蓮沼執太フィル、LIQUIDROOMにハッピーターン舞ったニューイヤーコンサート

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蓮沼執太フィルが1月7日に東京・LIQUIDROOMでニューイヤーコンサートを開催した。

蓮沼執太とは?

1983年9月11日生まれ、東京都出身の音楽家。2006年10月にアメリカのインディーズレーベルから発表したアルバム「Shuta Hasunuma」でデビュー。2010年に総勢16名からなる現代版フィルハーモニックポップオーケストラ「蓮沼執太フィル」を結成し、2014年1月に1stアルバム「時が奏でる」をリリースする。2016年2月には蓮沼がシンガーソングライターとして制作したソロアルバム「メロディーズ」を発表し、9月に自身の音楽活動10周年を記念したライブイベント「蓮沼 X 執太」を開催した。2017年2月に蓮沼執太 & U-zhaan名義のコラボアルバム「2 Tone」をリリース。11月に公募から選抜した新メンバー10名を蓮沼フィルに追加した26名の新たなクリエーション「蓮沼執太フルフィル」を始動させ、8月に東京・すみだトリフォニーホールにてお披露目公演「フルフォニー」を行った。2019年には平成30年度「第69回 芸術選奨 文部科学大臣賞」メディア芸術部門において新人賞を受賞。同年8月に東京・日比谷野外大音楽堂で蓮沼執太フィル単独公演「日比谷、時が奏でる」を開催し、この模様を収めたBlu-rayボックスが2020年4月に発売された。8月に蓮沼執太フルフィルとしての1stアルバム「フルフォニー|FULLPHONY」を配信し、10月に同作のCDとアナログをリリース。

「蓮沼執太フィル・ニューイヤーコンサート2019」の様子。(撮影:後藤武浩)

「蓮沼執太フィル・ニューイヤーコンサート2019」の様子。(撮影:後藤武浩)

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2018年7月に約4年半ぶりの新作となったアルバム「ANTHROPOCENE」をリリースし、8月には総勢26人からなる新プロジェクト・蓮沼執太フルフィルのお披露目公演「フルフォニー」を東京・すみだトリフォニーホールで行った蓮沼執太フィル。今回およそ6年ぶりに行われたニューイヤーコンサートにはTakaoがオープニングアクトとして登場した。Takaoは蓮沼がデビューアルバム「Stealth」を称賛したユニットで、彼らは心地よく広がるエレクトロサウンドで会場を包み込んだ。

「蓮沼執太フィル・ニューイヤーコンサート2019」の様子。(撮影:後藤武浩)

「蓮沼執太フィル・ニューイヤーコンサート2019」の様子。(撮影:後藤武浩)[拡大]

Takaoの30分にわたるパフォーマンスが終了すると、蓮沼執太フィルがステージに登場。代表曲「ONEMAN」でライブの幕を開け、一体感のある演奏でオーディエンスを一気に魅了する。1曲目を終えるとゴンドウトモヒコ(Euphonium)は、サプライズで用意していたという“お年賀”を客席にばら撒き、会場を大いに沸かせた。続けて環ROYの楽曲「YES」や、複雑なリズムが絡み合う「ZERO CONCERTO」、ラップとオーケストラが迫力のセッションを繰り広げる「Hello Everything」など、蓮沼フィルのライブでは定番の楽曲群が次々と披露された。

蓮沼執太(撮影:後藤武浩)

蓮沼執太(撮影:後藤武浩)[拡大]

ここで蓮沼がゴンドウに「何を投げてたんですか?」と尋ね、お年賀は「ハッピーターン」であることが判明。「ハッピーターンを嫌いな人はいない」と語るゴンドウからハッピーターンが入った袋を渡された蓮沼は、客席に投げ入れるかと思いきや最前列の観客に1つひとつ手渡すという紳士ぶりを発揮し、笑いと歓声が入り交じった喝采を浴びるひと幕もあった。

そしてライブは最新アルバム「ANTHROPOCENE」の収録曲「off-site」や昨年8月の「フルフォニー」で初披露された「Fullphony」など、新しい楽曲を交えたセットリストでクライマックスへ。メンバーたちは「NEW」「wannapunch!」「Juxtaposition with Tokyo」を畳みかけ、本編の幕を下ろした。

斉藤亮輔、環ROY。(撮影:後藤武浩)

斉藤亮輔、環ROY。(撮影:後藤武浩)[拡大]

アンコールの声に応えた蓮沼フィルはJimanica(Dr)が刻むリズムに合わせて再びステージに登場。全員が着席したところで蓮沼のカウントから「Earphone & Headphone in my Head - PLAY0」が始まり、蓮沼と木下美紗都(Cho)が伸びやかなツインボーカルを響かせる。さらに「Anthropocene - intro」から「Meeting Place」をメドレーでつなぐと客席からは歓声が沸き起こった。最後に蓮沼は「ありがとうございました! いい1年にしましょう!」と語り、ニューイヤーコンサートを締めくくった。

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「蓮沼執太フィル・ニューイヤーコンサート2019」2019年1月7日 LIQUIDROOM セットリスト

01. ONEMAN
02. YES
03. ZERO CONCERTO
04. Hello Everything
05. off-site
06. FULLPHONY
07. NEW
08. wannapunch! - Discover Tokyo - Sunny Day in Saginomiya
09. Juxtaposition with Tokyo
<アンコール>
10. Earphone & Headphone in my Head - PLAY0
11. Anthropocene - intro~Meeting Place

※記事初出時、キャプションに一部誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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