転校少女*、生バンドとVJに乗せて楽曲の世界広げた「Star Light Tour」ファイナル

転校少女*が1月14日に 東京・ヒューリックホール東京で全国ツアー「Star Light Tour」のファイナル公演を行った。

昨年夏に「Star Lightプロジェクト」と題した新プロジェクトをスタートさせ、9月に東京・山野ホールで行ったツアー初日公演より寺田葵を加えた5人体制で活動している転校少女*。今回のファイナル公演では佐藤裕晃（G）、宮本將行（B）、山崎慶（Dr）、バンドマスターの村山☆潤（Key / FLOWER FLOWER）からなる“転校バンド”の演奏や、ステージ上のスクリーンに投影されたVJの演出と共に昨年10月発売の1stアルバム「Star Light」の収録曲を中心とした楽曲が届けられた。

「OVERTURE」が流れたのち、ステージに1列に並んだ転校少女*は壮大なナンバー「銀河列車」のバラードバージョンを情緒たっぷりに歌唱。場内をしっとりしたムードで包んだかと思いきや、続けて「瞬け、プルート」「私の絶対領域」「TRIGGER」といった疾走感あふれるロックチューンを畳みかけて観客をヒートアップさせた。さらに彼女たちは初期の楽曲である「Mr.Dream」「恋はカムフラージュ」や、乙女心をキュートに描いた「ときめけ☆サンデー！」「ときめけ☆アフタースクール！」を転校バンドの奏でるサウンドに乗せて次々に披露していく。「ときめけ☆サンデー！」の間奏のセリフパートでは岡田夢以が告白する女の子、ネクタイを着けた渚まおがその相手役を演じてファンを萌えさせた。

ライブ後半、衣装のスリーブ部分を外してセクシーな格好になった転校少女*は、「ショコラの独白」「She's Rain」「With You」「プロムナードの足跡」といったエモーショナルな楽曲を暗い照明の中で立て続けにパフォーマンス。歌詞や桜の花びらなどを映したVJがステージを鮮やかに彩り、オーディエンスを楽曲の世界観に引き込んだ。ユニット曲のブロックでは岡田と寺田がメルヘンな雰囲気を持つ「さかさまの世界」を、塩川莉世と松井さやかがアッパーチューン「PAINT GIRL」をデュエットしてファンを魅了。その後、1stシングル曲「この世界にサヨナラして」やGALETTeより継承したナンバー「じゃじゃ馬と呼ばないで」で会場を大いに沸かせた5人は、リーダーである岡田の「私たちの1つの旅がここで終わります。思いを込めて歌います」という言葉からこの日2回目の「銀河列車」を熱唱してライブ本編を終えた。

アンコール前にはこの日の新メンバーお披露目に向けて行われていたオーディションが該当者なしという結果に終わったこと、今後も継続してオーディションが行われることが発表されたほか、4月30日に東京・マイナビBLITZ赤坂でワンマンライブ「THE LAST GIGS 2」を開催すること、4月より8カ月連続でデジタルシングルをリリースすることが明らかに。場内に歓声が響きわたる中、5人はそれぞれ自分でデザインしたグッズTシャツを着て客席通路に登場し、「バ・ビ・ブブブー・ブートキャンプ」をパワフルに歌唱した。そして曲中に“転校バンド”のメンバーを改めてファンに紹介したのち、MCで1人ひとりTシャツに込めた思いを説明した転校少女*は、ディスコファンクナンバー「Girl*s Time」を最後にパフォーマンス。岡田が「今はこの5人でできることを全力でやってきますので、これからも応援していただけたらと思います」と挨拶し、大盛り上がりのうちに5カ月間におよんだ「Star Light Tour」を締めくくった。