そらる、10周年ツアーファイナルで自分らしいライブ「夢の続きを見ている感覚」

そらるが4月14日に千葉・幕張メッセ国際展示場4・5・6ホールで全国ツアー「SORARU LIVE TOUR 2019 -10th Anniversary Parade-」の最終公演を行った。

このツアーはそらるの音楽活動開始10周年を記念して開催されたもの。そらるは3月10日の宮城・SENDAI GIGSを皮切りに、北海道・Zepp Sapporo、大阪・Zepp Osaka Bayside、福岡・Zepp Fukuoka、愛知県・Zepp Nagoya、幕張メッセ国際展示場4・5・6ホールの全国6カ所を回ってライブを行った。

観客の持つペンライトで場内が青い光で満たされる中、純白の衣装に身を包んだそらるは静かにその姿を現すと「銀の祈誓」でライブを開始。続けて「セパレイト」「群青のムジカ」を披露し、憂いを帯びた歌声を激しいバンドサウンドに乗せて観客に届けていく。「Liekki」「シャルル」で伸びやかな歌声を響かせたそらるは「月世界旅行」を軽快に歌唱。この曲ではバンドメンバーそれぞれが巧みなソロプレイを披露して会場を盛り上げた。

バンドがセッションを繰り広げたあと、衣装を変えて登場したそらるはバラードナンバー「ゆきどけ」をしっとりと歌う。彼は「嘘つき魔女と灰色の虹」で歓声を浴びながら花道を歩き、四方をファンに囲まれたセンターステージにたどり着くと「ビー玉の中の宇宙」を披露。円錐状の光の束が彼の周囲に降り注ぎ、シャボン玉が舞う中、そらるは透き通った歌声で観客を魅了した。その後、映画「賭ケグルイ」の主題歌である「アイフェイクミー」などを披露したそらるは、2017年11月の全国ツアー「SORARU LIVE TOUR 2017～夢見るセカイの歩き方～」神奈川・横浜アリーナ公演について言及すると、「あのときの夢の続きを見ているような感覚です」としみじみ語った。

ツアーの各会場でファンからのリクエスト曲をパフォーマンスしてきたそらるは、ツアーファイナルでは「ジグソーパズル」を披露。続く「夢のまた夢」でトロッコに乗り込むと会場中を移動してファンを歓喜させた。ライブ終盤、そらるが「ここからラストまで盛り上がっていきましょう。きっと驚いてもらえると思えます」と述べると、ファンファーレが鳴り響き、そらるの背後にオーケストラが出現。そらるはオーケストラの壮大な演奏をバックに「FirePit」をパフォーマンスし、ファンの合唱を場内に響かせる。続けて「彗星列車のベルが鳴る」を歌ったそらるは、桜色の紙吹雪が舞う中、「長い坂道」を優しく歌い上げてライブ本編を締めくくった。

アンコールでそらるは「本当に軽い気持ちで動画投稿を始めて最初は数十再生。10個もコメントつかなくて。でも、すごく楽しかったんだよな」と活動を振り返る。また今回のライブについては「すごく怖くて、自分らしさとか考える余裕もなかったけど、自分らしいツアーになったんじゃないか、いいライブだったんじゃないか」と語り、「それもみんなが笑って、声を聞かせてくれたおかげだと思う」とファンに感謝した。

ここでそらるは「言わなきゃいけないことがある……」と告げて観客を身構えさせると、7月17日にニューアルバムをリリースすることを発表。ファンを大いに喜ばせる。そして「ニューアルバム発売おめでとう！」の掛け声で会場に集まったファンと記念撮影を行うと、最後は風船が飛び交う中、3月発売のニューシングル表題曲「ユーリカ」を披露。大歓声が場内に響きわたる中、そらるは「孫ができたら自慢します。そのくらいの宝物をありがとな。またどっかで会おう」と微笑み、ステージをあとにした。