放課後プリンセスの“歌姫”舞花、卒業ライブ計25曲に込めた7年間の思い出

放課後プリンセスの舞花の卒業ライブ「放課後プリンセス 舞花卒業LIVE 2021～Thankful flowers～」が3月18日に東京・TSUTAYA O-EASTで開催された。

2014年の加入以降、その高い歌唱力で放プリのパフォーマンスを支えてきた舞花。新型コロナウイルスの感染拡大対策が徹底される中、彼女の卒業を見届けようとTSUTAYA O-EASTには多くのファンが集結し、ツイキャスで行われた有料生配信にも多くの視聴者が参加した。王冠型の扉のセットが印象的なステージに現れた放プリは、まず序盤のブロックである“シンデレラゾーン”で「制服シンデレラ」や「純白アントワネット」など、メジャーデビュー初期のキラキラした雰囲気の楽曲を連発。このライブのセットリストを自ら構成した舞花は、伸びやかで力強い歌声を思う存分会場に響かせた。

続いて「キミペディア」「アツはナツい！」など4曲をつなげたメドレー、舞花が振り付けを手がけた「HOPE, RESTART ～希望の光 射す場所へ～」を候補生である放プリユース3人がパフォーマンスするコーナーを挟み、ライブはシリアスでクールな楽曲が並ぶ“デュアリーナゾーン”へ。「Black or White」では椅子を使ったパフォーマンスや、舞花が背中に大きな羽が付いた黒鳥の衣装に着替える演出に観客の視線が釘付けになった。次の“クレオパトラゾーン”では舞花の卒業シングルである情熱的なナンバー「灼熱のミステリーアイ」が披露されたほか、途中のMCで候補生の西宮愛理が正規メンバーに昇格することが明らかに。西宮が意気込みを語る挨拶を経て、放プリは彼女を含む6人編成で「絶世クレオパトラ」を笑顔いっぱいでパフォーマンスした。またアッパーチューン「ライチレッドの運命」の曲中には、舞花が気合いの入ったフェイクでファンを圧倒した。

ライブ後半、放プリは舞花が「私の人生を変えた曲」と語る「青春マーメイド」をはじめ、「満月のアンコール」や「秘密のティアラとジェラート」を次々に披露。明るくも切ない王道アイドルソング「ジュリエット ～君を好きな100の理由～」を晴れやかな表情で歌唱し、フロアに手を振りながらステージをあとにした。アンコールではまばゆい白のドレスに身を包んだ舞花が1人で登場し、自身が作詞したソロバラード曲「My love song」を熱唱。「出会ってくださったすべてのファンの皆様、お名前を挙げきれないほどのたくさんの方に支えていただいてここまで来ることができました」「『灼熱のミステリーアイ』に『叶わない夢 君にはないんだって 歌い続ける』という歌詞があるけれど、本当にそれを体現する私でいたいです。今ここで約束します！」と感謝の気持ちをしたためた手紙を読み上げた。

涙ながらに自身の気持ちを伝え終えた舞花は、その後メンバーから花束とモザイクアートのプレゼントを受け取り、歓喜と感動の表情を浮かべる。さらに放プリのOGメンバーである小田桐奈々、山口みらん、木月沙織がサプライズで登場すると、普段の先輩然とした姿から一変、子供のように無邪気な笑顔を弾けさせた。そして放プリはステージで円陣を組んでメンバー同士言葉を交わしたのち、感動的なムードの中で卒業ソング「桜咲く」を歌唱。「辛かった思い出ほど 笑えるよね」「振り返れば日々は夢みたいに 記憶のその全て愛おしくて 湧き上がる ありがとう」という歌詞を響かせ、最後は舞花が初めて参加したシングルの収録曲「バカだね」で全25曲、約3時間10分におよんだ卒業ライブを締めくくった。