MY FIRST STORYがひさびさに5人編成でのライブ敢行「必ずこの5人で帰ってくるよ」

MY FIRST STORYが公式会員制サイト「STORYTELLER」の会員限定ツアー「STORYTELLER TOUR 2019」のファイナル公演を2月24日に東京・Zepp Tokyoで開催した。東名阪のZeppで行われたこのツアーには、2015年末をもってライブ活動を休止しているSho（G）が出演。Shoは2016年11月の東京・日本武道館ワンマンライブなどでアンコールに登場したことはあったが、全編にわたって5人体制でのライブが披露されるのはひさびさとなった。

5人は2012年発売の1stアルバム「MY FIRST STORY」の1曲目「institution」をSEとして流しながらステージに登場し、そのまま1stアルバムの2曲目「Bullet radio」と同アルバムのラストナンバー「Take it Back!!」を次々に披露。Shoは楽しそうにギターを弾いていた。厚みのあるツインギターのサウンドが観客を興奮させ、会場は序盤から激しい盛り上がりに。「Missing You」ではバンドの演奏に引けを取らないほど大きなオーディエンスの合唱が会場に響き渡り、「STORYTELLER」会員限定公演だけに濃いファンが集結していることを伺わせた。

最初のMCでShoは「フルセットでライブに出るのは3年ぶりだから、初日の名古屋は本当に緊張してた。当然のことながら『お前誰だよ』って感じの人もいるだろうし」と自虐しつつ、「4人で活動するようになってから好きになった人もいるはずだけど、4人でもマイファスだし、5人でもマイファスだし、みたいに自分の居場所を作ってくれてるメンバーとみんなに感謝してます」と感謝。Hiro（Vo）が観客に、このツアーでは一切カッコ付けずにありのままの自分たちを見てもらうと思っていると説明すると、Shoは「ここまで俺らを見せるのは初じゃない？ まさかこんなに自由にライブやると思わなかった」と驚き、Hiroは「こういう、すっごい大人数の飲み会をしてる感じのライブも今後やっていきたいな」と語った。

その言葉の通り、この日は激しい演奏が繰り出されつつも、どことなくリラックスした雰囲気のライブになった。ライブ中盤、Shoがアコースティックギターを爪弾き始めると、Hiroが「なんか曲作んない？」と提案し、そのままセッションに突入。さらにShoが「今からやる曲にまったく違うメロディを載せてみない？」と言い、Hiroは「それ俺しかつらくないやつ（笑）」と苦笑いしながらも「いいよ、とりあえずやってみよう。それで1曲できるかもしれないし」「何これ斬新だね」と嬉しそうにしていた。そして即興で歌メロを変えた「Still」が披露されると、オーディエンスからは感嘆の声が。Hiroは「原曲のほうが勝ってる」と言いつつ、「今度こんなふうに曲を作って、次のツアー会場限定シングルにしたいね」とメンバーに語りかけていた。

終盤では「Zero Gravity」「ACCIDENT」「モノクロエフェクター」などダンサブルなナンバーを連発。「With You」ではイントロでギターを弾きながら「これからも、もしかしたらこんな機会がまたあるかもしれないんで、そのときはよろしくお願いします」と挨拶したShoがそのまま序盤のボーカルパートを歌い始め、Hiroは「お前が歌うんかい」と苦笑。その後「With You」を歌い終えたHiroは、オーディエンスに向けて「何度でも言わせてください。俺はみんなの前でライブをするときに、俺が知ってる言葉じゃ言い表せないほどのものをみんなにいただいてます。俺らの関係だけは誰にも邪魔させないから、これからも一緒に歩いていこう。そして必ずこの5人で帰ってくるよ」と語りかけ、最後に渾身の力を込めて「不可逆リプレイス」をパフォーマンスした。

なおMY FIRST STORYは3月22日に大阪・なんばHatchで女性限定ライブ「女祭り！ 2019」、4月5日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで男性限定ライブ「男祭り！ 2019」を開催。5月11日には沖縄・ミュージックタウン音市場にてワンマンライブを行う。