[ケラ＆ザ・シンセサイザーズ] 幻の豪華オムニバスが復刻リリース

2007年7月30日 20:25 1 音楽ナタリー編集部

ケラ＆ザ・シンセサイザーズのケラがトータルプロデュースを務めたオムニバスCD「ヤマアラシとその他の変種」（1990年発売）が、この秋復刻リリースされることが明らかになった。

このアルバムに収録されている「ヤマアラシ嗜好症」を発展させたケラ＆ザ・シンセサイザーズのナンバー「神様とその他の変種」はアルバム「15 Elephants」に収められている。また、先日7月28日のライブを最後に活動休止となったシンセサイザーズだが、ケラは今後もソロアルバム制作なども視野に入れ、引き続き音楽活動を行うとのこと。

大きなサイズで見る

「ヤマアラシとその他の変種」は、当時バンド「有頂天」や演劇集団「劇団健康」として活躍していたケラが、ケラリーノ・サンドロヴィッチ名義でトータルプロデュースを、そしてMOON RIDERSの鈴木慶一が音楽プロデュースを務め制作された、コントあり、音楽ありのオムニバス作品。

音楽パートにはケラをはじめ、THE BEATNIKS（高橋幸宏＆鈴木慶一）、大槻ケンヂ、あがた森魚、遠藤賢司、パンタ、巻上公一（ヒカシュー）、松尾貴史、ブラボー小松、桐島かれん、小松亮太、高橋佐代子（ZELDA）、知久寿焼（たま）、福富幸宏（当時はSODOMのメンバー）、ちわきまゆみ、西村知美といったそうそうたるメンバーが大集合。さらにコントパートでは劇団健康、斎木しげる（シティボーイズ）、Z-BEAM、ビシバシステム、松尾貴史（キッチュ）、吉田戦車、天久聖一、そして当時はまだ知名度の低かった大人計画や爆笑問題までもが顔を揃え、現在となってはかなり貴重な、80年代後半～90年代のサブカルチャーが凝縮された作品となっていた。

本作は長らく入手困難だったが、今回復刻盤としてリリースされることが決定。発売日や仕様などの詳細は現在のところ未定となっている。当時のファンはもちろんのこと、当時のカルチャーに興味を持っている若い世代のファンにもうれしい復刻となりそうだ。