lyrical schoolが豊洲PITで3部構成ワンマン、risanoがフリースタイルで夢語る

lyrical schoolが昨日5月30日に東京・チームスマイル・豊洲PITでライブツアー「lyrical school oneman tour 2021」を締めくくった。

このツアーはニューアルバム「Wonderland」のリリースを記念して開催されたもの。3月から4月にかけてリリスクは群馬・Club JAMMERS、福岡・DRUM LOGOS、千葉・KASHIWA PALOOZA、愛知・伏見JAMMIN’で有観客ライブを行い、その模様を配信プラットフォーム・dlc.tokyoで生配信してきた。チームスマイル・豊洲PITを舞台にしたツアーファイナルは換気時間を挟んだ3部構成。5人は最新アルバムの収録曲を中心にしたセットリストで新たな姿を見せつつ、意外性のある選曲でヘッズ（リリスクのファンの呼称）を驚かせた。

第1部はrisanoの「Welcome to Wonderland」という言葉を合図にオリエンタルなムードの「SHARK FIN SOUP」で幕を開けた。5人はvalkneeが手がけたリリックを挑発的かつ妖艶にラップし、2曲目の「Fantasy」では一転してハイテンションなパフォーマンスを展開。chelmicoのRachelが提供したリリックを歌いながら広いステージを元気よく駆け回り、hinakoは「次の一万円札の絵柄はアタシ」というパンチラインにちなんで自身の顔がプリントされた「次の一万円札」の札束扇子を仰いで笑いを誘った。この日のために書き下ろされた特別なヴァースに続けて披露された「TIME MACHINE」は、KMがプロデュースしたナンバー。この曲ではhimeとともにhinakoも低音でラップするなどメンバーのクールな魅力が引き出された。

DJ BIG-Dを従えた5人は「NOW!」「ワンダーグラウンド」「Hey!Adamski!」と軽快なナンバーをノンストップでつないでいき、yuuとrisanoはキレのあるダンスパフォーマンスも披露する。楽曲が切り替わると同時にスクリーンに大きく表示される曲名の演出もインパクト抜群で、「LOVE」のハンドサインで盛り上がった「LOVE TOGETHER RAP」、Kick a Show、Sam is Ohm提供のアルバム収録曲「Danger Treasure」に続いて、tengal6時代からの楽曲「しってる/しらない」が始まるとヘッズは驚きと喜びを大きな拍手で表現。会場が興奮に包まれる中、リリスクは「REW）PLAY（FF」をエネルギッシュにパフォーマンスし、第1部を締めくくった。

第2部は、けたたましいホーンの音とともに「MONEY CASH CASH CASH」でスタート。この曲はお金をテーマしたALI-KICK提供曲で、hinakoは手にしたマネーガンで「次の一万円札」をバラ撒いてフロアを沸かせる。5人が畳みかけるようなマイクリレーを繰り広げる「OK!」に続いては、レアなパーティチューン「PIZZA」も飛び出し、ヘッズは大盛り上がり。さらにアルバム収録の「YABAINATSU」を皮切りとしたサマチューンのラッシュでフロアをヒートアップさせたリリスクは「Tokyo Burning」「大人になっても」でエモーショナルなムードを生み出すと「LAST DANCE」を踊ってステージをあとにした。

アンコールという位置付けの第3部では、テレビ朝日系「フリースタイルティーチャー」に出演後、MCバトル大会にも出場しているrisanoが広いステージに1人で登場し、アカペラのフリースタイルパフォーマンスに挑戦。緊張した様子を見せつつも、世界ツアー開催という夢をラップして大きな拍手を集めた。risanoの曲振りからPES提供の「Bright Ride」が始まると、ツアーTシャツにデニムでそろえたメンバーがステージに集結。この日初めてのMCで新たなライブツアーの開催を発表したあと、5人は「Curtain Fall」で終幕に向けたムードを作り出し、最後はゴスペル調の「SEE THE LIGHT」をしっかりと歌い上げた。

dlc.tokyoでは本公演の配信チケットが6月6日17:59まで販売されており、購入者は同日23:59までアーカイブを視聴可能。見逃した人はアーカイブをチェックしよう。