2月27日発売の「Journey without a map II」は2016年12月発表の1stソロアルバム「Journey without a map」に引き続き、松本孝弘(B'z)プロデュースのもとアメリカ・ロサンゼルス在住のミュージシャンたちと制作されたインストゥルメンタル作品。イベントにはアルバムの予約者やラジオ番組のリスナーから抽選で選ばれた計100名のファンが参加し、高性能スピーカーから流れるアナログ盤の音や、マキタスポーツをMCに迎えてのTAKUROのトークをお酒を片手に楽しんだ。
トークショーでマキタスポーツからソロ活動を始めた理由を改めて聞かれ、TAKUROは「30代中盤頃に自分とギターの関係を見直す機会があって。HISASHIという看板ギタリストがいて、自分も新しくキャリアを積んでいく中でどう貢献ができるのか考えたときに、これじゃいけないと思って」と回答。「こんなに曲を作ってきたのに、いざインストを作ろうと思うとできないんですよ」「ずっとボーカルに合わせて曲を作っていたという事実に気付いたんです」とインストゥルメンタル曲を作る難しさを明かしたほか、松本とのレコーディング作業について「松本さんが『TAKUROさ、もっとこうやったらどうだろう』って言うんだけど、それはイチローが『あそこにキャッチャーがいるだろ? 投げるだろ? こうだよ!』って言うみたいなもので」と話して会場に笑いを起こしていた。
マキタスポーツが前作よりも音数が少なくなったことに触れ、「引き算に挑戦したってことですかね?」と問うと、TAKUROはあるライブの打ち上げでTERU(Vo)の母親に「TERUが歌詞を間違えるのは、TAKUROくんの歌詞が長いからじゃない?」と言われたというエピソードを披露。さらに「シンプルに奏でられるミュージシャンになろうとしたときに、サポートしてくれるミュージシャンが裏のコードをおいしくしてくれると、メロディがより浮かび上がるんです。それはGLAYをずっとやってきて知らない表現方法でした」と自身のギタープレイについて語った。
またTAKUROは「ギターを突き詰めていく先には、自分の技量や表現力を上げてGLAYに持って帰りたいという思いがあって。それは1作目からまったく変わってないです。全部が全部修行でしたよ」とGLAYへの思いを力説。アルバムに2007年発表のGLAYのシングル曲「鼓動」のセルフカバーが収められていることについては、「なんか『鼓動』ってかわいそうな位置にあった気がしたんだよね。当時、財政破綻にあった夕張市に何かできないかと思って前のめりに曲を作った感じがあって」「その前のめり感がバンドの足を引っ張っちゃったなと思いが正直あって、いつか純粋にメロディだけ抜き出して再構築したいという思いが心のどこかにあったんですね」と説明した。
最後にTAKUROは3月から4月にかけて行われるソロツアーの話題を振られ、「一晩として同じ夜はないんじゃないかな」とコメント。「今年はGLAYがデビュー25周年ということで、やっぱり本体の動きを大切にしているので、これからも音楽に真摯に向かって、4人でみんなが楽しんでくれる音楽を作っていきます。今後もぜひ期待してください」とファンに力強く宣言してトークを締めくくった。
GLAY TAKURO Solo Project 3rd Tour“Journey without a map 2019”
2019年3月14日(木) 福岡県 Zepp Fukuoka
2019年3月16日(土) 広島県 BLUE LIVE HIROSHIMA
2019年3月18日(月) 大阪府 Zepp Namba
2019年3月20日(水) 愛知県 Zepp Nagoya
2019年3月22日(金) 新潟県 NIIGATA LOTS
2019年3月26日(火) 東京都 Zepp Tokyo
2019年3月29日(金) 宮城県 SENDAI GIGS
2019年3月31日(日) 北海道 金森ホール(※1日2回公演)
2019年4月3日(水)東京都 Billboard Live TOKYO(※1日2回公演)
2019年4月6日(土)大阪府 Billboard Live OSAKA(※1日2回公演)
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- TAKURO 2nd SOLO ALBUM「Journey without a map Ⅱ」 SPECIAL SITE
- GLAY公式サイト
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【イベントレポート】
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