昨日10月25日にTHE VERBSの来日ツアー「THE VERBS JAPAN TRIP 2010」が開幕。初日の東京・渋谷C.C.Lemonホール公演には多くの観客が足を運び、良質なインディロックサウンドを大いに楽しんだ。
THE VERBSが日本でツアーを行うのは、2006年に「THE VERBS+
そして開演時刻を20分ほど過ぎた頃、会場がゆっくりと暗転。紫色のダウンライトに照らされたステージに、上手からメンバー4人が静かに登場すると、大きな拍手が沸いた。メンバーはそのまま、舞台上にいくつか設置されているスタンド型のフロアライトのスイッチを入れていく。やわらかな光に照らされながら、1曲目としてニューアルバム「Trip」のオープニングナンバー「World's A Mess」のイントロを鳴らし始めた。
ミーガン・ヴォス(Vo, G)の少しハスキーでコケティッシュな歌声を、スティーヴ・ジョーダン(Dr)とピノ・パラディーノ(B)が紡ぎだす重くグルーヴィなリズムが支える。そしてリードギターを担当するのは奥田民生(G)。客席に背中を見せるように半身に構えながら、ソロパートをしっかりと、また奔放に鳴らす。
ライブではニューアルバムからの楽曲を中心に、「Hey, Hey, Uh-huh」「Burnt Out Star」など民生参加楽曲も演奏。また「Silent Man」「I'm Your Chocolate」など前作からのナンバーも披露し、ときにたゆたうようなゆったりとした音像で、ときに固く跳ねるようなビートで会場を包み込んだ。
また、ライブ中盤の「Love Is The Drug」では、曲の前にスティーヴが「We have some seats, anybody come and sit?」と客席に向かって呼びかけ、民生が「そんな勇気のあるヤツはいないよ(笑)」と笑うも、上手側前方の席に座っていた観客がステージに呼び込まれる。ラッキーな女性2人が舞台中央に据え置かれたラブソファで楽曲を堪能するという、うれしいハプニングもあった。
さらに後半では、ミーガンが「This is special treat for you. The powerful trio rock this hall!」と言って一旦退場。「ミーガン休憩です」と民生が口にすると、スティーヴが「We gonna play some songs from TAMIO's new album.」と言い、わぁっと歓声が起こる。そのまま民生がマイクをとり、最新アルバムからの楽曲含む3曲を熱唱。力強い民生の歌声を受け、C.C.Lemonホールはライブハウスさながらの盛り上がりを見せた。
この日バンドはアンコールも含めて、全19曲を演奏。実力派アーティストが揃ったバンドでしかなし得ない、自然に体が揺れるグルーヴとタフなサウンドを存分に楽しめる一夜となった。なお、このあとバンドは本日10月26日に東京・SHIBUYA-AXで東京公演2日目を実施。11月1日の京都・磔磔での追加公演まで全国5都市を巡回する。公演によっては当日券の販売が予定されているので、THE VERBSの叩き出すロックを体感したい人は足を運んでみよう。
THE VERBS JAPAN TRIP 2010
2010年10月26日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
2010年10月28日(木)愛知県 名古屋CLUB DIAMOND HALL
OPEN 18:00 / START 19:00
2010年10月29日(金)大阪府 なんばHatch
OPEN 18:00 / START 19:00
2010年10月31日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO
OPEN 17:00 / START 18:00
2010年11月1日(月)京都府 京都磔磔
OPEN 18:00 / START 19:00
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リンク
- The Verbs - Official Website
- The Verbs「TRIP」Release&Japan Tour
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音楽ナタリー @natalie_mu
THE VERBS、民生加入後初来日ツアー1日目は大盛況に http://natalie.mu/music/news/39628