ゆず1年越しの「YUZUTOWN」ライブ実現、「桜木町」のアフターストーリーを描いた新曲初披露

ゆずのオンラインライブ「YUZU ONLINE LIVE 2021 YUZUTOWN / ALWAYS YUZUTOWN Supported by 日本生命」の初日公演「DAY 1 YUZUTOWN」が昨日5月29日に配信された。

ゆずは昨年3月よりアルバム「YUZUTOWN」を携えたアリーナツアー「YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWN」を開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により全公演の中止を発表。しかしながら最終リハーサルまで仕上げた「YUZUTOWN」のライブエンタテイメントをどうしてもファンに届けたいという思いから、2日間のオンラインライブを実施するに至った。

公演に期待を寄せるゆずっこ（ゆずファンの呼称）たちのコメントが続々と投稿される中、配信画面が切り替わり、「YUZUTOWN」のジャケットイラストをモチーフにしたアニメーションがスタート。映像が終わると、このジャケに描かれた街並み“YUZUTOWN”が広がる神奈川・ぴあアリーナMMのステージの様子が映し出され、北川悠仁と岩沢厚治は「夢の地図」でライブの幕を開けた。ゴンゾーを含むパフォーマーやホーン隊を交えたにぎやかな1曲目が終わると、北川が「僕たちの1年間の思いが詰まったライブ、どうか最後まで楽しんでください」と挨拶。2人はファンから高い人気を誇る「桜木町」を“大きな観覧車”をバックに歌い上げた。続いてライブであまり披露されることのないレア曲「レストラン」をしっとりと歌唱し、「まだまだ」で突き抜けるような歌声を届けると、視聴者から拍手のスタンプが多数送られた。

ライブ中盤の「チャイナタウン」では寸劇風のパフォーマンスが繰り広げられた。中華料理店を訪れた北川は女性店員と息の合ったダンスを見せるも、合間にはゴンゾーと揉み合いになり、フライパンで一撃を食らう。そのままイスに縛り付けられてしまい、身動きの取れない北川。彼を救いにきたのは先ほどの女性店員で、たった1人で敵と戦い北川を救出すると、2人は肩を組んで喜びに満ちたダンスを踊った。次の「公園通り」では北川が“YUZUTOWN”内を闊歩。行き交う人々との交流を終え、ある楽器店でアコースティックギターを受け取ると、岩沢と合流してにこやかにそれをかき鳴らした。

パーカースタイルから「YUZUTOWN」のロゴ入りセットアップに着替えた北川と岩沢。「栄光の架橋」では2人が「ゆず 弾き語りドームツアー2019 ゆずのみ～拍手喝祭～」をはじめとした過去のライブシーンをバックに、「SEIMEI」では大木や動物たちの映像を背に壮大な楽曲の世界観を表現した。ひと段落した岩沢は「あっという間に過ぎていきますね。あんなに練習したのにどんどん終わっていく」とここまでのライブを振り返る。北川も「俺たち3週間も練習したのに、1曲終わるたびに悲しくなるよね」と名残惜しそうな様子だったが、「もうすぐ夏がやってくるのでこの曲を」と次の曲を紹介し、嵐への提供曲「夏疾風」を始める。激しいバンドアレンジが施されたこの曲を、2人はアグレッシブにパフォーマンスした。

北川の雄叫びとともに始まったのは、インド風の世界観をゆずなりに表現した「イマサラ」。スタンドマイクの前でストイックに演奏を続ける岩沢とは対照的に、豪華な民族衣装に身を包んだ北川はダンスを踊ったり、タオルを振り回したりとハイテンションな様子だ。曲の途中には象がデザインされたきらびやかなイスに北川が腰掛け、パフォーマーたちにイスごと担ぎ上げられる。そして立ち上がると、「踊れ、踊れー！」とファンを煽りながらダンスを踊り続けた。独特の世界観でファンを楽しませたゆずは、ライブ定番曲「夏色」の演奏へ。カラフルなテープが舞う中、多くのダンサーとともにはつらつとしたパフォーマンスを展開した。エネルギッシュな楽曲を畳みかけ、ひと息ついた北川は「ただツアーができるのをじっと待っていたわけではなく、配信ライブをやったり新曲を作ったりしていました」とこの1年間を回想。岩沢とともに「桜木町」のアフターストーリーをテーマにした新曲「NATSUMONOGATARI」をお披露目し、ファンを歓喜させた。最後には季節が移ろう映像をバックに「花咲ク街」を歌い上げ、初日公演に幕を下ろした。

本公演の模様は本日5月30日（日）21:00、6月4日（金）21:00の2回にわたってリピート配信される。6月5日（土）21:00にはオンラインライブの2日目公演「DAY2 ALWAYS YUZUTOWN」の配信が行われる。