ORβITが初のオンラインファンミーティング、歌に乗せて届けたEαRTHへの思い

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ORβITが7月3日にファンクラブ会員を対象に初のオンラインファンミーティング「1st ONLINE FANMEETING『to EαRTH』」を開催した。

ORβIT「1st ONLINE FANMEETING『to EαRTH』」の様子。 (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

ORβIT「1st ONLINE FANMEETING『to EαRTH』」の様子。 (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

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YUGO、SHUNYA、TOMO、JUNE、YOONDONG、HEECHO、YOUNGHOONの7名によって昨年2月に結成を発表した日韓合同ボーイズグループORβIT。昨年11月には1stフルアルバム「00」、今年の4月に1stミニアルバム「Enchant」をリリースするも、新型コロナウイルス感染症の影響で日本と韓国に分かれての活動を余儀なくされ、なかなか楽曲をパフォーマンスすることが叶わない状況が続いていた。このたび日本と韓国をリモートでつなぐ形ではあるが、ORβITは念願のファンミーティングを実施。アコースティックギター、キーボード、カホンなどを中心としたバックバンドの生演奏を取り入れながら、この日ならではのスペシャルなアレンジでORβITの強みでもある歌をじっくりとEαRTH(ORβITファンの呼称)に届けた。

左からYOUNGHOON、HEECHO、YOONDONG。 (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

左からYOUNGHOON、HEECHO、YOONDONG。 (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.[拡大]

HEECHOの透き通った美しい歌声でスタートしたのは1曲目「Bloom」。日本にいるYUGO、SHUNYA、TOMO、JUNEの4人が立つステージと、韓国にいるYOONDONG、HEECHO、YOUNGHOONの3人のステージが交互に映し出されていく。音源ではエレクトロなサウンドと強いビートが印象的なこの曲だが、この日は軽快な鍵盤の音色を軸とした柔らかなアレンジに。メンバーは離れていても思いを重ね合わせるように、息ぴったりに歌声を響かせた。

SHUNYA (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

SHUNYA (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.[拡大]

このイベントではORβITがライブパフォーマンスとトークコーナーを交互に展開。MCの古家正亨氏に「2021年、あと半分くらい残ってますけど、今後ORβITとしてこれからこれだけは絶対やりたいということは?」と尋ねられ、YOONDONGが「僕は音楽番組に出たいです」と真面目に答えるも、YOUNGHOONの「温泉に行きたいです」、HEECHOの「お台場の観覧車に乗りたいです」という観光客のような回答を皮切りに、JUNEが「球技大会とかやりたい」、YUGOが「みんなでスキーとかスノボをやりたいですね」と大喜利のように答えていく。TOMOの「みんなで釣りに行って、お魚をさばいて、いっぱい料理を作ってあげたい」という回答には、メンバーが目を輝かせて盛り上がった。トリのSHUNYAが大喜利にどういったオチをつけるのか期待が集まるも、「みんなで料理をしたいです」という彼の回答は残念ながらメンバーの心に刺さらず。一斉に真顔を作る彼らの姿を目の当たりにして、SHUNYAは「ORβITはこういうときの一致団結がすごいんですよね」と笑った。

YUGO (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

YUGO (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.[拡大]

ORβITにはソロ曲やユニット曲もあるが、この日は編成を変えてのスペシャルなパフォーマンスも行われた。YOUNGHOONのソロ曲「MOONCRYSTALPOWER」はHEECHO、YOONDONGを含む3人バージョンで披露される。アコースティックギターを軸としたサウンドを軸に、YOUNGHOONの温かみのある歌声とHEECHOの儚い歌声、YOONDONGの淀みのない歌声が美しいハーモニーを生み出した。「みずたまり。」はYUGO、SHUNYA、YOONDONGのユニット曲だが、この日は作詞を手がけたYUGOがソロステージを展開。バンドが奏でるみずみずしいサウンドをバックに、YUGOは笑顔を浮かべながらピュアな歌声を響かせた。

YOONDONG (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

YOONDONG (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.[拡大]

ファンミーティングではメンバーへの質問コーナーも設けられた。このコーナーでは、事前にEαRTHから募集した質問に7人が回答。「苦手なものやトラウマはありますか?」という質問に対して、JUNEが「高いところがダメですね。高所恐怖症なんです」、YUGOが「僕は鳥が苦手で。小学校の頃、遊んでいたときに鳥に頭にフンを落とされてからダメなんです」と次々に答えていくも、YOUNGHOONは「トラウマじゃないんですけど、最近できた習慣があります。シャワーをするとき、頭皮に熱がすごいので、シャワーが終わったら涼しい水で頭皮を冷やします」とまったく別方向の回答をしてマイペースっぷりを発揮した。「それぞれが好きな言葉や大切にしている言葉は?」という質問には、YUGOが「理不尽当たり前」、TOMOが「やらない後悔よりやる後悔」、SHUNYAが「信じる」、JUNEが「諦めない」とそれぞれの信念に紐づいた言葉を挙げていく。YOUNGHOONは「“むしろいいかも”。なぜならネガティブな考えも、この言葉でポジティブに考えることができると思います」、YOONDONGは「ドリームです。ドリームを持ってるのが本当に人として大事だと思います」とそれぞれ回答。HEECHOが「宮島優心です。優心という漢字がめっちゃいいと思います。優しい心」とYUGOの名前を挙げると、YUGOは大笑いしながら「うれしいです!」と喜んだ。

TOMO (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

TOMO (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.[拡大]

質問コーナーを終え、TOMOが1人でステージに立って歌い始めたのはORβITのバラード曲「Flor Lunar」。アコースティックサウンドに乗せて、切なさを帯びた美しいハイトーンが響きわたる。HEECHO、YOUNGHOON、YOONDONGが3人で披露したのは、HEECHOのソロナンバー「君へ」。3人の繊細な歌声が絡み合い、ドラマティックな世界観が生み出された。

JUNE (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

JUNE (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.[拡大]

メンバーがクイズに回答するコーナーでは「ファンクラブのコンテンツ『ORβIT TV』#1でYOUNGHOONが何回『そうですよね~』と言ったか?」や「初めてアーティスト写真を撮影したときにメンバーがトーテムポールを作ったときの7人の並び順は?」など、マニアックな難問が続出。そんな中でもYUGOが見事に3問正解して優勝し、賞品を獲得することとなった。このクイズの賞品を決めるにあたって、スタッフは事前に各メンバーからほしいものを3つずつヒアリング。しかし自分がほしい賞品が当たるとは限らず、7人のほしいものが書かれた紙が入ったボックスから引いたものが賞品となる。YOGOは期待に胸を膨らませるも、引き当てたのはHEECHOがリクエストしたという「皿洗いをするときのスポンジ」。数々の賞品の中、よりによってこの紙を引いてしまったYOGOは「最悪だよ!」とガッカリしてうなだれた。クイズの成績が最下位だったHEECHOとYOONDONGは罰ゲームとしてメンバーのモノマネに挑んだが、なぜかSHUNYAもモノマネをすることに。SHUNYAは完璧にメンバー全員分のハイクオリティなモノマネを見せて、6人から「プロだ!」「めっちゃ似てる!」と絶賛された。

左からJUNE、YUGO、TOMO、SHUNYA。 (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

左からJUNE、YUGO、TOMO、SHUNYA。 (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.[拡大]

クイズで盛り上がったあとはJUNEがステージに立ち、ヒップホップチューン「Double 20」を披露。鋭い眼差しでパワフルにリリックを放っていく。迫力のあるパフォーマンスを見せたJUNEは、そのまま「Show Off」に突入。熱のこもったハイスキルなラップを繰り広げ、EαRTHの心を鷲づかみにした。その後、日本組のYUGO、SHUNYA、TOMO、JUNEはアコースティックアレンジで「Crazy Love」を軽やかに歌唱。跳ねるような鍵盤の音色に乗せて、4人は目を合わせながら楽しげに歌を届ける。韓国組のYOONDONG、HEECHO、YOUNGHOONは、先ほどJUNEが投下したナンバー「Show Off」をダンスパフォーマンスとともに披露。スポットライトの演出に彩られながら、3人は一糸乱れぬクールなダンスを展開した。

HEECHO (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

HEECHO (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.[拡大]

ライブ終盤、ORβITは1stオンラインライブ「With」を9月25、26日に行うことを発表した。JUNEは「オンラインという形になりますが、僕たちのパフォーマンスをどうしても見せたくて開催することになりました」と声を弾ませ、YUGOも「歌って踊って、僕たちの全力を尽くしたいと思います!」と意気込んだ。メンバーが最後の1曲のステージ準備に取りかかっている間に、古家氏は「1通、お手紙を預かりしています」と、とある手紙を読み始める。差出人不明の手紙には「『さあ、仕事しよう』というときにこんな状況になり、本当に誰も想像できなかったはずだと思います。21世紀にこんな疫病が出るなんて。結局誰のせいでもないのに僕やスタッフはメンバーたちに、メンバーたちはファンの方々に申し訳ないという気持ちを常に抱えているというのが今の状況です」と新型コロナウイルス感染症拡大の影響によってライブ活動が困難になってしまったこと、そして初めてのライブパフォーマンスは7人そろってやりたいとこだわり続けていたことがまっすぐにつづられていた。さらに手紙には「皆さんもご存知のとおり、韓国の3人はいつかいない時期がきます。だからそれまでは7人が一緒にいる姿を見せたかったんです。でも、いつまで時が経っても叶う気配がどんどん薄くなっていって、答えは出ないままでした。でも、もうなんとか見え始めました。今までは上の3人がいないときの4人のことを心配しすぎていました。ですが、皆さんもご覧になったように、4人だけでも十分にいけます。だから今はもう心配していません。まあ、するけどね」という今後への思いや「日韓で分かれているメンバーでファンミーティングを企画するというだけでも大変なのに、準備で苦労してくださったすべてのスタッフの方々、そして同じくお互いに別の場所で準備するしかなかったメンバーたち、今視聴してくださっているファンの方々、本当に心から感謝します。皆さんの存在がORβITというグループを続ける理由となります」という感謝の言葉が。そして「またいつか、このすべてが終わったときには、7人が一緒でよかった、楽しかった、幸せだったと感じられる時間になればと心から願っています」と書かれており、最後には「21世紀を忙しく生きていくキムヒより」と記されていた。

YOUNGHOON (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.

YOUNGHOON (c)2020 ORBIT UNION All Rights Reserved.[拡大]

手紙を経てORβITが歌い始めたのは、グループにとって始まりの歌とも言えるバラードナンバー「Lazurite」。グループの軸となるような大切な思いがつづられているこの曲をEαRTHにじっくりと届け、7人は初のオンラインファンミーティングを締めくくった。

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ORβIT「1st ONLINE FANMEETING『to EαRTH』」2021年7月3日 セットリスト

01. Bloom
02. MOONCRYSTALPOWER
03. みずたまり。
04. Flor Lunar
05. 君へ
06. Double 20
07. Crazy Love
08. Show Off
09. Lazurite

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