMINORIとFUMIYAがコレオに参加したリード曲「#KISSYOU」に加え、メンバー9名が3組に分かれた3つのユニット曲など、彼らのカラフルな個性が際立つ楽曲群が収められている。
リリースを記念して、音楽ナタリーではメンバーのFUMINORI、KEVIN、MORRIE、SEIYA、YUMA、SHOW、TAKUYAの7名にインタビュー。アルバムリリースに至るまでの思いや楽曲制作のエピソードを聞いた。メンバーそれぞれの個性に迫る特集後半のクロストークや、3つのユニットに分かれ、バディ(BUDDiiSファンの呼称)へ送るハートのメッセージボードをDIYしたフォトギャラリーもお見逃しなく。
取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 藤記美帆
喜びの気持ちはこの先のために
──アルバム「THIS IS BUDDiiS」がメジャーデビュー作となる皆さん。まずは、ソニー・ミュージックレーベルズとの契約が決まったときの思いを聞かせてもらえますか?
MORRIE 伝えられたときは正直あまり実感がなかったけど、公に発表されてから「本当にソニーからメジャーデビューするんだ」という気持ちが湧いてきました。誰もが知る会社ですし、シンプルにうれしかったですね。でも、契約が決まったことがゴールではないから。ソニーさんと一緒に新たなスタートを切って進んでいく中で、僕たちにとってプラスになるような楽しいことがたくさん待っているはずなので、喜びの気持ちはこの先のために取っておこうと思いました。今後が本当に楽しみです。
TAKUYA メジャーデビューはBUDDiiSにとってまだ先の、遠い出来事という印象があったので、今回のお話が進んでいく中で「本当かな?」みたいな気持ちがありました。そんな中、去年の横浜アリーナ公演でメジャーデビューを発表させていただいたときは「本当に来るんだな」と。2025年はBUDDiiSが未来に向けて1歩前に進むための節目の年になったと思うし、この発表ができたことで安心したような思いもありましたね。
「ピンチをチャンスに」って気持ちで
──2020年9月の結成以降、5年半の歩みの中でさまざまな出来事があったと思います。「成長」や「進化」をキーワードにこれまでを振り返ると、グループにはどんな変化がありましたか?
KEVIN みんながちゃんと意見を言うようになりました。結成当初はやっぱり、年上3人(FUMINORI、KEVIN、MORRIE)がどうしてもメインで話しがちだったけど、この5年半で各々が思うことを発言できるようになった。みんなが同じ方向を向けているなと感じますね。
SHOW 2年前くらいから、ライブの最後のMCで 1人ずつしゃべるようになって。そこでバディに対して思いを伝えるようになったから、その影響もあるのかな?って。
KEVIN 確かにそうかも。
SEIYA 話し合いに限らず、歌唱の面でも最初のうちはKEVINくんとMORRIEくんが先頭に立って僕らを引っ張ってくれていたけど、パフォーマンスの仕方も全員が歌割りを担当する形に変わっていって。パフォーマンスでも成長できているんじゃないかな。
YUMA それぞれの個性がはっきり出てきたと思います。BUDDiiSのメンバーは1人ひとりにすごく個性があるし、ツアーやイベントを重ねることでメンバー同士の絆も深まった。日が経つにつれ、チームとしての結束が固まってきていると思います。
SHOW 人に愛される一面や、気になるキャラクターが1人ひとりにあるのがBUDDiiSの強みだと思います。まずは人柄ありきというか。バディのみんなも、僕らのそういったところが好きで応援してくれているように感じます。
──結成当初はコロナ禍にあって思うようにいかないことも多々あったかと思いますが、ライブの動員などに関しては着実にステップアップを重ねてきた印象です。
FUMINORI でも実際はそんなことなくて、ピンチは多かったと僕は感じてます。ただ、そのピンチをチャンスに変えてきたというか。ぶっちゃけ、僕たち以外の人からしたら、僕らって数あるグループの中の1つでしかないじゃないですか。だけど、誰かにとってかけがえのない、たった1つのグループになりたい。そのために、明るく元気にじゃないですけど、「ピンチをチャンスに」という気持ちで難しい局面を乗り越えてきたことは何十回、何百回とあったと思います。
KEVIN リーダーはよく言ってくれます。円陣のときに「お前ら負けんじゃねえぞ!」って。
FUMINORI 言ったことない。「お前ら負けんなよ!」は。そんなスパルタ系じゃないから!
一同 あはははは!
「親しみやすさ」と「個性」、「まっすぐさ」
──そして、メジャーデビューアルバムに付けられたのが「THIS IS BUDDiiS」という、BUDDiiSとはどんなグループなのかをストレートに示すタイトルです。
SHOW メジャーデビューは不特定多数の方にBUDDiiSというグループ名を知ってもらう大きな機会なので、作品のタイトルを初めてグループ名にしてもいいんじゃないかと。「THIS IS BUDDiiS」という候補をいただいて「これがいいじゃん!」と、すんなり決まった気がします。
──これまでの5年半の活動の中で培ってきた「これがBUDDiiSだ!」と言える“らしさ”がたくさんあると思うのですが、1つ掲げるとしたらどんな特長が思い浮かびますか?
SEIYA 「親しみやすさ」と「個性」かな。この2つを大事にしていると思います。実際、今回のアルバムにも個性豊かなジャンルの曲が入ってますし、メンバーそれぞれに楽曲制作や振付、さまざまな場面で制作に関わり、9人の思いが詰まった素敵なアルバムになったので、いろんな方に届いてほしいです。
TAKUYA あと「まっすぐさ」とか、純粋な部分がグループのカラーとしてあるのかなと僕は感じていて。子供みたいな無邪気さのある曲が、BUDDiiSの楽曲群の中心にあるような気がするんですよね。すごく純粋に何かを追い求めている感じがするし、しかもそれが5年経っても変わらない。それは改めてすごいことだなと思います。
1日のドタバタ劇描く「#KISSYOU」
──SEIYAさんがおっしゃったように収録曲も盛りだくさんですね。まず、リード曲「#KISSYOU」のお話から聞かせてください。
KEVIN まさに「これがBUDDiiS!」と言えるような曲をリードにしようということで完成したのが「#KISSYOU」です。音の楽しさ、歌詞のかわいさが僕ららしいと思いますし、曲に登場する主人公がちょっと応援したくなるような子で、メンバーの誰に置き換えても想像できるようなワクワク感もあるのかなと。
──KEVINさんは作詞作曲に参加されていますが、制作はどのように?
KEVIN いつもお世話になっているMADLEMONさんが作ってくれたワンコーラスのデモをもとに、僕も加わってフル尺を作っていきました。僕は歌詞にストーリー性がある曲が好きで、この曲もそういう作りにしたいなと。朝起きるところから曲が始まり、好きな子を思うがゆえのドタバタ劇が1日の中で起きるという物語を設定したんです。1曲の流れの中に飽きさせないポイントをちりばめたくて、何回も話し合いながら進めていきました。セリフで始まるのも、僕らの曲では珍しいかなって。
──TAKUYAさんのあくびから始まるのが印象的ですよね。
TAKUYA あくびから始まって、「夢かぁ」というセリフがあったり「気づきゃ もうGood night」という歌割りを担当していたり、僕はこの曲でずっと睡眠の話をしてます(笑)。すごくキャッチーだし、パフォーマンスでも歌詞に沿った表現をしているので、すごく楽しいですよ。
──振付にはFUMINORIさんとFUMIYAさんが参加されているんですよね。
FUMINORI はい。僕とFUMIYAと、あと「Dear」や「Ütopia」のコレオを作ってくれたRenaさんの共作です。楽曲のよさがより伝わるようにするのが振付の役目だと思うので、引きになるポイントをたくさん作ることを意識しました。おいしい見せ場がずっとある、ずっとメインディッシュな感じ。
──その中で特に旨みのあるポイントを挙げるなら?
FUMINORI サビの「恋のキューピッドは ボクだけを射抜いたの?!」の部分は完全にハマったと思っていて。ストレートに矢を射る動きでシンプルではあるんだけど、コミカルで伝わりやすく、1つの画として全体を見たときにめちゃめちゃきれいなんです。
KEVIN 自分が作曲するときはサビのトップラインに引っかかりを作ることをかなり意識していて、「#KISSYOU」のサビに関しても僕からメロの案をたくさん出して、そのいいところを掛け合わせていったんです。FUMINORIが言っていた「恋のキューピッドは」のところは正に僕が書いたところなんですけど、このフレーズで一気にBUDDiiSっぽい曲になったなと思っていたから、振りがハマったと言ってもらえることがすごくうれしい。
FUMINORI KEVINがここのトップラインを作ったことを最初知らなかったんですよ。特に好きだなと思っていたフレーズだったから、うまくいったのが気持ちいいですね。
この5年半は無駄じゃなかった
──ミュージックビデオも9人のにぎやかな生活を描くような楽しい映像になっていますが、撮影はいかがでしたか?
FUMINORI もう、わっちゃわちゃでした(笑)。楽しかったですね。監督さんの撮りたい画が明確で、僕らの普段のにぎやかな感じを拾い上げてくれたので、BUDDiiSのよさがすごく出ているMVだと思います。バディもこういうの観たかったんじゃないかな? 僕らがずっと変わらず芯に持っている部分が現れていると思う。
YUMA 360°カメラをみんなで囲んで、わいわい自由に動いた撮影が印象的でした。僕は猫の人形を持っていたんですけど、ほかにもトランプをやっている人がいたり。すごくBUDDiiSらしい空間が作れたんじゃないかなと思います。
KEVIN そのシーンの僕らの連携、すごかったよね。監督からは「歌うときだけ前に来て、あとは自由にやってくれ」という指示だけだったんですけど、1発目からかなりチームワークがよくて、自然な動きで歌う人が前に行けたから「すご!」って思った。この5年半は無駄じゃなかった……!(笑)
次のページ »
言葉遊びがポイント









