MOROHA「拍手はあってもなくてもどっちでもいい」初単独ツアー沖縄で終幕

MOROHAが昨日9月5日に沖縄・G-shelterで再録ベストアルバム「MOROHA BEST～十年再録～」の発売を記念した単独ツアーの最終公演を開催した。

MOROHA史上初となったこのワンマンツアーでは、全会場のチケットがソールドアウト。ツアーファイナルの沖縄公演でも満員の観客が会場に集まった。ライブ開始早々に「拍手はあってもなくてもどっちでもいい。そういうライブを俺たちはしに来ているので。そんなもので判断するような浅はかな奴は、ここにはいないと信じている」と観客に言い放ったのはアフロ（MC）。そんな言葉に緊張感の高まるフロアに向けて、アフロとUK（G）は「俺のがヤバイ」「勝ち負けじゃないと思える所まで俺は勝ちにこだわるよ」「三文銭」と、熱量をはらんだ楽曲群を畳みかけていった。その後、一転した雰囲気のしっとりしたラブソング「ハダ色の日々」では美しいギターのアルペジオに乗せて、温かいメッセージが届けられ、場内には思わず目頭を押さえる観客の姿も見られた。

ライブ後半には「さっきたまたま服を探しに入った国際通りの店が、Tシャツ1枚で2万円以上したんですよ。そういう富裕層に刺さるようにがんばります」と冗談めいたアフロのMCに続き、代表曲「革命」や、「バラ色の日々」などが次々に披露された。そしてアフロは「俺たちが沖縄でライブするときにこのG-shelterでやるのは、ここのスタッフが温かくて優しくてかけがえのない友達だから……ではありません」と述べてから、「（G-shelterスタッフを）ライバルだと思っております。沖縄から一気に全部ひっくり返してやるって、そんな心意気を感じるんです。そんなライバルや、あなたやあなたやあなたに、俺たちの最新形を見せつけてやろうって思ってます。それを見せつけて、ちょっとヘコませてうなだれて、だけどそのあとにもう一度顔を上げるときには、前よりも背筋が伸びている、そんなふうになったらと思っています」とまっすぐな思いを伝え、最後に新曲「五文銭」を披露。ツアーファイナルを熱く締めくくった。

なおMOROHAは10月13日から各公演ゲストを迎えた全国ツアー「MOROHA BEST～十年再録～ FINAL SERIES」を開催。チケットは各プレイガイドで販売されている。