ゲスの極み乙女。結成6周年ライブでファンと親に感謝

ゲスの極み乙女。が昨日6月22日に東京・NHKホールでワンマンライブ「ゲスの極み乙女。6th Anniversary live『乙女は変わる』」を開催した。

このライブはバンドの結成6周年を記念して行われたもの。ステージ中央に吊るされたスクリーンが上がるとメンバー4人が現れ「ラスカ」でライブをスタートさせる。「私以外私じゃないの」では白と黒の衣装を着たダンサーが登場し、コンテンポラリーなダンスでオーディエンスを魅了する。続く「無垢な季節」でも1人残った黒い衣装のダンサーと川谷絵音（Vo, G）が絡み、演劇ふうの演出が繰り広げられた。

MCでは2012年の5月12日に初めて4人でスタジオに入ったあと、ちゃんMARI（Key）のトートバックに書かれていた「ゲスの極み乙女。」という言葉をそのままバンド名にしたというファンの間では有名な話を改めて披露。その後、川谷は「当時はギャグみたいな曲とか不満を言ってる曲、悲しい曲が多かったけど、前向きな新曲ができました」と言い、「もう切ないとは言わせない」をパフォーマンスした。中盤の「煙る」では曲の最後で川谷が大量のスモークに包まれて一時姿を消すも、続く「ルミリー」で復帰。「もう切ないとは言わせない」のミュージックビデオで着用しているスーツ姿で現れるという演出で沸かせた。

そのまま「サイデンティティ」に突入したゲスの極み乙女。だったが、川谷がまたしてもステージからいなくなってしまう。するとスクリーンにはマスクをして楽屋で休む川谷の姿が映し出された。サポートメンバーのえつこ（Cho, Key）が川谷へマイクを渡しに行き、そのままステージで「某東京」の演奏がスタートすると、川谷は楽屋から誰もいないロビーへと1人歩きながら歌う。そして客席に現れた川谷がボイスパーカッションをしながらフロアを歩くも、正体は川谷と背格好が似ているお笑い芸人・新作のハーモニカの藤田隼人だった。

終盤には「猟奇的なキスを私にして」や「両成敗でいいじゃない」といった人気曲を届け、川谷はファンへの感謝の言葉を述べる。また今日会場に来ているという両親に向け、「産んでくれてありがとう」と告げると、ほかのメンバーも次々と親に感謝するという微笑ましい一幕もあった。川谷が「一番尖ってた頃に書いた曲ですけど、今の僕は柔らかい心持ちでやります」と話し、本編は「キラーボール」で締めくくらられた。

アンコールで川谷は8月29日にリリースするニューアルバム「好きなら問わない」について「すっごいいい」と何度も繰り返し、「このアルバムを作って、このバンドをやってきてよかったなってホントに思いました」とコメント。そしてアルバムの中から“過去最高難易度”だという「オンナは変わる」を初披露した。続いて川谷は昨年の活動再開ライブでオーディエンスに救われたこと、「聴いてきた音楽がこんなに同じ人とは会ったことがなかった」という米津玄師とのエピソードなどを語り、「ずっとこの曲が僕の中にある」と「だけど僕は」を熱演。晴れやかな表情でステージを下りた。

なおこの日のライブで初披露された「オンナは変わる」は本日6月23日より先行配信がスタート。iTunes Storeでは「好きなら問わない」のプレオーダー受付もスタートし、8月28日23:00までのプレオーダー期間に注文すると、通常2300円のところ特別価格の1800円でアルバムを購入することができる。

またゲスの極み乙女。は9月より全国ツアー「ゲスなのか、タコなのか」を開催。オフィシャルファンクラブではチケットの先行予約を受け付けている。