チッチ主催企画、BiSHと突然少年の白熱セッションに沸いた新代田FEVERの夜

BiSHのセントチヒロ・チッチがオーガナイザーを務めるライブイベント「THAT is YOUTH!!!!FES vol.2 curated by CENT CHiHiRO CHiTTiii」が、昨日2月4日に東京・新代田FEVERで開催された。

「THAT is YOUTH!!!!FES」は2019年7月に初開催され、今回で2回目となるライブイベント。チッチの「突然少年のファンにもBiSHを観てもらいたい」という思いから、チケット100枚は突然少年のライブ会場で手売り販売され、キャパ300人の新代田FEVERを埋め尽くす観客が2組の熱い競演を楽しんだ。

先攻の突然少年は上半身裸になって定位置に着き、「こんばんは、突然少年です。よろしくお願いします」と大武茜一郎（Vo, G）が挨拶。ゆったりしたテンポで「サマータイムストレンジャー」を奏で始め、徐々にテンポを上げて熱い演奏を届けた。ドラムのビートにフロントの3人が音を重ねて始まったのは、人気曲「火ヲ灯ス」。大武は「BiSHと友達になりに来ました！」とオーディエンスを盛り上げた。またMCでは、とだげんいちろう（B, Cho）が「リハーサルで高校生の頃を思い出して、綺麗な女の子がいて、机に近付くだけでドキドキする感じをひさびさに思い出しました」と笑顔を見せ、大武は「ライブはどれも気合い入れてやってますけど、今日も汗だくでやっていきましょう！」と呼びかけた。その言葉通り、突然少年は白熱したパフォーマンスを続け、ラストに「ひとり」を演奏。大武が「今日はチッチと新代田でデート」と替え歌をしてみせ、BiSHにバトンを渡した。

BiSHは大歓声を浴びながら登場し、「スパーク」でライブをスタートさせた。「突然少年が全力で来てくれたぶん、全力でいくぞ！」とチッチが気合いをみなぎらせ、「BiSH-星が瞬く夜に-」で場内の一体感を高める。モモコグミカンパニーが「お前ら付いてこいよ！」と煽るなど攻撃的な姿勢を見せるBiSHは、高速BPMの「DEADMAN」をステージから身を乗り出して熱唱。チッチは「今日は『THAT is YOUTH!!!!FES』で少年みたいな象徴のバンドとツーマンができてうれしいです。突然少年のライブも観せてもらったんですけど、汗だくベトベトの上裸で一生懸命歌を届けている姿にわーって気持ちになって」と興奮した表情を浮かべる。続けて「新代田FEVERはずっと大好きな箱で、BiSHとして立ちたかった場所なので今日ここに立ててうれしいです。私も突然少年の曲を聴いて学生の頃の気持ちを思い出したので、あの頃に戻った気持ちで歌います」と話し、「Story Brighter」を投下。フロアのさらなる熱狂を誘い、ラストの「beautifulさ」まで合計9曲を披露した。

アンコールではチッチが「皆さんまだ元気ですか？ 大好きなFEVERで大好きな突然少年とツーマンライブということで、セッションをしたいと思います」と宣言し、ステージに突然少年を迎え入れる。BiSHと突然少年は「BiSHの曲で一緒にやりたい曲を選んできました。めちゃくちゃいい曲だし、歌詞が僕らの音楽にも通じるものがあってBiSHと一緒にやれたらと思い選びました」という大武の言葉に続けて、BiSHの「ALL YOU NEED IS LOVE」をセッション。さらにチッチお気に入りの楽曲だという突然少年の「火ヲ灯ス」でも共演した。BiSHのメンバーは順番に「初恋を思い出せ！」と大声で叫び、最後にチッチはフロアにダイブして「初恋を思い出せ！」と絶叫。場内の熱気をピークにまで高め、2度目の「THAT is YOUTH!!!!FES」は大団円を迎えた。

なお終演後には来場者全員にチッチのメッセージとQRコードが記載されたカードが配布された。BiSHのTwitterアカウントでは、エリザベス宮地ディレクションによるアンコールセッションの模様を収めたアフタームービーが公開されている。

※記事初出時、メンバー名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。