音楽ナタリー - 最新音楽ニュース

bird、中島美嘉、ACOらがASATOに捧ぐメモリアルステージ

33

ACObirdRYO the SKYWALKER中島美嘉らのコーラスを担当し、多くのアーティストに慕われていたシンガーASATO。昨年亡くなった彼女のメモリアルイベント「Lady Soul - ASATO memorial live -」が、1周忌にあたる10月5日に東京・Shibuya O-EASTで行われた。

チャリティとして行われたこのイベントには、ASATOとゆかりのあるアーティストやスタッフが多数参加。事前に出演がアナウンスされていたACO、bird、井手麻理子、HOME GROWN、MOOMIN、RYO the SKYWALKER、中島美嘉、Sugar Soulことアイコsun(KAM)の8組に加え、スペシャルゲストとしてPUSHIMも登場。さらにASATOのパートナーとして知られるMegもイベントに全面的に参加し、会場を大いに盛り上げた。

第1部はASATOが弟のように可愛がっていたというDJ KITTOのDJプレイからスタート。ゆるやかなレゲエチューンでフロアが十分にあたたまったところで、ゲストバンドのHOME GROWNがステージにスタンバイ。続いてトップバッターのMOOMINが登場し、「歩いて行こう~Looking For The Brand New Day~」を美しいハイトーンボイスで披露した。また終盤にはライブでASATOと一緒に歌っていたというナンバー「MOONLIGHT DANCEHALL」をMegとともにデュエットし、とろけるようなハーモニーでオーディエンスを酔わせた。

続いてのアクトはRYO the SKYWALKER。「今日歌う曲は、どれもASATOにコーラスしてもらった曲です。ASATOによって息を吹き込まれた曲です」と宣言すると、軽やかなステップを踏みながら熱いボーカルで「Starting Over」を披露した。合間のMCではASATOとの思い出話も明かし、「ASATOは怒らしたらホンマに怖かった!(笑)」と暴露して会場を沸かせた。その後はスペシャルゲストとしてPUSHIMが登場。歓声に導かれるように現れた彼女は「(子供が)産まれる予定を延ばしてくれました!」とふっくらしたお腹をなでる。そしてASATOへ思いを馳せるように、ヒット曲「FOREVER」を披露した。パフォーマンスはここで終わりだったが、続けてASATOを思って作ったというバラードが流され、会場を優しく包み込んだ。

第1部のレゲエセクションに対して、転換を挟んで始まった第2部のディーヴァセクションでは女性アーティストが次々と登場。Megをはじめサポートメンバーもシックなファッションに身を包み、歌姫たちのパフォーマンスをバックアップした。第2部の先陣を切ったアイコsunは、カラフルな衣装をまとい、ソウルフルなボーカルで会場をヒートアップ。MC中には「本当にASATOには世話になったんです。本当にかけがえのない人、声でした」と天国にいるASATOへの感謝を伝えた。

ACOはマニッシュなファッションでステージ上へ。「雨の日の為に」など、切なげで甘い歌声を聴かせる一方、MCではMegと息のあったトークを展開。「ASATOと初めて仕事をしたのは18歳だったのに、もう33歳だよ!」と笑いを誘った。ACOの作り出したしっとりした空気を、明るく一変させたのは井手麻理子。ASATOと初めて仕事をしたという「~Seek~それが愛かもしれないから」などを芯のある太いボーカルで熱唱した。

続いて白いブラウスとベージュのパンツ姿で現れた中島美嘉は、バラード「あなたがいるから」を目を閉じながらパフォーマンス。曲の途中でASATOを思い出し感極まって涙するも、Megの「がんばれ!」という激励を受けパフォーマンスを無事終えた。そして本編のトリを務めたbirdは1曲目の「空の瞳」で、ピアニストの島健の飛び入りを交え、会場の熱気を高める。続いて「初めてASATOさんと歌った曲です。この曲を歌うたびに、ASATOさんの笑顔に会える気がしてます」と自身のデビュー曲「SOULS」を披露し、オーディエンスの笑顔を呼んだ。

“ASATO”コールから幕を開けたアンコールでは、Megがステージ中央に。「こんな真ん中で歌うの初めてです。ASATOもこういうことやりたかったと思うんだよね。こんなこともやっちゃったりして……」とフロアに近づき、前列の観客たちと触れ合う。そして「ASATOによく『Meg愛してる!』って言われてたんだけど、ちゃんと返せなくて。その思いを返す曲を歌います」と小田和正の「風のように」を情感を込めて歌い上げた。ラストナンバーは、MegとASATOがよくカバーしていたというキャロル・キング「You’ve Got a Friend」。出演者やアーティスト仲間たちがステージに集まり、亡きASATOに向けてその歌声を届ける形でイベントは終幕した。

音楽ナタリーをフォロー