“エキセントリックコミックショー”と称し、昨年6月に初開催された「永野と高城。」。今回の第2弾ライブで2人は全6公演を行い、「行きたかった大学の校門前で毎日学生に話しかける2人組」「泣けるコント バッティングセンター」「お葬式の途中でパーッとしたくて外に出る兄妹」「れにちゃんもうやめようよ」「恐怖!生卵タクシー」などの一癖も二癖もあるネタ20本を約3時間にわたり披露して奇人たち(永野と高城のファンの呼称)を大いに楽しませた。また今回は、ももクロのライブでおなじみのダウンタウンももクロバンドで総監督を務める宗本康兵がキーボードを演奏。2人のコントを華麗にサポートした。
ライブ中盤に展開された永野の精神的な歪みの改善を目指す「エキセントリックト-クショー」では、2人が「エゴサーチしてしまう時」「自分の中のだらしない部分」「プライドの高さが邪魔になる時」といったテーマに沿ってトーク。ファンとの距離感についての話題になると、永野は今回のライブのナレーションを務めたパーティ内山から「れには実は寂しがり屋だから、よろしくお願いします」と言われたことを明かし、「ファンからそうやって言われるのってうれしい? 奇人の前だけでは正直に言って」と高城に問いかける。高城は「1つこの場で言いたい」と切り出してから、「みんな優しいからすっごい心配してくれるんですよ。でも私、こう見えて図太いんで。じゃないと続けてこれてないんで」と力強く語り、場内には拍手喝采が沸き起こった。
その後、永野と高城はコントの登場人物を掘り下げる映像を挟みながら次々にネタを披露。2人がエコーのかかった声で淡々とつぶやく「宇宙基地からB'zに指令を送る人」では、高城が「高城れには一番ももクロの中でかわいい女の子。馬面って言われてるけど、実は全然馬じゃない」「メンバーで一番インスタのフォロワー数は少ないけど、一番インスタ女子っぽいよって友達が言ってくれた。うれしかった」といった自虐ネタで笑いを取る。また「ネットカフェのカップルシートに潜む鬼ババア」と題したネタの最中には突如「恵比寿ザ・ガーデンホール内にライオンが侵入しました」といったアナウンスが場内に響きわたり、永野と高城は観客に向かって避難するよう呼びかけつつ、渾身の攻撃でライオンを退治。観客の無事に安堵する真面目な一面を見せ、去年に引き続きハッシュタグ「#永野と高城意外とマジメだった」を付けてツイートすることを奇人たちに促した。
ライブの最後を飾ったネタは、前回も大好評だった「浜辺で九州を自主的に守る人たち」。九州出身以外の人間を上陸させないよう浜辺で見張る2人組を演じた永野と高城は、ステージから降りて奇人たちとコミュニケーションを図る。2人は空席を見つけて憤慨したり、サイズの合っていない帽子をかぶった観客を弄り倒したりして会場を爆笑で包み込んだ。カーテンコールでは高城が「もし機会をいただけるのであれば、3もやりたいです」と願望を漏らし、永野はステージ袖まで捌けて「やったー!」と喜びを爆発させてから、カッコ付けた口調で「考えときます」と返答。そして突然、Nirvanaの楽曲「About A Girl」について熱弁し始めた永野が「君がいるときだけ俺はうまくいくんだって歌で。『永野と高城。』のときだけうまくいんですよ」「俺の『About A Girl』はれにちゃんです! れにちゃんが好きだ!」と叫ぶと、高城の目には涙が。彼女は「これからも仲よくやっていきましょうね!」と笑顔で語りかけて「永野と高城。2」の幕を閉じた。
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