でんぱ組.inc、7人の集大成見せた2DAYS武道館初日「秋葉原に銅像を！」

でんぱ組.incが1月6日に東京・日本武道館にてワンマンライブ「でんぱ組.inc コスモツアー 2019 in 日本武道館 ワレワレハデンパグミインクダ ～宇宙からの帰還～」を開催した。

昨年4月より「コスモツアー」と題したツアーを行ってきたでんぱ組.incは、それに連なるライブとして1月6、7日の2日間にわたって日本武道館公演を開催。グループにとって通算3度目、2017年末に鹿目凛と根本凪が加入して以降初の日本武道館ワンマンとなった初日公演では、7人体制の集大成とも言えるステージが展開された。

でんぱ組.incが乗ったUFOが不時着するオープニングムービーが流れたのち、ステージにかかった紗幕が落ちてライブはスタート。バックバンドのでんでんビッグバンドが「太陽系観察中生命体」のイントロを演奏する中、ステージ上に置かれた巨大なUFOのセットが釣り上げられると、その下からメンバーの姿が現れた。UFOから放たれる照明の光の下、元日にリリースしたニューアルバム「ワレワレハデンパグミインクダ」の収録曲である「太陽系観察中生命体」を1曲目に歌唱した7人は、喉に手を当てて声を震わせながら「ワレワレハデンパグミインクダー」と挨拶。「NEO JAPONISM」「ちゅるりちゅるりら」「破！to the Future」を立て続けに届け、アルバムがオリコンシングルデイリーチャート1位を獲得したことをファンと喜んだあとには「おやすみポラリスさよならパラレルワールド」「でんでんぱっしょん」で会場を大いに沸かせていった。

グループ誕生の起点となった東京・秋葉原ディアステージを舞台にした指人形劇の上映を挟み、でんぱ組.incは「Dear☆Stageへようこそ▽」「アキハバライフ♪」「世界が私の味方ならば…」をショートバージョンで連発。曲中には客席に向かって勢いよくフリスビーを投げてファンを喜ばせた。「バリ3共和国」や「でんぱれーどJAPAN」を経たライブ中盤には、「コスモツアー」でおなじみだった根本と鹿目の“ねもぺろ”コンビによる企画「教えて！先輩のコーナー」が展開され、初めて日本武道館のステージに立った2人は先輩メンバーに“武道館の心得”を問う。これに対して先輩たち5人は古川未鈴の「ごはんじゃない？ 武道館ってすごいバタバタするからさ。朝ごはん」という言葉と、突然始まった夢眠ねむのグッズ紹介を受け、ねもぺろは「私たちはちゃんとごはんを食べて、ファンの人たちはグッズを買う！」という回答を導き出した。

その後でんでんビッグバンドのメンバーを紹介した7人は、古川の「平成最後の武道館、真冬だけど真夏にしてやります！」という宣言からサマーソング「プレシャスサマー！」を歌い、場内の温度を上昇させる。さらに初期の5人組時代から歌い継がれているキラーチューン「Future Diver」を畳みかけ、「2019年、ここにいるみんなが幸せでありますように！」と願いを叫んだ彼女たちはライブ本編のラストナンバーとして「サクラあっぱれーしょん」を披露。ピンク色のペンライトの光で染まった日本武道館の客席にひらひらと桜吹雪が降り注いだ。

アンコールに応えてステージに再登場した7人は「ORANGE RIUM」を歌って会場に一体感を生み出す。続くMCではファンからサプライズで贈られた花束に喜びの声を上げたのち、でんぱ組.incとしての2019年の抱負を発表。夢眠は「でんぱ組.inc全体が夢を叶える装置になれたらいいなと思って。みんなの夢も一緒に叶えちゃいたいです！」とファンに呼びかけ、「でんぱ組.incはいつか銅像になろう！ 秋葉原の駅前に銅像を建てよう！」と興奮気味に語った。そして彼女たちはUFO型のメッセージカードが上空を舞う中、ニューアルバムより「Future Diver」シリーズの最新作「FD3, DEMPA ROCKET GO!!」をパフォーマンスし、古川の「7人はこの曲から始まりました！」という曲振りから「ギラメタスでんぱスターズ」を披露。大盛り上がりのうちに日本武道館公演2DAYSの初日を締めくくった。