この公演は2月に東京・LIQUIDROOMで行われた全国ツアー「“LIVE DAM Ai” presents STAND BY BiS」の最終公演以来およそ8カ月ぶりとなる有観客のワンマンライブ。BiSはホラー映画の世界から飛び出したかのような新衣装をまとい、濃いめのアイメイクを施した姿で研究員(BiSファンの呼称)の前に登場した。まずトギーが「東京都渋谷区から参りました。BiSででございます。改めましてよろしくお願いいたします」と挨拶し、代表曲「STUPiD」で勢いよくライブをスタートさせ、序盤から気迫みなぎるパフォーマンスを繰り出していく。フロアの研究員は声出し禁止という条件ながら腕を上げて踊り、曲が終わるごとに大きな拍手を送った。
ダークなインダストリアルチューン「DEAD or A LiME」ではホラーテイストのビジュアルも相まって、すごみのある表情を見せたBiS。「イミテーションセンセーション」などエモーショナルな楽曲を続けて披露し、ヘッドバンギングやスクワットを繰り返すハードな振り付けの「thousand crickets」を苦しい表情を浮かべずに真顔で歌い踊った。さらにBiSは「I WANT TO DiE!!!!!」など観客の前で初披露となる曲を多数交えたセットリストで会場の熱気を高め、イトー・ムセンシティ部とトギーが「BiSがー! 名古屋にー! 来たぞー!!」と高らかに宣言。「BiSと一緒にニャンニャンしてくれたらうれしいニャン」というトギーの言葉のあとに届けられた「LOVELY LOVELY」では、ステージで猫をイメージした振り付けを見せるメンバーと同様、観客も猫のポーズを取って楽曲を楽しんだ。ライブ後半、BiSは「BASKET BOX」や「FUCKiNG OUT」などアッパーなロックチューンを連投。チャントモンキーが「今BiSを観てくださっている、すべての方へ。私たちは手を伸ばし続けます。聞いてください、『TOUCH ME』」と語り、ラストナンバーをファンに捧げた。
アンコールでは4人それぞれが研究員の前に立てた喜びと感謝を伝え、ネオ・トゥリーズは「会えない期間も皆さんの温かい声が届いていて、それが私にとって大事なお守りになっていました。今日ライブをして、皆さんにうれしいと楽しいをもっと届けたいと改めて思いました。つらいこととか悲しいことがあったとき、BiSが皆さんの生きる力になったらいいなって思います」とコメント。チャントモンキーはコロナ禍で活動が制限される中で自分を見失い、思い詰める時期があったことを明かしつつ、「ここに立って、皆さんが笑顔で踊ってくれている姿を見て、これからも皆さんのためにがんばりたいって思いました。これからも武道館を目指して……武道館で皆さんと踊りたいと思いました」と改めて決意を表明した。なおBiSは11月1日に北海道・札幌文化芸術劇場hitaru、15日に京都・ロームシアター京都、28日に宮城・電力ホールでもワンマンライブを行う。
関連する特集・インタビュー
「KiLL YOur WiNTerxxx -ANTi WiNTER-」
2020年11月1日(日)北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
OPEN 18:30 / START 19:30
「KiLL YOur WiNTerxxx -WAiTiNG SUMMER-」
2020年11月15日(日)京都府 ロームシアター京都
[1部]OPEN 14:00 / START 15:00
[2部]OPEN 18:00 / START 19:00
「KiLL YOur WiNTerxxx -Sorry!! I don't feel.-」
2020年11月28日(土)宮城県 電力ホール
[1部]OPEN 14:00 / START 15:00
[2部]OPEN 18:00 / START 19:00
関連記事
リンク
関連商品
J_ROCKNews @J_ROCKNews
BiS「東京都渋谷区から参りました」8カ月ぶりに研究員と踊った名古屋ワンマンライブ https://t.co/mHUWSjjZUO