晴天に恵まれたビーチでドミコ、Tempalay、King Gnu、トリプルファイヤーら6組競演

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Tempalayドミコが主催するビーチパーティ「BEACH TOMATO NOODLE」が6月9日に千葉・白浜フラワーパークで開催された。

ドミコ(撮影:小杉歩)

ドミコ(撮影:小杉歩)

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2016年10月に同会場で初めて実施された「BEACH TOMATO NOODLE」。第2回となる今回は主催のTempalayとドミコに加え、MONO NO AWAREDENIMSトリプルファイヤーKing Gnuが出演し、快晴のビーチで熱いライブパフォーマンスを繰り広げた。

MONO NO AWARE(撮影:小杉歩)

MONO NO AWARE(撮影:小杉歩)[拡大]

最初に登場したのはMONO NO AWARE。玉置周啓(Vo, G)の伸びやかな歌声と共に「明日晴れたら」でイベントの幕を開けると、彼らは「マンマミーヤ!」で天気とマッチした心地よい演奏を繰り広げた。玉置が会場の素晴らしさに言及したあと、バンドは新曲を3曲連続で披露。途中玉置のギターの弦が切れるトラブルがあったが、DENIMSのおかゆ(G)からギターを借りて危機を乗り越える。そして彼らは「井戸育ち」「イワンコッチャナイ」の定番曲2曲で会場を盛り上げてステージをあとにした。

DENIMS(撮影:小杉歩)

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続いて登場したDENIMSは「DAME NA OTONA」でライブを開始。アッパーチューン「わかってるでしょ」に続いては、「BENNY」「fools」「ゆるりゆらり」といったナンバーでリラックスした空気を生み出す。このライブはタイから帰国して最初のライブだと言うDENIMS。時差ボケに負けずにがんばると話すおかゆにカマチュー(Vo, G)は「時差2時間しかないんですけどね」とツッコミを入れて観客の笑いを誘った。「SUPERSTAR」「Goodbye Boredom」を熱演して観客をヒートアップさせた彼らは、最後に「Alternative」を演奏。ステージ前には観客たちが笑顔で飛び跳ねて踊るハッピーな光景が広がった。

トリプルファイヤー(撮影:小杉歩)

トリプルファイヤー(撮影:小杉歩)[拡大]

3組目はトリプルファイヤー。吉田靖直(Vo)は妙に明るいテンションで「ありがとー!」と連呼しながら登場すると、「面白いパーティー」でライブを始めた。無表情の楽器隊が刻むリズムに乗せて、独特な視点の歌詞を歌う吉田は雲ひとつないビーチで異彩を放つ。「SEXはダサい」「トラックに轢かれた」を歌ったあと、吉田が「こんな辺鄙なところに来てくれてありがとうございます。ソールドアウトらしいですね。……そういうところからいろんなものが変わっていくんじゃないかと思います」と意味深に語ると客席は笑いに包まれた。彼らは「スピリチュアルボーイ」「1985」などの未音源化曲を挟みつつ、ラストの「野球選手になるために」までシュールな世界観を維持し、その異物感で会場に爪痕を残した。

King Gnu(撮影:小杉歩)

King Gnu(撮影:小杉歩)[拡大]

King Gnuのライブは機材トラブルにより予定時刻を30分以上経過してからスタート。彼らは1stアルバムの表題曲「Tokyo Rendez-Vous」で観客たちを一気に曲世界に没入させると、「Flash!!!」「McDonald Romance」「あなたは蜃気楼」とムーディーな楽曲を立て続けに披露。「ロウラヴ」ではシンガロングを促して会場に一体感を生み出し、「Vinyl」では常田大希(Vo, G)のギタープレイと井口理(Vo, Key)の艶っぽい歌声で観客を魅了する。最後は井口が「押してるけどやります! ドミコごめん!」と笑顔で謝ってから、「サマーレイン・ダイバー」を演奏。会場に深い余韻を残してステージを去った。

Tempalay(撮影:小杉歩)

Tempalay(撮影:小杉歩)[拡大]

日が落ちる中で登場したTempalayは「かいじゅうたちの島」を1曲目にプレイ。「TIME MACHINE」「新世代」を歌ったあと、小原綾斗(Vo, G)は初回の「BEACH TOMATO NOODLE」が赤字だったことを明かしつつ、「来年、再来年ともっとでっかく。あの海、全部会場にしたろうかなと思ってるんで」と次回以降への意気込みを語った。彼らは「夏の誘惑」でライブを再開すると、「my name is GREENMAN」「Oh.My.God!!」といったナンバーで観客を踊らせる。そして浮遊感のある「深海より」で観客を聴き入らせたあと、代表曲「革命前夜」を演奏してドミコにバトンを渡した。

「BEACH TOMATO NOODLE」の様子。(撮影:小杉歩)

「BEACH TOMATO NOODLE」の様子。(撮影:小杉歩)[拡大]

すっかり暗くなったステージに現れたドミコのさかしたひかる(Vo, G)と長谷川啓太(Dr)は「まどろまない」でライブをスタートさせると、ルーパーで重ねたギターサウンドと鬼気迫るドラムで観客を圧倒。熱演によりさかしたのギターが故障するが、Tempalay・小原のギターを借りてライブを再開し、「ミッドナイトネオン」で攻撃的なサウンドを夜の浜辺に響かせる。彼らはキラーチューン「こんなのおかしくない?」で観客を沸かせたあと、「地球外生命体みたいなのに乗って」「くじらの巣」を届けてライブ本編を終了。さらにアンコールに応じて再び登場した2人は「マカロニグラタン」で観客に深い満足感を与えて1日を締めくくった。

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BEACH TOMATO NOODLE
2018年6月9日 白浜フラワーパーク セットリスト

MONO NO AWARE

01. 明日晴れたら
02. マンマミーヤ!
03. 東京
04. 機関銃を撃たせないで
05. ひと夏の恋
06. 井戸育ち
07. イワンコッチャナイ

DENIMS

01. DAME NA OTONA
02. わかってるでしょ
03. BENNY
04. fools
05. ゆるりゆらり
06. DIM
07. SUPERSTAR
08. Goodbye Boredom
09. Alternative

トリプルファイヤー

01. 面白いパーティー
02. SEXはダサい
03. トラックに轢かれた
04. 中一からやり直したい
05. 鋭いアドバイス
06. Jimi Hendrix Experience
07. 漁師の手
08. 思ってないと言わない
09. スピリチュアルボーイ
10. サクセス
11. 1985
12. 野球選手になるために

King Gnu

01. Tokyo Rendez-Vous
02. Flash!!!
03. McDonald Romance
04. あなたは蜃気楼
05. PPL
06. Vivid Red
07. ロウラヴ
08. Vinyl
09. サマーレイン・ダイバー

Tempalay

01. かいじゅうたちの島
02. TIME MACHINE
03. 新世代
04. 夏の誘惑
05. my name is GREENMAN
06. 革命
07. Oh.My.God!!
08. 深海より
09. 革命前夜

ドミコ

01. まどろまない
02. バニラクリームベリーサワー
03. Sea side,Morning-Hotel is fire
04. Pop,Step,Junk!
05. ミッドナイトネオン
06. マイララバイ
07. ロースト・ビーチ・ベイベー
08. こんなのおかしくない?
09. 地球外生命体みたいなのに乗って
10. くじらの巣
<アンコール>
11. マカロニグラタン

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※記事初出時、一部写真キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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Yoshi🥛 @yossiyossi923

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