共鳴するPELICAN FANCLUBとyonige、特別な夜に見た美しい光

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PELICAN FANCLUByonigeが11月5日に東京・LIQUIDROOMでツーマンライブ「PELICAN FANCLUB 2man Live『星座して光』」を開催した。

左から牛丸ありさ(Vo, G / yonige)、エンドウアンリ(Vo, G / PELICAN FANCLUB)(Photo by AZUSA TAKADA)

左から牛丸ありさ(Vo, G / yonige)、エンドウアンリ(Vo, G / PELICAN FANCLUB)(Photo by AZUSA TAKADA)

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牛丸ありさ(Vo, G / yonige)(Photo by AZUSA TAKADA)

牛丸ありさ(Vo, G / yonige)(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

PELICAN FANCLUBが9月にリリースした最新シングル「Who are you? / 星座して二人」の表題曲の1つ「星座して二人 feat. 牛丸ありさ」にyonigeの牛丸ありさ(Vo, G)が参加したことから企画されたこのツーマンライブ。まずはyonigeがステージに登場し、8月にリリースした最新作「三千世界」の収録曲「対岸の彼女」で2組がシナジーを生み出す特別な夜の幕を開けた。「催眠療法」では中毒性のあるリフと気だるげなボーカルが観客をどこか現実離れした世界に引き込み、「子どもは見ている」では重低音の効いたサウンドが会場の隅々まで広がる。そして「ここじゃない場所」をプレイしたあと、牛丸はアコースティックギターを持ち、「サイケデリックイエスタデイ」をゆったりと歌い上げた。

「PELICAN FANCLUB 2man Live『星座して光』」よりyonigeのステージの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

「PELICAN FANCLUB 2man Live『星座して光』」よりyonigeのステージの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

その後「わたしを見つけて」で緻密なアンサンブルが響かせたyonige。さらに彼女たちは「27歳」を重みのあるエモーショナルなバンドサウンドを軸とした配信バージョンと、牛丸がギターを置いて鍵盤を弾くCDバージョンを立て続けに披露した。牛丸は「PELICAN FANCLUBとはひさびさのライブで。『星座して二人』にゲストボーカルとして呼んでもらって、そして今日があるんですけど、すごくうれしいです。ペリカン大好きなので。本当にありがとうございます」と気持ちを伝える。「最後に1曲やって帰ります」と告げ、yonigeが演奏し始めたのは「最愛の恋人たち」。眩い光の中で美しい轟音を鳴らし、彼女たちはステージを去って行った。

「PELICAN FANCLUB 2man Live『星座して光』」よりPELICAN FANCLUBのステージの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

「PELICAN FANCLUB 2man Live『星座して光』」よりPELICAN FANCLUBのステージの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

ステージに姿を現したPELICAN FANCLUBは「Who are you?」で勢いよくライブを始め、すさまじいエネルギーでフロアを満たしていく。その勢いのまま、彼らは「Night Diver」の演奏に突入し、前のめりで疾走感あふれるステージを展開。高揚した様子で「LIQUIDROOM!」とシャウトして「Telepath Telepath」を放ったのち、エンドウアンリ(Vo, G)は「今日は音楽に身を委ねて記憶のタイムトラベルをするような、喜怒哀楽のうえで踊りましょう」と挨拶した。

エンドウアンリ(Vo, G / PELICAN FANCLUB)(Photo by AZUSA TAKADA)

エンドウアンリ(Vo, G / PELICAN FANCLUB)(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

その後バンドは「ハイネ」「許されない冗談」で混沌とした唯一無二の世界を構築していく。「7071」では深度を増していくその世界ににオーディエンスがじっくりと浸っていた。「M.U.T.E」ではダンサブルなビートと心地のいいカッティングギターがリラックスした空気を生み出す。そして3人はエレクトロなサウンドを交えて「Trash Trace」を爽快にプレイした。

「星座して二人 feat. 牛丸ありさ」披露中の様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

「星座して二人 feat. 牛丸ありさ」披露中の様子。(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

ここでエンドウは「東京を宇宙で一番素敵な夜にしましょう」と告げ、ステージに牛丸を呼び込む。牛丸を交えて彼らが披露したのは、ライブタイトルにも冠されているコラボナンバー「星座して二人」。テンポや音色が変化していく演奏をバックに低く這うようなボーカルが絡み合い、観客の目の前で鮮烈な化学反応が生み出された。牛丸がステージを去ったあと、バンドは感情を昂らせながら「Day in Day out」「三原色」を投下。フロアには一斉に拳が突き上がり、「ディザイア」で場内に満ちるエネルギーはさらに増していった。「この地球上から逃げ出したい、抜け出したいと思うときもあるんですけど、今日本当にこの景色が見れてよかったです。今日は本当にありがとう」というエンドウの言葉を経て、披露されたのは「ダダガー・ダンダント」。温かなこの曲を届け、3人はステージを去って行った。

「PELICAN FANCLUB 2man Live『星座して光』」よりPELICAN FANCLUBのステージの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

「PELICAN FANCLUB 2man Live『星座して光』」よりPELICAN FANCLUBのステージの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

アンコールを求める拍手に呼ばれて、再びステージに登場したPELICAN FANCLUB。エンドウは「yonigeとは東北に一緒にツアーに行ったり、大阪でツーマンイベントをやったり。スタンスにシンパシーを感じるというか、共通するものが多くて」とyonigeとの出会いや思い出を振り返り、「去年yonigeがリリースした『健全な社会』というアルバムでを聴いたとき、電撃が走ったんですよね。牛丸の声に。誰かとフィーチャリングで曲を作りたいと思ったときに、迎えるなら牛丸だなって。牛丸の声を想像しながら作った曲なんですよ」と「星座して二人」について語った。さらにエンドウは「僕は人と人のつながりを大事にしたいと思っていて。共通する趣味がある人、同じバンドが好きな人を他人のように思えなくないですか? 僕はそこをつなげたいと思うんです。今日みたいな空間を作りたいんですよ、もっともっと。少女A、B、Cが混じり合って形になっていく。それがすごく音楽のやりがいだなと思ってるんです。来年、早い時期にアルバムを出そうと思ってるから待っててください」と予告し、新曲を披露した。「Amulet Song」を叫ぶように歌い、エンドウは「今日は最高でした。家に帰って眠るときにみんなのまぶたにこの光景が浮かんで、ようやく『星座して光』が完成します。今日はありがとうございました」と告げる。そして最後に彼らは「記憶について」を気持ちよさそうに演奏して、yonigeとのツーマンライブに幕を下ろした。

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「PELICAN FANCLUB 2man Live『星座して光』」2021年11月5日 LIQUIDROOM セットリスト

yonige

01. 対岸の彼女
02. 催眠療法
03. 子どもは見ている
04. ここじゃない場所
05. サイケデリックイエスタデイ
06. わたしを見つけて
07. どこかのチャイム
08. 27歳 ニセ
09. 27歳 ホン
10. 最愛の恋人たち

PELICAN FANCLUB

01. Who are you?
02. Night Diver
03. Telepath Telepath
04. ハイネ
05. 許されない冗談
06. 7071
07. M.U.T.E
08. Trash Trace
09. 星座して二人 feat. 牛丸ありさ
10. Day in Day out
11. 三原色
12. ディザイア
13. ダダガー・ダンダント
<アンコール>
14. 新曲
15. Amulet Song
16. 記憶について

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音楽ナタリー @natalie_mu

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