音楽ナタリー - 新曲リリース・ライブ情報などの音楽ニュースを毎日配信

GLAY&押井守がコラボトーク「今度は声優もやります」

112

GLAYとアニメーション作家・押井守がコラボレーションした短編アニメーション映画「Je t'aime」の特別試写会&トークイベントが、昨日9月26日にユナイテッドシネマ豊洲にて行われた。

「Je t'aime」は10月13日リリースのニューアルバム「GLAY」に収録される新曲「Satellite of love」のプロモーション映像として制作されたもの。GLAYのHISASHI(G)が押井の熱烈なファンだったことがきっかけでプロジェクトがスタートした。

会場には抽選で招待されたファンも多数集結。まず「Je t'aime」が大スクリーンで上映され、集まったファンは迫力の映像と独特の世界観を存分に堪能した。続いてMCに茂木淳一を迎えてのトークショーがスタート。序盤は待望のニューアルバム「GLAY」にまつわるトークを展開する。実に3年9カ月ぶりとなる今回のオリジナルアルバムについてTAKURO(G)は「次が10枚目ということで並々ならぬ思い入れがあって、『これぞGLAY』というサウンドが見つかるまで妥協せずに探し続けていました。15周年以降の道が明確に見えるまではアルバムを出すのを止めようと決めていたために3年9カ月も空いてしまったんですが、去年のベストアルバムを巡る活動を通じてみんなからたくさんのものをもらって、今だったら最高のものが作れそうだということで制作をスタートさせました」と語った。

またアルバム初回限定盤DVDに収録された、今年7月に行われた男性限定ライブ「BOYS ONLY NIGHT」のライブ映像に話が及ぶと、TERU(Vo)は「デビュー直後ぐらいからやり始めた企画なんですけど、今は大きなライブハウスでできるようになりました。歓声も普段と全然違うし今年は空気もすごく薄くて、メンバー全員終わった瞬間『もうやりたくない』って(笑)。でもそう言っててもやっちゃうから続いてるんですけどね」と苦笑。JIRO(B)も「次回からタイトルを変えますから。『BOYS ONLY NIGHT』じゃなくて『地獄ナイト』にしたいです(笑)」と当日の辛さを思い出している様子だった。

ここで押井守が加わり、短編「Je t'aime」の話題へ。もともとGLAYと押井の出会いは今から約10年前、HISASHIがファンクラブの会報で連載していたコーナーのためにインタビューに行ったのが最初とのこと。初対面の印象について押井は「(予想していたよりも)えらい地味だな、と(笑)。僕は全然GLAYのことわかってなかったんだけど、スタジオの女性スタッフが大騒ぎになっちゃって、そっちにびっくりしてました(笑)」と振り返った。

今回の短編アニメは“GLAYの楽曲のプロモーションビデオ”とも“短編アニメのためにGLAYが楽曲を提供”とも異なり、双方のアイディアや世界観を話し合いながら制作されている。メンバー全員との最初のミーティングでは「まず監督が考えていることを訊いてみよう、そして自分たちが何をできるのか出していこう」という前提だったと語るTAKUROだが、「でもHISASHIが隣ですごいメラメラ燃えてるんで……HISASHIがやりたいってことをやらせてあげたいじゃないですか(笑)」と、HISASHIの気合に後押しされたことを明かした。

また、押井は今回の作品のテーマを「最終的には“愛”だと思いました。今まで正面切ってテーマにしたことがなかったんですけど、今回のアニメでは“報われない愛”を中心に据えて表現しました」と説明。「短編を作るのはシンプルに表現しないといけない分、非常に難しい。『曲1曲で何を表現できるか』という部分に通じるものがあると思います」とも語った。

その後は観客から寄せられた質問にも回答。「アニメの声優としてGLAYを使うとしたら?」という質問に押井が「高そうだからなぁ(笑)」と答えると、TERUは「破格でやります!」と即答。HISASHIは早速発声練習をしながら「やぶさかではないってこういうことなんですね」と意気込みのほどを見せていた。さらに今後のコラボレーションの予定を尋ねられた押井は「こういうのは縁なので。今回も初めて会ってから10年経って縁があって実現したわけですし。またそういう時期が来たらぜひやりたいですね」と前向きな姿勢を見せていた。

「Je t'aime」はアルバム「GLAY」初回限定盤DVDに完全収録。世界各国の短編映画祭にも出品されており、今後は世界各地でも注目を集めることとなりそうだ。

音楽ナタリーをフォロー