Rei、無観客のブルーノート東京で“同志”GLIM SPANKYとのセッション楽しむ

Reiが昨日9月25日にオンラインライブ「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.11 Net Surfing!」を開催した。

「Reiny Friday」は2015年にスタートしたReiの自主企画イベント。毎回彼女がリスペクトするミュージシャンがゲストに招かれてきた。今回はGLIM SPANKYが“Friends”として登場し、無観客の東京・ブルーノート東京を舞台にした2組のセッションが実現。ライブの模様はPIA LIVE STREAM、Streaming+、ZAIKOを通して有料生配信された。

雨の音に包まれながら真っ赤なジャケット姿で登場したReiはアコースティックギターを手に取り、「Reiny Friday」のテーマソング「Rainy Monday Blues」を最初に歌唱。バンドの演奏が始まるとエレキギターに持ち替え、ファンキーな自己紹介ナンバー「My Name is Rei」や、専門学校「モード学園（東京・大阪・名古屋）」のCMソングとして今年4月に配信リリースした「What Do You Want?」などを立て続けにプレイした。「楽しいねえ」と笑みを浮かべつつ、その後もReiは生き生きとしたステージを続け、5曲目にロカビリー調の「Route 246」を披露。歌詞に「Blue Note」というワードが登場するこの曲の途中にGLIM SPANKYを呼び込んだ。

まず3人はヘビーなサウンドのGLIM SPANKYのナンバー「愚か者たち」をセッションする。Reiは松尾レミ（Vo, G）の歌声にコーラスを重ねたり、色違いのギブソンES-345を持った亀本寛貴（G）と向かい合ってギターソロを弾いたりと、息の合ったコラボレーションで視聴者を魅了。アッパーチューン「褒めろよ」では松尾と同じリッケンバッカーに持ち替え、エネルギーに満ちた迫力のパフォーマンスを繰り広げた。

ライブ中とは打って代わり、MCでは過去の共演や松尾の提案により自粛期間中に文通したことを振り返ったり、視聴者からの質問に答えたりと、まったりとした自然体のムードでトークする2組。Reiの「こうやって同じ志でがんばっている仲間の姿を見てすごく勇気が出るし、ずっと音楽をやっていたいという気持ちが高まっていますので、そんな思いで歌いたいと思います」という言葉のあとには、サザンロックを彷彿とさせるReiの楽曲「Long Way to Go」が披露された。またGLIM SPANKY「The Flowers」の披露前にはReiが歌詞に込めた思いを尋ね、松尾が「この曲を聴くことで今みたいなキラキラした瞬間に気付けたらいいな、というメッセージを書きました」と回答。この曲ではReiによる鋭いスライドギターの音色が響きわたった。

ここでGLIM SPANKYは一旦退場し、Reiによる単独のステージが再び展開される。ジャケットを脱ぎ、白のフライングVを携えたReiはウッドベースの生み出すリズムが心地よい「Tumblin'」をプレイ。「New Days」ではサングラスをかけ、パワフルかつ絶妙なギターソロを披露して視聴者の心を引き付けた。またReiは11月25日にニューアルバム「HONEY」をリリースすることを告知し、「もう偽れないと思ったんですね。まがいものというか、作りものというか、嘘ついて音楽できないなと思ったんです。なので、もしかしたらこの作品を聴いてドン引きする人もいれば、がっがりする人もいるかもしれないけど、やっぱり人と人とは正直にしか付き合えないなと思ったんですよ。大切な人をもっと大切にしたいと思ったし、音楽をもっと全力で一生懸命届けたいなって。そんな思いを全部作品に込めました」と本作に対する思いを語った。

ライブが終盤に差しかかると、Reiはアコースティックギターを抱えて「Connection」「DANCE DANCE」などを畳みかけるように演奏。最後は再度GLIM SPANKYを招き、「BLACK BANANA」をセッションした。Reiと亀本はお互いにジャズマスターを持ってギターバトルを繰り広げ、バンドのメンバーたちもそれぞれソロを披露。3人は高揚感に包まれながら11回目の「Reiny Friday 」を締めくくった。